今回は「YUNZII B75 Pro Max」をレビューします。
B75 Pro Maxは2026年1月後半にリリースされた、QMK/VIA完全対応・TFTスクリーン&ノブ搭載・8000mAhバッテリーを備えたフルスペック仕様の75%メカニカルキーボード。
従来モデルであるB75 Proをベースに機能面を強化し、より実用性を高めた上位モデルとして登場しました。
本記事では、Candy / Milk V2 / Cocoa Cream V2のスイッチ比較、ルブ調整前後のサウンド検証、さらにVIAを使ったMod-Tap・Layer-Tapの具体的な設定例まで詳しくレビューしています。
「価格帯を抑えつつQMK/VIA対応モデルを使いたい」という方にとって、有力な選択肢となる一台です。
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という方のために、まとめ情報を先出し
YUNZII B75 Pro Maxの主な特徴
まずは、B75 Pro Maxの主な特徴を整理します。


B75 Pro Maxは、前モデルB75 Proをベースに「QMK/VIA対応、TFTスクリーン、8000mAhバッテリー」の 3点が強化されています。
YUNZII B75 PRO MAXの主な仕様は以下の通りです。
| 製品名 | YUNZII B75 PRO MAX |
|---|---|
| タイプ | メカニカルキーボード |
| レイアウト | US ANSI 75%レイアウト / 81キー ノブ + TFTスクリーン |
| RGB | 南向きRGB |
| カラーバリエーション | White Heart(ホワイトハート) Pink Heart(ピンクハート) Black(ブラック) Beige(ベージュ) |
| スイッチオプション | YUNZII Candy リニアスイッチ YUNZII Milk V2 リニアスイッチ YUNZII Cocoa Cream V2 リニアスイッチ |
| 構造 | ABS製ケース PCプレート(ガスケットマウント) 5層吸音フォーム |
| バッテリー容量 | 8000mAh ※スクリーンとバックライトONで48時間、OFFで30日 |
| 接続方式 | 2.4GHz、ワイヤレス有線(USB Type-C)、Bluetooth |
| 本体サイズ | 334.4 × 143.6 × 42.15 mm ※ケースの高さ(ゴム足含む)実測:フロント 約21.7mm、バック 約30.8mm |
| スクリーン解像度 | 160 × 96px |
| 重量 | 993g(約2.19lb) |
| キーキャップ | ダブルショットPBT / Cherryプロファイル |
| ホットスワップ | フルキー対応(3ピン・5ピンメカニカルスイッチ対応) |
| カスタマイズ | QMK/VIAによるカスタマイズ対応 スクリーンはオンラインサイト経由でカスタマイズ可能 |
| NKRO | 対応 |
| 互換性 | Windows / Mac / Linux / Android PS/XBOX/Switch等のゲーム機にも対応 |
レイアウトとデザイン
クリアキーキャップを採用したデザイン
- メイン非透過 PBTキーキャップ(約1.4mm厚)
- クリアキーキャップ2種類(約1.5mm厚)
今回使用したブラックモデルは、合計3種類のキーキャップ構成になっています。(※他のカラーモデルはダブルショットPBTキーキャップ)
装飾キー周辺には透過デザインが採用されていて、バックライトがより華やかに見える仕様です。
バックライトを点灯すると派手に感じるかもしれませんが、ベースカラー自体は落ち着いているため、全体としてはバランスの取れた印象。
右側ナビゲーション分離型の75%レイアウト


B75 Pro Maxは従来モデルのB75 Pro同様に、右側のナビゲーションキーが少し離れているタイプです。
この「わずかな隙間」が思っている以上に快適で、ミスタイプの軽減につながります。
コンパクト設計を重視したモデルが多いなか、本機は圧迫感が少なく、非常に扱いやすいレイアウトだと感じました。
ディスプレイ搭載の影響で、通常[Home]がある位置に[Del]キーが配置されています。
ここは好みが分かれる部分ですが、VIAで自由にリマップ可能なため、個人的には大きな問題ではないと感じています。
シンプルな背面・後方デザイン


背面は非常にシンプルな構成です。
ゴム足と2段階キックスタンドのみというミニマルなデザインで、過度な装飾はありません。
安定感を重視した設計で、通常使用時にガタつくことはありませんでした。
また、銘板シール部分には技適認証マークがプリントされています。
技適は国内でのワイヤレス接続使用において重要なポイントで、現在のYUNZIIは以前のモデルも含め技適対応しているものがほとんどです。


