2026年1月5日から先行予約が開始され、現在は通常販売となっている「Wobkey Rainy 75 Pro JIS(日本語配列)」。
Rainy75といえば、雨音のような打鍵音で一気に注目を集め、現在のキーボード業界の火付け役となった名機。
多層フォームやガスケット構造による「コトコト系」サウンドは、発売当初から高い評価を受けてきました。
以前から日本語配列モデルを望む声は多く、第2弾のCrush80ではJIS日本語配列キット。第3弾のZen65ではブラックのみ日本語配列が発売され、少しずつ展開されてきました。
Rainy75は2024年発売当初、ISO配列プレートをオプションとして出していましたが、2年の時を経て今回ついに正式な日本語JIS配列モデルが登場。
少し遅れてのレビューになりますが、日本語配列としての完成度、そして「あの雨音」は健在なのか。
打鍵感・打鍵音を中心に、実機をじっくりレビューしていきます。
「本格的なアルミニウム製キーボードで、日本語配列の75%を探している方」にとって、最有力候補になると思いますので、この記事が参考になればと思います。
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こちらの記事はレビューブログを始めて1年目に書いた記事でとても懐かしく思います。
再構成してはいるものの情報がごちゃごちゃしていて読みづらい記事かもしれませんが、Rainy75発売当初の興奮冷めやらぬ感じがでていて懐かしいです。これを機会に読んでいただけると嬉しいです。
WOBKEY Rainy75 Pro JISの主な特徴、仕様一覧
Rainy75 Pro JISの基本設計は英語配列のRainy75 Proと共通で、JIS配列に合わせてPCB(基板)・プレートを最適化されています。
音響設計や内部構造はProモデルと共通仕様となっています。
- 75%レイアウト・日本語配列(JIS / 86キー)
- CNCアルミニウムケース(約2kgの重量級ボディ)
- FR4プレート + 1.2mm フレックスカットPCB
- PCBガスケットマウント構造(14粒の円筒ガスケット)
- 5層フォーム構成による吸音設計
- Kailh Cocoa リニアスイッチ(45±5gf)
- ダブルショットPBTキーキャップ(かな刻印あり)
- 3モード接続(USB有線 / 2.4GHz / Bluetooth)
- 7000mAh大容量バッテリー(最大900時間持続)
- VIA対応
Rainy75 Pro JISの仕様一覧は以下の通りです。
| 商品名 | WOBKEY Rainy75 Pro JIS |
|---|---|
| カラー | ブラック |
| レイアウト | 75% 日本語配列(JIS) |
| キー数 | 86キー |
| キーキャップ | ダブルショットPBT(Cherryプロファイル) かな刻印あり |
| キースイッチ | Kailh Cocoa(リニア / 45±5gf) |
| ケース素材 | 6063 アルミニウム合金(CNC加工) |
| 表面加工 | 陽極酸化処理(Anodized) |
| ライティング | RGB |
| 音響フォーム | Poronフォーム 8x 高密度フォーム PETフォーム EPMDボトムフォーム(減衰パッド) PET絶縁保護シート |
| ボトムウェイト | ステンレス |
| PCB | 1.2mm フレックスカット ホットスワップ対応 |
| プレート | フレックスカットFR4 |
| マウント構造 | PCBガスケット(円筒ゴムパーツ) |
| スタビライザー | プレートマウント |
| バッテリー | 7000mAh(RGB消灯時 約900時間持続) |
| 接続方式 | USB-C有線 / 2.4GHz / Bluetooth 技適認証取得済み |
| キーカスタマイズ | Webアプリ VIA対応 JSONファイルはこちらからDL |
| レイテンシー | 有線:2ms、2.4GHz:3ms、BT:7ms |
| 重さ | 約2kg |
| 寸法 | 約320 × 135 × 35mm フロント高:実測 約22 mm(フッドパッド含み) |
| パッケージ | Rainy75キーボード本体×1、ケーブル×1、2.4GHz USBレシーバー×1、専用透明カバー×1、2in1プラー×1、替え用キースイッチ×3、日本語取扱説明書×1 |
デザイン・JISレイアウト

Rainy75 Pro JISは、英語配列モデルと同じ筐体設計をベースに、日本語配列へ最適化されたモデルです。
ケース素材は6063アルミニウム。マットで粒子感のある落ち着いた質感に仕上がっています。
約2kgという重量級ボディは、持ち上げた瞬間に塊感があり、安定性も抜群。
この重量感がそのまま打鍵音のタイトさにも繋がっています。
日本語配列モデルは、このブラックのみのカラー展開です。
Rainyのカラフルなラインナップがあれば最高なんですがね!


