Web制作会社では、会社所有の機材でWeb制作していましたが、2023年に個人事業主として独立するにあたって、会社で使用しているものは使えなくなるため、パソコン環境を一式そろえる必要がありました。ということで、現在のWeb制作現場のPC環境を紹介したいと思います。
機材に求めること(必要条件)
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クライアントとの打ち合わせなど、外での用途が多いためノートパソコンを選択
Adobe製品(Photoshop, Illustratorなど)をサクサク動かせて、なおかつ簡単な動画編集もできるスペックが必要 -
作業スペースとしてのモニターは、小さいとPhotoshopなど使いづらいし、目が疲れてしまうので、27インチ/WQHD(2,560×1,440)以上を推奨。また、色域カバー率も大切
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外付けモニターを使う場合は、ノートPCは横に置いて作業することになるので、デスクトップPC同様にキーボード・マウスが必要。そのほか、外付けSSDやプリンター、USBハブ、モバイルバッテリー、モニターライト、スピーカー、ヘッドフォンがあると便利
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写真はカメラマンに外注しても良いが、最低でも細々した写真は自分で撮影したほうが良い
※APS-Cでも良いので、一眼レフがあると重宝します。ミラーレスでなくても大丈夫 -
テキストエディター(VS Codeなど)、FTPソフト、Adobe CC、Microsoft365、Google Workspace、Canva、Figma、他にもプロジェクト管理ツールなど必要に応じて
※ソフトウェアについては詳しい説明は省きます
クリエイターノートPC or ゲーミングノートPC
まずは、パソコンがないことには始まりません。人によってはメインをデスクトップPCにして、サブでモバイルノートPCを使う場合もありますが、私の場合は、2台でデータがゴチャゴチャになるのが嫌なので、ノートPC1台だけで運用することを選択しました。ゲーミングやクリエイター向けのPCを比較して検討しました。
- ASUS「ROG Zephyrus M16 GU603ZM」
- ASUS「ProArt」
- ASUS「Vivobook Pro」
- マウスコンピューター「DAIV」
- MSI「Creator Z16」
- MSI「Summit E16 Flip」
- HP「Spectre x360」
- HP「ENVY 16」
- Apple「MacbookPro」
現在使用しているノートパソコン
2023年の前半に購入したので、2022年の型落ちモデルが安くなっているタイミングでした。とは言え、私の求めるスペックを選択すると、クリエイター系のノートPCやMacbookProは値段が高く、予算オーバーになってしまいました。最終的に、スペックと価格のバランスをみて、型落ちセール中のASUS「ROG Zephyrus M16 GU603ZM」を22万円くらいで購入しました。ちょっとスペック不足だったので、後から内臓SSDやメモリーを増設しました。増設には3万円くらいかかったので、合計25万円かかりましたが、良い買い物だったかなと思います。現在は2023年モデル(ROG Zephyrus M16 GU604VI)となり、かなりスペックアップして価格も高額になってしまうため、他の機種をオススメします。
ROG Zephyrus M16 GU603ZM
(GU603ZM-I9R3060E)
発売日 : 2022年4月8日
液晶 : 16インチ
CPU : インテル® Core™ i9-12900H
OS : Windows 11 Home
メモリ : 16GB(購入後増設)
ストレージ : SSD : 512GB(空きスロットに2TB追加)
グラフィックス : NVIDIA® GeForce RTX™ 3060
メモリー増設&SSD増設
増設については、完全に自己責任になってしまうので、理解のある方だけ参考にしてください。
ROG Zephyrus M16 GU603ZMのメモリー増設は、「Crucial 16GB DDR5-5600 SODIMM」に換装しています。内臓SSDは「Western Digital WD BLACK SN770 SSD 2TB」を空きスロットに増設しました。
Crucialのサイトで、パソコンの型番から互換性チェックができるので、安心して商品を選択できます。
SSDについてですが、私が購入した時には、18,000円前後だったんですが、現在SSDは全体的に価格高騰しているようです。。。
MacからWindowsに乗り換えた感想
会社ではMacを使っていたので、Windowsに乗り換えることに、少し不安を感じていましたが、ROG Zephyrusを使ってみたところ、使い勝手も処理速度も問題ありませんでした。元々結構古いMacを使っていたので。。。むしろ、キー配列(特に「cmd」と「ctrl」、「caps」など)については、Windowsの方が使いやすく感じました。