本体後方の中央には、
- USB Type-Cポート
- 接続切替スイッチ
- USBレシーバー収納
がまとめて配置されています。
レシーバー収納を省略しているモデルも少なくないので、ここも安心なポイントです。
タイピング角度
タイピング角度を実測すると、ケース基準で以下の通りでした。
- 通常時:約4°弱
- キックスタンド1段目:約7°
- キックスタンド2段目:約10°
アルミニウムキーボードは5~6°くらいが平均的なので、通常時4°はややフラット寄りです。
ケースのフロント高さが約21.7mmということを考えると、リストレストを併用するとより自然な姿勢でタイピングできます。
カラーバリエーション
B75 Pro Maxは発売したばかりですが、現在4色のカラバリがあります。
YUNNZII公式サイトでは4色全て取り扱いがあるものの、Amazon JPではWhite Heartを除く3色のラインナップになっています。
また、Amazon JPではスイッチタイプによっては在庫が無いこともあるので、公式サイトでの購入もオススメです。
YUNZII公式サイトで購入する場合、通常配送で1週間から3週間かかりますが送料無料になっています。
もちろん技適についても問題ありません。
公式サイトの方がバリエーション選択に困らないのでオススメです。
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内部構造


キーキャップを外して内部を確認すると、構成は以下の通りです。
- フレックスカットPCプレート
- プレートマウントスタビライザー(潤滑済み)
- ガスケットマウント(プレート側)
- 5層の吸音フォーム
最近のABS製キーボードとしてはスタンダードな構成ですが、押さえるべきポイントはきちんと押さえています。
実際にタイピングしてみるとYUNZIIらしいトーンの高い打鍵音ですが、ケース内部の反響音や共鳴はしっかりと抑えられていて、耳につくような響き方はありません。
ある意味ABS筐体だからこそ、角の取れた打鍵音になるという側面もあります。
また、キーをグッと押下してみると適度なたわみがあります。
極端に柔らかいわけではく、ABS筐体ながら剛性も十分に確保されたバランス重視の設計で、長時間タイピングしても疲れにくい印象です。
スイッチ比較|Candy / Milk V2 / Cocoa Cream V2


B75 Pro Maxで選択できるスイッチは、3種類すべてリニアタイプです。
- Candy(45gf)
- Milk V2(40gf)
- Cocoa Cream V2(50gf)
今回はCandyをメインで使用しつつ、3種類を比較しました。
3種類のスイッチの仕様は以下の通りです。
| 項目 | Candy | Milk V2 | Cocoa Cream V2 |
|---|---|---|---|
| タイプ | リニア | リニア | リニア |
| ピン数 | 5-Pin | 5-Pin | 5-Pin |
| 初動荷重 | 約39gf | 30gf | 約45gf |
| 作動荷重 (Operating Force) | 45±5gf | 40±10gf | 50±10gf |
| 底打ち荷重 (End / Bottom Force) | 51±5gf | 50gf | 55gf MAX |
| 総トラベル | 3.3±0.4mm | 3.6mm | 3.3mm |
| 作動トラベル | 2.0±0.4mm | 2.0±0.5mm | 2.0±0.5mm |
| ステム素材 | LY-UPE | POM | POM |
| ハウジング | POM | トップ:PC(透明) ボトム:PA66 | トップ:PC(透過) ボトム:PA66 |
| ステム構造 | MX | MX | MX |
| スプリング | ステンレススチール | ステンレススチール | ステンレススチール ダブルステージ |
| 接点 | リン青銅 (Phosphor Bronze) | — | 金メッキ (Gold Plated Contact) |
| LEDディフューザー | なし | あり | なし |
| ルブ | ファクトリールブ済み | ファクトリールブ済み | ファクトリールブ済み |
| 打鍵傾向 | 滑らか・中間的 | 軽快・やや明るめ | 低音寄り・安定 |
Candy リニアスイッチ(45gf)




Candyは3種類の中で「中間的なポジション」にあたるリニアスイッチです。
ステム素材がLY-UPE(低摩擦素材)で、実際に打鍵するとストロークは非常にスムーズ。
3種類の中では最も引っかかりが少なく、滑らかさが際立っています。
打鍵音はYUNZIIらしいやや高めの傾向ですが、標準的な作動荷重で落ち着きも感じられるバランス型。
「迷ったらこれ」と言える無難かつ扱いやすいスイッチです。
ただし、ほんの少しだけトップアウトノイズがあるので、そこだけ注意点です。
Milk V2 リニアスイッチ(40gf)