Rainy75の象徴であるRainyロゴが可愛らしく、2年経った今でも「雨音のような打鍵音」で愛され続けています。


こちらの背面デザインも美しいの一言に尽きます。
日本語配列モデルは、Proモデルなのでバックプレートはステンレス水晶となっています。
あとRainy75だけでなく、ブラックモデルのキーボード全般に言えることで、ブラックは埃や指紋や手汗(脂汚れ)が目立ちやすいです。
撮影中も結構気を遣うので大変です💦
キーボード外周は後方USBポートのみというシンプル設計です。
例によって、[CapsLock]キー下に電源スイッチが隠れています。有線で使う場合はOFFのままでもUSBケーブルで繋ぐことで使用可能です。
電源スイッチをONにしたあと、以下のショートカットで接続モード切り替えるができます。
- Bluetooth …[Fn + F1 / F2 / F3]
- 2.4GHz …[Fn + F4]
- もしくは[Fn + Tab]
また、ワイヤレス接続モードは、ショートカット長押しでペアリング開始されます。
キーキャップは、US配列モデル同様にCherryプロファイルを採用しています。
厚みは「1.4~1.7mm」と少しバラつきはあるものの、高品質なダブルショットPBT素材です。
タイピングアングルはケースの傾斜をアプリで計測して「7°」ありました。キックスタンドがついていない分、しっかりと傾斜がついています。
フロントの高さは約22 mm(フッドパッド含み)なので、リストレストを使用した方が長時間のタイピングも安心です。
75%サイズとJISのバランス


- 86キー構成
- かな刻印あり
- 変換/無変換キー搭載
- 1u Backspace、右Shift
- 3.75u Spacebar
- Z行の0.25uズレ(一般的なJISは0.5Uズレ)
コンパクトな75%レイアウトを日本語配列化しているため、最下段や1uサイズのBakspace・右Shiftキーなどはやや詰まった印象があります。
一方で、日本語入力環境として、記号周りや「無変換・変換」キーなど、日本語特有のキーが物理的に揃っているため、大きなキーカスタマイズをせずにそのままの状態で使えるのは大きなメリットです。
普段からJIS配列を使っている人にとっては、上記の “詰まり感” はむしろ自然で、「日本語配列として、これが普通」と感じているのではないでしょうか。
気になるのは、「Z行の0.25uズレ」と「3.75u Spacebar」の2点。
特に3.75uのSpacebarの場合、互換性のある交換用キーキャップセットがほとんど存在しません。
キーキャップ交換を前提に考えている人は、この点は事前に理解しておく必要があります。
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内部構造
Rainy75 Pro JISは、英語配列モデルと同様の内部設計を採用しています。
単に「アルミケース」なだけではなく、音と打鍵感を作り込むためのレイヤー構成が特徴です。


5層フォーム構成


アコースティック構造は以下の5層構成です。
- Poronフォーム
- 8x 高密度フォーム
- PETフォーム
- EPDMボトムフォーム
- PET絶縁保護シート
サンドされたPoronフォームとEPDMボトムフォームが低音域の安定感を作り、PETフォームと8x 高密度フォームが高音の角を整えつつ、全体の響きを均一化しています。


Rainy75のフォーム構成で特に印象的なのはEPDMボトムフォーム。一般的なPoronではなく、発泡EPDM系素材が使われている点です。
見た目はスカスカしたスポンジのような構造ですが、このフォームを外すと打鍵音は一気にカラカラと甲高くなり、印象が大きく変わります。
また、柔軟性も明確に変わるため、好みに応じてフォーム構成を調整してみるのも面白いポイントです。
Rainy75 Pro JISの内部構造は、単なる「吸音」ではなく、音を作るためのバランス設計と表現したほうが正確です。
JIS配列化によって内部構造が簡略化されているわけではなく、Proモデルと同等の設計がそのまま継承されています。
FR4プレート(フレックスカット入り)


Proモデルは、フレックスカットされた「1.6mm FR4プレート」を採用。
FR4はアルミに比べ「やや柔らかい」「音が丸くなりやすい」「反発がマイルド」という特性があります。
さらにフレックスカットが入っているため、打鍵時の底付きがわずかにしなる感覚になり、硬すぎない打鍵感を作っています。
PCBガスケット構造


Rainy75のマウント方式は、プレートではなくPCB側に円筒ゴムパーツが取り付けられたPCBガスケット構造を採用。
14粒もの円筒ガスケットによって振動を分散しているため、以下のような効果があります。
- 衝撃が直接ケースに伝わりにくい
- 打鍵時の共振が抑えられる
- 音がタイトになる
さらに、1.2mm厚のフレックスカットPCBが適度にしなることで、底打ち時の衝撃をマイルドに吸収し、硬すぎない打鍵感に仕上がっています。
重量級アルミケースとの組み合わせ


約2kgのアルミケースは、振動エネルギーを吸収・減衰させる「金属の塊」です。
軽量ケースだと内部が同じ構成でも、音が軽く響きやすくなりますが、
- 高密度フォーム
- FR4プレート
- PCBガスケット
- 重量級アルミボディ
Rainy75はこれらが組み合わさることで、締まりのあるタイトなコトコト系サウンドを作っています。
キースイッチと打鍵感・打鍵音
Rainy75 Pro JISには、Kailh Cocoa(リニア)が採用されています。
スペック一覧は以下の通りです。
| タイプ | リニア |
|---|---|
| 作動荷重 (Operating Force) | 45±5gf |
| 底打ち荷重 (Bottom-out Force) | 50±5gf |
| 総ストローク | 3.6±0.4mm |
| 作動点 | 2.0±0.4mm |
| ルブ | 工場出荷時ルブ済み |
| ステム素材 | POM |
| ハウジング素材 | トップ:POM ボトム:PA66(強化射出成形) |
| スプリング長 | 21mm |
| ルブ | 工場出荷時ルブ済み |
| 耐久性 | 約7,000万回 |