他にも、クリエイター系でタッチペンが使えたりするものもありましたが、コーディング等のWeb制作においては、パソコンでタッチペンが必要になることはほぼ無いです。タッチペンが必要な時には、iPad Proを使っているので、それで事足りています。
2024年2月現在のおすすめノートパソコン
現在のASUSのラインナップであれば、「ASUS ROG Strix G16」が私の使っているスペックに近いです。さらにスペックアップした同モデルもありますが、こちらのAmazon限定モデルが20万円前後とちょうど良いです。
ASUS ROG Strix G16
【ディスプレイ】16.0型ワイドTFTカラー液晶、ノングレア、1,920×1,200ドット (165Hz)
【CPU】インテル Core i7-13650HX
【メモリ】16GB DDR5-4800
【スロット】SODIMMスロット×2 (空き×0)
【ストレージ】512GB(PCI Express 4.0 x4接続)
【グラフィックス】NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU
この記事を書くにあたって、マウスコンピューターのノートPCを見ていたところ、「DAIV Z6-I7G50SR-A」が丁度良いです。最新モデルだとかなり高額になってしまうので、この構成なら変にカスタマイズしなくても、そのまま使えるのでおススメです。
DAIV Z6-I7G50SR-A
【特長】イラスト作成、写真編集やフルHD動画の編集におすすめ / 高性能クリエイターノートPC[DAIV Z6]
【OS】Windows 11 Home 64ビット 【Office】なし
【液晶】16インチ (2,560×1,600 [WQXGA]/ sRGB比100%、16:10)
【CPU】インテル Core i7-12650H プロセッサー
【グラフィックス】GeForce RTX 3050 Laptop GPU
【メモリ】32GB (16GB×2)
【ストレージ】1TB SSD(M.2 NVMe Gen4×4)
DAIV S4 I7G60CB3SJW1AZ
【特長】コンパクトな14型ノートながら、動画編集・3DCGなどの高負荷作業もこなすクリエイターノートPC [DAIV S4]
【OS】Windows 11 Home 64ビット 【Office】なし
【液晶】14インチ(1,920×1,080/sRGB比100%)
【CPU】インテル Core i7-13700H プロセッサー
【グラフィックス】GeForce RTX 4060 Laptop GPU
【メモリ】32GB(16GB×2 /DDR5-4800)
【ストレージ】1TB SSD(M.2 NVMe Gen4×4)
14インチモデルになりますが、13世代Core i7-13700H搭載モデルが、ほぼ同額となっているので、こちらもおすすめです。
マウスコンピューターの公式サイトを見ていたら、「NEXTGEAR」と言うゲーミングノートPCのコスパ良いなと思いました。AMD Ryzen™ 5 7535HSモデルですが、GeForce RTX™ 4050 Laptop GPUで、124,800円からラインナップされていることに驚きました。。。中々破壊的な価格になっています。ちなみに、Ryzenと特定のソフトウェアの相性が良くないという噂がありますが、現在は根拠がないという事で落ち着いているようです。
NEXTGEAR J6-A5G60GN-A
【OS】Windows 11 Home 64ビット
【CPU】AMD Ryzen™ 5 7535HS プロセッサー
【グラフィックス】GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU
【メモリ標準容量】32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
【M.2 SSD】1TB (NVMe Gen4×4)
【パネル】16型 液晶パネル (ノングレア / 165Hz対応)
27インチ以上の液晶モニター
作業スペースとしてのモニターは、Photoshopや動画編集などすることを想定すると、24インチ(FHD)だと狭くて作業しづらいですし、何より目が疲れてしまうので、27インチ/WQHD(2,560×1,440)以上のモニターを探しました。また、Webデザインをする際には、色味の調整が必須で、sRGBなどの色域カバー率も大切になります。思っていた色味と違うなんてことが起きるとがっかりしちゃうので、出来る限りデザイナー向けのモデルを選びたいです。
現在使っているモニターは「BenQ PD2700Q」ですが、たぶんもう廃盤になっているモデルなので、「BenQ PD2705Q」や「ASUS A279CV-J」がオススメです。ただ、ちょっと高いので、コスパの良いDellの「Dell S2722DC」でも許容範囲だと思います。
ただ、デザイナー向けモニターはリフレッシュレートが60~75Hzとなっているので、ゲーミング用の120Hz以上のモニターが良い場合は、「Dell G2724D」などでも良いかもしれませんが、ゲーミング用だと若干発色が強く、色味が変わってきますので注意してください。
