WOBKEYの65%メカニカルキーボード「ZEN65」の特別仕様となる「ZEN65 Copper 限定キット」をレビューします。
2025年秋のクラウドファンディングでも大きな注目を集めたZEN65ですが、このCopper限定キットは2026年3月5日よりKIBU SHOPにて一般販売が開始されました。
最大の特徴は、高密度の純銅(Copper)ボトムケースを採用している点。筐体重量は約2.5kgと、65%キーボードとしてはかなり重量感のあるボディとなっており、金属の塊のような存在感があります。
また、このCopper限定キットは完成品ではなく組み立てが必要なキットモデルとなっており、スイッチやキーキャップは別途用意する必要があります。
本記事では、通常モデルとの違いやデザイン、内部構成、実際の打鍵感やタイピングサウンドなどを、実機をもとに紹介していきます。
動画レビューも公開していますので、実際のタイピングサウンドもぜひチェックしてみてください。
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主な特徴
ZEN65 Copper限定キットのバッテリー容量や接続方式、基本的な使い方からVIAカスタマイズなどスペックとしては「ZEN65 Ultraモデル」をベースにカスタマイズされたモデルです。
※ZEN65 Copper限定キットは、ベアボーン組み立てモデルのためキースイッチやキーキャップは別途購入が必要となります。
- 純銅ボトムケース
- ブラックPVDバッテリーホルダー
- クイックリリース構造
- アルミプレート(ブラック アノダイズ)
- 1.6mm PCB(フレックスカットなし、マグネット式POGOピン)
- ガスケットマウント3種類+トップマウント
- 強化された音響フォーム
- ホットスワップ対応
- RGBなし(CapsLock、接続切替のみ)
- 3モード接続(USB有線、2.4Gワイヤレス、Bluetooth)
- 技適認証取得済み
- 6000mAh 大容量バッテリー
- VIA フルカスタマイズ対応
ZEN65 通常モデルとの違い
| ZEN65 Copper 限定キット | ZEN65 通常モデル | |
|---|---|---|
| ケース素材 | トップ:アルミニウム(陽極酸化) ボトム:純銅(Copper、透明電気泳動) | アルミニウム 陽極酸化 or 電気泳動 |
| サウンドキャビティ | 純銅(Copper) | 真鍮(Brass) |
| バッテリーホルダー | ステンレス ブラックPVDミラー | アルミニウム 陽極酸化 or 電気泳動 |
| 重量(実測) | キースイッチ・キーキャップ含め 約2825g | キースイッチ・キーキャップ含め 約1550g |
| プレート | アルミニウム ブラック陽極酸化、フレックスカットなし | PC or FR4 フレックスカットあり |
| PCB | 1.6mm フレックスカットなし | 1.2mm フレックスカットあり |
| フォーム | Poronスイッチフォーム IXPEスイッチパッド ー PCBフォーム ケースフォーム PETフィルム ※PCBフォーム、ケースフォームは厚さの異なるものが1セット追加 | Poronスイッチフォーム IXPEスイッチパッド PCBフィルム PCBフォーム ケースフォーム PETフィルム |
| マウント方式 | トップマウント ガスケットマウント ・円筒 ・ソックス ・ストリップ | トップマウント ガスケットマウント ・円筒 ・ソックス |
| スイッチ キーキャップ | なし | あり |
| ビルド | 組み立てキット | 組み立て済み |
通常モデルとの最大の違いは、ボトムケースの素材です。
通常モデルはアルミニウム製ですが、Copper限定キットでは 純銅(Copper)を使用したボトムケースを採用しています。
これによりキーボード全体で約2.8kg(キット重量は約2.5kg)と、一般的な65%キーボードと比較してもかなりの重量級。
実際に手に取ると、ズッシリとした重みがあり、まるで金属の塊のような感覚です。
他のアルミニウム製が軽く感じるほどです。
また、細かいパーツや構成も異なり、打鍵やサウンドの方向性は明確に分かれます。
Copper限定キットは、キースイッチ・キーキャップが付属しない「組み立てキット」なので、より自分好みに調整可能です。
開封・パーツ紹介
通常のZEN65よりも付属パーツが多いため、外装も特別仕様になっています。
箱を開けると、アクセサリーボックスとグレーの収納バッグの2つに分かれています。
フィルムパッケージされたキーボード本体は、フランネル収納袋に包まれて収納バッグに入っています。
収納バックに含まれるパーツ

