今回はKeyTok製の磁気式スイッチ「NOVA Magnetic Switch」をレビューします。
KeyTokといえば、これまではキーキャップのイメージが強いブランドですが、2025年12月11日にDIGIARTより「NOVA Magnetic Switch」を発売しました。
1個ずつのバラ売りで価格は 198円。(記事公開時、予約販売となっています
磁気式スイッチの中でも高価な部類で、Gateron Magnetic Jade Proのバラ売りと同等の価格帯です。
正直なところ、価格だけを見ると「本当にそこまでの違いがあるのか?」と気になる方も多いと思います。
先に結論から言うと、半静音設計により、これまでの磁気スイッチとは明らかに方向性が異なります。
本レビューでは、NuPhy Field75 HEとHalo65 HEを使用し、Keytok NOVA MagneticとGateron Magnetic Jade Pro を比較しました。
打鍵音の違いがわかりやすいように、YouTubeショート動画も公開しています。
磁気スイッチに興味がある方はもちろん、普段メカニカルキーボードを使っている方もぜひ参考にしてみてください。
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仕様一覧
KeyTok NOVA Magnetic Switch

| 製品名 | KeyTok NOVA Magnetic Switch |
|---|---|
| スイッチタイプ | リニア(Magnetic / Hall Effect) |
| キーストローク | 3.4 ±0.05mm |
| 初期押下圧 | 35 ±5gf |
| 底打ち圧 | 48 ±5gf |
| 初期磁束量 (Magnetic Flux) | 100 ±5Gs(1.6mm PCB) |
| 底打ち磁束量 | 480 ±20Gs(1.6mm PCB) |
| ステム素材 | クリア Nylon PA12 |
| スリーブ/ マグネットホルダー素材 | POM |
| ハウジング素材 | トップ:クリア PC ボトム:クリア Nylon PA12 |
| スプリング | 金メッキ |
| スプリング長 | 21mm ロングスプリング |
| ファクトリールブ | あり |
公式サイトに、NuPhy、IQUNIX、ATK、Varmilo、Wootingなど、同様の磁束量範囲に対応しているブランドのキーボードで動作確認済みと記載されています。
私の環境ではNuPhy Field75 HEとHalo 65 HEで確認済み。KS-20互換であれば問題なく使用できるようです。
参考:Gateron Magnetic Jade Pro

| 製品名 | Gateron Magnetic Jade Pro |
|---|---|
| スイッチタイプ | リニア(Magnetic / Hall Effect) |
| キーストローク | 3.5 ±0.1mm |
| 初期押下圧 | 36 ±5gf |
| ハウジング素材 | トップ:PC ボトム:PA66 |
| ステム素材 | POM |
| ファクトリールブ | あり(ガイドレール、スプリング) |
| 耐久性 | 1億回以上(Over 100 million keystrokes) |
スイッチ構造

NOVA、Gateron Magnetic Jade Pro、Jadeを並べてField75 HEに装着してみました。
バックライトの透過具合を比較すると、NOVAはリップル状のライトガイド構造により、非常に均一で美しいライティングが確認できます。
トップハウジングを外すと、ダブルレール構造と、ポール(POMマグネットホルダー)が分離したステム構造が確認できます。
軸ブレの少なさや、滑らかで安定したストロークは、この構造によるところが大きいようです。
また、この分離構造により衝撃吸収され、Nylon PA12 ボトムハウジングによりノイズ軽減されているようです。
ステムのガイドレール部分、およびボトムハウジング側のガイド部には、潤滑材がしっかりと塗布されていました。
ファクトリールブの精度は高く、この丁寧な処理が、滑らかな押し心地やバネ感の少なさにつながっていると感じます。
構造・潤滑の両面から見ても、打鍵感を重視して作られているスイッチだということがよく分かります。
打鍵感・打鍵音
KeyTok NOVA Magnetic Switchは、軸ブレが非常に少なく、押し始めから底打ちまで一貫して安定感のあるストロークが特徴。
指を置いて押し込んでいくと、わずかに滑らかさとクリーミーさを感じるタッチで、スムーズさの中にも、上質な押し心地があります。
HEキーボードは構造上、アルミニウムプレートを採用しているモデルが多く、どうしても打鍵感が硬質になりがちです。
しかし、KeyTok NOVA Magnetic Switchは、底打ちがマイルドで、衝撃が指に残りにくいのが印象的でした。
強く打ち込んでも角の取れた感触で、長時間のタイピングでも疲れにくそうです。
さらに特筆すべきなのが打鍵音です。
NOVAは半静音設計となっており、音は静かで落ち着いたコトコト系。
一般的な磁気スイッチに多い「カチャカチャ」「パチパチ」とした高めの音とは明確に異なります。
磁気スイッチ全般に言えることですが、無接点構造のため、ストローク全体に引っ掛かりがなく、非常に滑らかなリニア感があります。
その中でもNOVAは、磁気スイッチ特有のバネっぽさや、トップアウト時のシャカシャカした感覚がほとんどありません。
単に「速い」「軽い」だけではなく、心地よく打ち続けられる磁気スイッチという方向性がはっきり感じられました。
高価なスイッチだからこそなのか、このマイルドな打鍵感からは、どこかラグジュアリーさを感じます。
※あくまで個人の感想です
Gateron Magnetic Jade Pro との打鍵感・打鍵音の違い
比較対象として使用した Gateron Magnetic Jade Pro は、磁気スイッチの中でもいわば標準的なポジションにあるスイッチです。
打鍵感は硬質で、パチパチとした甲高めの打鍵音が特徴的。
HEキーボードらしい反応の良さと、シャープな入力感を重視した設計だと感じます。
一方で、KeyTok NOVA Magnetic Switchと比べると、Jade Proはわずかにバネっぽさがあり、特にトップアウト時に磁気スイッチ特有の反発感を感じやすい印象です。
もっとも、磁気スイッチとしてはバネ感は抑えられている部類で、扱いやすさや安定感は十分に確保されています。
対してNOVAは、同じ磁気スイッチでありながら方向性が大きく異なります。
打鍵感はよりマイルドで、底打ち時の硬さや反発感が抑えられており、打鍵音も静かなコトコト系と落ち着いた印象です。
- Jade Pro:硬質・シャープ・磁気スイッチの王道
- NOVA:マイルド・静音寄り・打鍵感重視
磁気スイッチらしいキビキビした操作感を求めるならJade Pro。
一方で、打鍵感や打鍵音まで含めた「心地良さ」を重視するなら、NOVAのほうが向いていると感じました。
まとめ
KeyTok NOVA Magnetic Switchは、磁気スイッチ=速さ重視という従来のイメージから一歩踏み出し、打鍵感や打鍵音の完成度を高めた磁気スイッチです。
- HEキーボードでも打鍵感や打鍵音にこだわりたい人
- 硬質な磁気スイッチが合わなかった人
- 静かで落ち着いたコトコト系の打鍵音が好きなメカニカルユーザー
軸ブレの少なさや滑らかなストロークといった磁気スイッチの強みを活かしつつ、硬くなりがちなHEキーボードの打鍵感を、マイルドで上質な方向に仕上げている点が印象的でした。
半静音設計による落ち着いたコトコト系の打鍵音も、これまでの磁気スイッチとは明確に異なります。
価格は高めですが、そのぶん打鍵感・打鍵音の仕上がりからは、価格に見合った上質さをしっかりと感じられます。
磁気スイッチの完成形にかなり近いスイッチだと感じました。
ゲーミングユーザーだけでなく、メカニカルキーボードを使っている方にも体験してほしい磁気スイッチなので、ぜひチェックしてみてください。
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