↑現在22%OFFで47,332円となっています!↑
キーボードやマウス、外付けSSD、プリンター、ハブなど周辺機器
必須になるのは、キーボードとマウスだと思います。その他は、用途に合わせて選ぶと良いでしょう。ちなみに、キーボードは65%~75%のテンキーレスモデルを使っています。その方がデスクがすっきりしていて、マウスを操作するスペースも広くとれるからです。テンキーを使いたいときには、Bluetooth外付けテンキーを使用しています。
最近お気に入りカラーが水色なので、水色系でおすすめキーボードを紹介します。デザインだけでなく打鍵感・打鍵音どちらも素晴らしいキーボードばかりです。価格帯も1万円~1万5千円台で購入できるものを選んでみました。
最後に、私が仕事の際にメインで使っているキーボード「Keychron K8 Pro」を紹介します。会社などで他に人がいる場所で使う場合は、少しでも静かな方が良いかなと思うので、元々の「Gateron Brown Switch」から「Gateron Jupiter Switch Red」に変更して使っています。ただ、もう品薄になってしまっているので「Gateron Milky Yellow」がおすすめです。
「NuPhy Halo65」も良く使っているんですが、Haloシリーズについては、廃盤になるようなので、今売っている在庫で最後になると思います。海外公式では現在NuPhy Gem80の予約販売がされていますが、Air V2シリーズの流れからいって、後継機のHalo V2シリーズがリリースされるのではと思います。(公式ではアナウンスされていないので、あくまで個人的な見解です)
↑Halo65は公式サイトにまだ在庫が残っているようです。↑
外付けSSDについては、ケースからSSDを脱着可能なものを使っています。SSDとケースを別々に購入したほうがコストカットになるので、メーカーの一体モデルはあまりオススメしません。また、古くなったり、容量がいっぱいになったら、新しいSSDに交換して、古いSSDは格安ケースや複数枚挿入できるケースにいれて保管します。もしくは、HDDの方が安価なので、HDDにバックアップ保存して、SSDを再フォーマットして使いまわすというのもありだと思います。
持ち歩くことを考えると、私の場合は落としちゃったりすることもあるので、ASUSのMILスペックのケースを使用しています。これだと衝撃に強く、IP68防水にも対応しているので、ある程度安心できます。
↑一体型ですが、現在3600円OFFクーポンが発行されているので、16400円で購入できるので、こちらの方が現在のところお得です↑
プリンターやハブ、モバイルバッテリー、モニターライト、スピーカー、ヘッドフォンなどの周辺機器については、各々の用途に合わせて用意すると良いと思います。
一眼レフカメラ
写真はカメラマンに外注することもあると思いますが、クライアントの予算によっては、私が撮影する場合もあるため、カメラも必須アイテムになります。プロカメラマンではないので、フルサイズの本格的なカメラは必要ないと思います。ただ私の経験上の体感として、APS-Cでも良いので一眼レフにした方が安心です。最近はミラーレス時代になってしまいましたが、フルサイズなら「Canon EOS 6D Mark Ⅱ」や「Nikon D750」、APS-Cなら「Canon EOS 90D」や「Canon EOS 7D Mark Ⅱ」あたりの中古が安く手に入るのでおすすめです。
手持ちのレンズがある場合は、それに合わせてボディを選ぶと良いと思います。最初からフルサイズを使っているなら、フルサイズ一択ですが、APS-Cは安価なレンズも多いのでおススメです。ただ、APS-Cにするなら、撒き餌レンズ以外は、ハイエンドレンズを選択したほうが吉です。APS-Cでも写真だけであれば、まだまだ現役でいけると思います。案件規模にもよりますが、求められるクオリティが高いのであれば、確実にプロカメラマンに頼むので、手持ちのカメラは安価に済ませておいても大丈夫です。
動画用カメラ
最近では動画の需要も多くなってきていますが、動画撮影のカメラとスチルカメラは、使い分けて別々に用意したほうが良いと思います。動画の場合は、SONYやPanasonicが一般的ですが、BlackmagicDesignのBMPCC4Kというシネマカメラもおすすめです。フルマニュアルなので結構難しくて、まだまだ修行中なんですが、現在一番活躍しているカメラです。
BMPCC4Kについては、別途記事を書いて紹介したいと思います。本体は15万円くらいなんですが、そのほかレンズも数種類必要ですし、周辺機器やリグを組んだ入りすると、結構な価格になります。完全に沼ですが。。。ただ、撮れる動画は本当にクオリティが高く、付属のDaVinci Resolve(有料版)を使うことで、映像編集の幅が広がります。ちなみに、有料版はDaVinciResolve 18で47,980円するので、カメラ本体は実質10万くらいとリーズナブルなので、一度は体験してもらいたいなと思います。
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