収納バックに入っている全パーツ一覧です。
- アルミニウム製トップケース
- 純銅製ボトムケース
- PCBフォーム×2
- ケースフォーム×2
- PETフィルム
- マニュアル
- フランネル収納袋

- スタビライザー(ルブ済み)
- USBケーブル(A to C)
- 2in1プラー
- ボトムケース用クッションゴム
- ガスケット 3種類
- トップマウント用 ネジ・ワッシャー
通常モデルではガスケットが2種類だったところ、Copper限定キットでは3種類に増えています。
円筒型とソックス型に加えて、ストリップ型(帯状)のものが追加されました。
支える面積が広いので、より安定した打鍵感が好みの方に向いています。
硬質なアルミニウムプレートの場合は、このストリップ型のガスケットやトップマウントとの相性が良いように感じました。
アクセサリーボックスに含まれるパーツ

こちらはアクセサリーボックスに含まれるパーツ一式です。
- アルミニウムプレート(ブラックアノダイズ)
- 1.6mm PCB(フレックスカットなし)
- Poronフォーム
- 8x IXPEフォーム
- 2.4Gレシーバー
2.4GレシーバーはPCBと一緒に入っているのでご注意ください。
はじめ気付かずに焦りました…。
純銅ボトムケースとアルミニウムトップケース

トップケースにはアルミニウム素材を使用し、重量感のある純銅ボトムと組み合わせた構成です。
ZEN65 Copper最大の特徴の純銅(Copper)ボトムケースは、4kgの純銅ブロックから削り出して製造されており、削り出されたボトムケースは約2.3kg。
キット重量としては約2.5kgとなり、65%キーボードとしては非常に重量感のあるボディとなっています。
ちなみに、1台あたり約6時間のCNC加工が行われています。素材や加工の面でも、かなり贅沢な仕様のキーボードと言えます。
銅は酸化しやすい素材ですが、防酸化サンドブラストと透明電着コーティング仕上げで表面処理されているため、素手で触っても大丈夫です。


ZEN65 Copperが重い理由は、単純にケース素材に 純銅(Copper) を採用しているためです。
素材の密度を見ると、一般的なキーボードケースに使われるアルミニウムは 2.7 g/cm³。
それに対して銅は 8.9 g/cm³ と、約3倍以上の密度があります。
この高い密度によって筐体の重量が増すだけでなく、打鍵時の振動が抑えられ、密度のある落ち着いたサウンドにつながるということ。
アルミケースのキーボードがシャープでクリアな音になる傾向があるのに対し、銅ケースはより重厚で芯のある響きになるのが特徴です。
また、通常モデルと同様に、ボールキャッチ構造によるクイックリリースを採用し、ケース内部の接続にはマグネット式POGOピンが採用されています。
工具を使わずにパーツ取り外すことができるため、フォーム調整やメンテナンスもしやすい設計です。
背面のバッテリーホルダー(バックプレート)はブラックPVDのミラー仕上げされています。
純銅ボトムとは異なる質感で、美しいコントラストが生み出されています。
触ると指紋が目立ってしまうため、できれば触れたくないほどの鏡面です。
内部構造(組み立てについて)
ZEN65 Copper 限定キットは完成品ではなく、自分自身で組み立てるキットモデルとなっています。
スイッチやキーキャップは付属していないため、好みのパーツを用意して組み立てていくスタイルです。
ここでは内部構造を簡単に紹介しながら、実際に組み立てた流れを紹介します。
ZEN65 Copperには、打鍵音や打鍵感を調整するための複数のフォームが用意されていますが、今回は標準的な構成で組み立てています。
カスタムキーボードらしく、組み立てる工程そのものも楽しめるのがこのキーボードの魅力。
そして、使用するフォームの組み合わせによって打鍵感や打鍵音の方向性も変わってきます。
音響フォームとアルミプレート
ボトムケース側には、下から順に PETフィルム → ボトムケースフォーム → PCBフォーム が配置されています。
これらのフォームにより、ケース内部の空間で発生する反響を抑え、サウンドを落ち着かせる役割があります。