Proモデルに搭載されているCocoaは、POMトップハウジングとPOMステム、PA66(ナイロン系)ボトムハウジングの組み合わせ。
滑らかさを保ちつつ、ナイロン系ボトムによる程よい芯のある打鍵感が特徴です。
Cocoaスイッチの印象としては、
- タイトさそのものはVioletの方が強く
- より中低音寄りで落ち着いた方向性
打鍵感・打鍵音
また、初期のRainy75 Pro(US配列モデル)では、JWK WOBスイッチが搭載されていました。
現行のProモデルではKailh Cocoaへと変更されています。
JWK WOBは、POMステムらしいサラッとした滑らかさと軽快な打鍵感が特徴だったと感じています。
それに対して現在のCocoaは、より滑らかで中低音寄り。「タイトで締まったコトコト系」へと方向性が変化した印象です。
底打ちは硬質になりすぎず、ストローク全体として滑らか。初動は軽く、底に向かってわずかに存在感が出るタイプで、派手さよりも「安定感・密度感を重視したチューニング」となっています。
配列が変わっても、Rainyらしさはきちんと残っています。
US配列と比べてEnterやSpacebarのサイズは異なりますが、内部構造は共通設計なので、あの雨音のようなコトコト系サウンドはしっかり健在です。
VIA・カスタマイズ
Rainy75 Pro JISは、VIAによるキーマップ変更に対応しています。
ただし、通常キーの割り当てやマクロ設定、バックライト制御といった基本的なカスタマイズが中心になります。
JIS配列は物理キー数が多いため、極端に複雑なレイヤー構成は必要ないものの、Fnレイヤーを活用して実用的な機能をまとめておきたい、というのが本音です。
現状では高度なQMK的カスタマイズというよりも、実用的な範囲での調整が中心になる印象です。
VIAの基本接続方法
- https://usevia.app/ にアクセス
- 設定画面で「Show Design tab」をON
- KIBUSHOPの商品詳細ページ(サポート)からダウンロードしたJSONファイルを読み込み
- ポップアップ「Rainy75 JIS」を選択して接続
- 「Configure」タブに切り替えてキーマップ編集
JSONファイルは「有線接続用」と「2.4GHz接続用」のの2種類が用意されています。
JISレイアウトでの具体的なリマップ




- 変換/無変換を「漢字(英数切替)」「한영(かな切替)」
- かなキーを別用途に変更
- バックスペースを別キーに再割り当て
- Macroでショートカット割り当て
❶ の変換/無変換を「漢字(英数切替)」「한영(かな切替)」というのは、Windows側の設定で変換/無変換をIME切替に設定変更していれば必要ありません。
❷ ❸ 日本語配列ではBackspaceが1uサイズと小さいため、Spacebarの右隣[変換]の位置に[Backspace]設定しました。併せてFnレイヤーに[Del]キーも割り当て。
Spacebar右隣は、既存の[Fn]キーとの組み合わせが難しいので、[CapsLock]に[MO(1)]を割り当て。
❹ 元々の右上にある[Del]キーの箇所に、ショートカットをMacroで割り当て。併せてFnレイヤーにも割り当て。
その他、[HomeとEnd]が逆に設定されているため、順番を変更(キーキャップの高さも同じなので、物理キーも入れ替え)。
まとめ(総評)
Rainy75 Pro JISは、US配列モデルと同じ内部構造を持ち、FR4プレート、PCBガスケット、5層フォーム、そして約2kgのアルミケースという設計がそのまま継承されています。
日本語JISレイアウトしては、「Z行の0.25uズレ」「3.75u Spacebar」という独特な仕様があります。それでも実際に使ってみると、コンパクト75%レイアウトに日本語配列を落とし込む設計としては、現実的かつバランスの取れた仕上がりです。
また、VIAによるカスタマイズは、細かなQMK的カスタマイズを求める方には、やや物足りなさがあるかもしれません。
そして、このキーボードを選ぶ理由は、やはり「音」。
“雨音”という表現は少し情緒的かもしれませんが、タイトで締まりのあるコトコト系サウンドは、思わず打ち続けたくなる心地よさがあります。
Rainy75 Pro JISは「音のためにキーボードを選ぶ」そんな人にこそ刺さる一台です。
最後に価格について。
Rainy75 Pro JISの販売価格は 27,720円。
先行予約販売の割引は終了し、現在はWOBKEY製品を持っている方を対象に、21,000円で購入可能なキャンペーンが継続中です(※KIBUSHOP限定、購入条件あり)。
現在の在庫状況やキャンペーン詳細は、下記リンクからご確認ください。
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