PCBフォームとボトムケースフォームは、厚みの異なるものが追加されています。
左)ボトムフォーム:1.5mm、PCBフォーム:1.7mm
右)ボトムフォーム、PCBフォーム:1.0mm
たった0.5~0.7mmの違いですが、これだけでも打鍵音が変わります。
薄い方が軽いトーンのサウンド傾向になります。
PCBとプレートの間には、下から順に IXPEフォーム と Poronスイッチフォーム が配置されています。
IXPEフォームは、打鍵時の振動を調整し、打鍵音の輪郭をはっきりさせる効果があります。
その上に配置されるPoronスイッチフォームは、スイッチ周辺の空間を埋めることで振動の広がりを抑え、よりまとまりのあるサウンドに整える役割を持っています。


プレートにはアルミニウム素材(ブラック陽極酸化)が採用されています。
アルミプレートはカスタムキーボードでもよく使われる素材で、剛性が高く、安定感のある硬質な打鍵感になるのが特徴です。
純銅ボトムとアルミトップケース、音響フォーム構成、そしてアルミニウムプレートの組み合わせによって、硬質ながらも落ち着いたまとまりのあるサウンドに仕上がっています。
マウント方式(3種類のガスケットとトップマウント)
ZEN65 Copperでは、3種類のガスケットとトップマウントに対応しており、好みに合わせて打鍵感を調整することができます。
ガスケットマウントでは、プレートとケースの間にガスケット素材を配置することで、打鍵時の振動をコントロールする構造になっています。
ZEN65 Copperでは、以下の3種類のガスケットが用意されています。


円筒型ガスケット
小さな粒状の円筒ガスケットをPCBとプレートの両方に取り付ける構造になっており、ポイントで支えるようなマウントになります。
ガスケットマウントらしいクッション感を感じやすい構成です。


ソックス型ガスケット
プレート周辺を包み込むように装着するタイプで、比較的柔らかい打鍵感になる構成です。
一般的にアルミニウムキーボードのガスケットマウントというと、このソックスタイプか円筒タイプを採用しているものが多いように思います。


ストリップ型ガスケット
プレートの側面を帯状に取り付けるタイプで、プレートをしっかりと支える構造になっています。
安定感のある打鍵感になるのが特徴です。
トップマウント
プレートをトップケースに直接固定する方式で、ガスケットマウントよりも剛性の高い打鍵感になるのが特徴です。
ですが、トップケースに直接プレートをネジ止めするというわけではなく、ゴム素材のワッシャークッションになり、完全に硬質というよりも衝撃を吸収するよう調整されたトップマウントです。
ZEN65 Copperの重量感や硬質なアルミニウムプレートということを考慮すると、より安定したストリップタイプもしくはトップマウントとの相性が良く、個人的にはこの2つがオススメです。
プレートマウント・スタビライザー
ZEN65 Copperでは、通常モデルと同じくプレートマウント・スタビライザーが採用されています。
プレートマウントタイプは、スタビライザーをプレート側に固定する構造で、取り付けや調整がしやすいという特徴があります。
3枚目の画像のように、プレートに凹みのある方にバーを向けて差し込みます。
ちなみに、スタビライザーはルブ済みのため、取り付けるだけで出来上がります。
カスタムキーボードでは安定性・カスタマイズ性の高いPCBマウントのスクリューイン・スタビライザーが採用されることが多いので、ZEN65 Copperもスクリューインに対応してほしかったですね。


これでキーボードキットとしての組み立てが完了しました。
組み立てキットと聞くと少しハードルが高く感じるかもしれませんが、ZEN65はマグネットPOGOピンによる接続で配線もなく、ケースの取り付けもボールキャッチ構造で簡単になっています。
そのため、パーツを順に重ねていくだけで組み立てることができ、カスタムキーボードの中でも組みやすいキットだと思います。
キースイッチ・キーキャップ
最後にスイッチとキーキャップを装着すれば、ZEN65 Copperの完成です。
ZEN65 Copper 限定キットは、組み立てキット仕様のためスイッチとキーキャップは付属しないため、自分の好きなものを用意して取り付けます。


今回はRainy75やCrush80でお馴染みの「Kailh Cocoaスイッチ」を使用しました。
Kailh Cocoaスイッチは、押下圧 45gf・総ストローク3.6mmで重すぎず軽すぎない標準的なスイッチです。
クセが少なく、比較基準としても使いやすいスイッチなので、今回はこちらを使用しています。
CapsLockキーの箇所だけ北向きに装着するので気をつけましょう。


最後にキーキャップを取り付けて完成です。
今回はシックにまとめるため、「Keyreative KAP WOB / Cherryプロファイル」を使用しました。
PBT含有量 85%のダブルショットPBT素材、厚み 1.7mmと非常に高品質かつ汎用性の高いキーキャップセット。
主張しすぎないアクセントカラーが素敵なキーキャップで、なんとなくプログラマー寄りの雰囲気があります。


Keyreative公式サイトでセールしていますが、US配列のベースキットは完売しているようで、国内のDIGIARTには在庫があるようです。
公式サイトでは40sやMac用、ノベルティキットも用意されていて、カスタムキーボードに最適なキーキャップセットです。
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打鍵感・打鍵音
ZEN65 Copperの打鍵感・打鍵音は、スイッチとキーキャップによって変わるため、キーボードの筐体性能としての打鍵感・打鍵音レビューをまとめました。
実際にタイピングしてみると、まず感じるのは重量級ボディによる安定感の高さです。
キーボード全体で2.8kg強という重量もあり、タイピング中にキーボードが動くような感覚は全くなく、落ち着いたタイピングができます。
プレートにはアルミニウム素材を採用しているため、硬質で芯のある打鍵感に。
ガスケットは安定感重視のストリップ型を選択したため、クッション感はかなり控えめで、全体としてしっかりとした安定感のある打鍵感に仕上がっています。
打鍵音は、純銅ボトムケースの影響もあって、重厚で締まりのあるサウンドという印象です。
音の輪郭がぼやけることはなく、密度のある落ち着いたメカニカルサウンドにまとまっています。
スイッチ本来の音が素直に出ている印象で、予想以上に綺麗なパチパチ・カタカタとした上質さを感じる打鍵音に仕上がっています。


他のスイッチでも試してみましたが、ZEN65 Copperはスイッチの個性が比較的そのまま音に反映される傾向があり、スイッチによるサウンドの違いも楽しみやすい印象でした。
また、ボトムフォームを付属の薄いタイプに変更してみると、フォームによる吸音が少なくなり、よりスイッチの音が前に出るようなサウンドになります。
セッティング次第で音の方向性を調整できるのも、このキーボードの面白いポイントです。
VIAによるキーリマップ
ZEN65通常モデルと同じくVIA対応しているため、キーリマップ/マクロをWebアプリで設定することができます。
VIAではキーボードの設定ファイル(JSONファイル)が必要になります。KIBUSHOPの商品詳細ページにリンクがあるので、あらかじめダウンロードしておきましょう。
- https://usevia.app/ にアクセス
- 設定画面で「Show Design tab」をON
- ダウンロードしたJSONファイルを読み込み
- 「ZEN65」を選択して接続
- 「Configure」タブに切り替えると上記キーマップ画面に切り替わる


こちらは日本語入力環境で使いやすくなるように設定したものです。
- MO(2) とRCtrlを入れ替え(RCtrlはRAltに変更)
- 左右AltキーにMod-TapでIME切替
- CapsLockにLayer-TapでFnレイヤーが使えるように
- PageDownキーに装飾パーツが付いているため、ナビゲーションキーを調整(FnレイヤーにHomeとEndを設定)
Mod-Tap(MT)やLayer-Tap(LT)はワイヤレス接続時もしっかりと動作します。
MTによる日本語入力切替は関連記事をご覧ください。


まとめ
ZEN65 Copper 限定キットは、純銅ボトムケースを採用した特別仕様の65%メカニカルキーボード。
最大の特徴は、やはり純銅ならではの重量感と存在感。
打鍵音の面でも、密度のある重厚なサウンドが印象的で、スイッチ本来の音を活かしたメカニカルサウンドに仕上がっています。
スイッチやフォームの組み合わせによってタイピングの方向性を調整できる点も、このキーボードの面白いポイント。
また、スイッチやキーキャップを自分で選んで組み立てるキットモデルとなっているので、パーツを組み上げながら、自分好みの構成で仕上げていく楽しさも、このキーボードの魅力の一つです。
ZEN65 Copper 限定キットの価格は 38,900円
⇒ 3%OFFクーポンコード利用で 37,733円
2026年3月5日よりKIBU SHOPにて一般販売が開始されています。
65%キーボードキットとしては、かなり高級な価格帯ではありますが、純銅ボトムケースによる重量感や存在感、そして密度のある打鍵感とスイッチの個性を活かしたサウンド。
ZEN65 Copperは、そうした要素を楽しみたいキーボード好きにとって、非常に魅力的なモデルです。
これまで使ってきたキーボードの中でも、間違いなく最高クラスの一台。ここまで満足感や所有欲を満たしてくれるモデルは、初めてかもしれません。

