Milk V2は最も軽い40gf。打鍵感は軽快・スムーズなのでテンポの良いタイピングが可能です。
3.6mmのストロークと軽さのバランスが取れていて、一番タイピングしやすいと感じました。
明るく鮮明な打鍵音が魅力的でもあり、好みも分かれるところだと感じました。
ただし1つだけ注意点として、トップアウト時のノイズがやや目立つ傾向があります。
Cocoa Cream V2 リニアスイッチ(50gf)


Cocoa Cream V2は3種類の中で最も重い50gf。
音は「コトコト寄り」で、他2つのようなトップアウトノイズを感じることはありませんでした。
また、キーキャップのブレが最も少なく、かなりカッチリしていて一番安定しています。
やや重さはあるものの、スペック以上にメリハリも感じられるため、個人的には最も心地よいスイッチだと感じました。
コトコト系が好きという方は、Cocoa Cream V2一択だと感じました。
スイッチ傾向まとめ
キーキャップを取り付けて実際のグラつきをチェックした結果は以下の通りです。
ブレの大きい順に並べています。
Candy > Milk V2 > Cocoa Cream V2
Candyだけが通常の十字ステムで、標準よりも少し緩いと感じました。
他2つはボックスステムを採用していて、Cocoa Cream V2は明らかに安定していて、打鍵音・打鍵感ともに最もまとまりがありました。
3種類のスイッチの違いをまとめると、以下の通りです。
| スイッチ名 | 作動荷重 | 総ストローク | 打鍵音の傾向 | 滑らかさ | 安定感 |
|---|---|---|---|---|---|
| Candy | 45gf | 3.3mm | やや高め・クリア | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| Milk V2 | 40gf | 3.60mm | 明るく軽快 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| Cocoa Cream V2 | 50gf | 3.3mm | コトコト寄り | ★★★★☆ | ★★★★★ |
ルブ検証|トップアウトノイズは改善できる?
CandyとMilk V2を使用していて気になったのが、トップアウト時のごく微細なノイズです。
いわゆる「カチャッ」とした軽い音。
Candyの方は「チャッ」と鳴るくらいで、Milk V2の方がノイズが強めに出ていました。
バネ鳴りのようにも聞こえましたが、スイッチ単体では鳴らないので「ステムへのルブ検証」をしてみました。


ファクトリールブは十分なので、赤丸部分だけ塗り足すようにしました
結果として、ステムガイド部分の上下に軽く塗り足すだけで、ノイズは明確に軽減しました。
スプリングへのルブも試しましたが、効果はほとんどありません。今回のケースでは、スプリングよりもステムガイド側が原因だったと考えられます。
ちなみに、ポールの最下部に少~しだけ塗り足すことで、底打ちがマイルドになります。
※塗りすぎは要注意です。
(潤滑材は「 GPL 205 G0」を使用)
このノイズに関しては個体差があり、全てのスイッチにノイズがあるわけではありません。
ノイズが少ない個体もあるので、ノイズがするものだけ「超薄塗り」でバランスをとる方法でもOKだと思います。
ただ、全てのスイッチに「薄塗り」することで、打鍵感を全体的に統一するほうが満足度は高いです。
QMK/VIA設定方法|Mod-Tap(IME切替)・Layer-Tap
B75 Pro MaxはQMK/VIA完全対応しているという点が大きな魅力。
単なるキーマップ変更だけでなく、実用的なMod-Tap(MT)やLayer-Tap(LT)はワイヤレス接続時もしっかりと動作します。
ここでは、実際に行った設定例を紹介します。
VIAの基本接続方法
- https://usevia.app/ にアクセス
- 設定画面で「Show Design tab」をON
- YUNZII公式サイトからダウンロードしたJSONファイルを読み込み
- 「B75 Pro Max」を選択して接続
- 「Configure」タブでキーマップ編集可能


IME切替をMod-Tapで設定する方法
スペースバー両脇のAltキーにIME切替を設定しました。
- 左ALT 短押し → 英数切替
- 右ALT 短押し → かな切替
- 長押し → Alt
US配列キーボードで日本語入力を使う場合、この設定が非常に便利です。
[Ctrl + Space]、[Shift + Caps]、[Alt + `~]でも切り替え可能ですが、「英⇔かな」交互に切り替えるタイプになります。
Mod-Tapを使うことで、「左ALT=英数」「右Alt=かな」となるため、Macの日本語キーボードのように直感的な切替方式になります。
VIAの設定画面では、Altキーを選択した状態で、「Special」の中の「Any」を選択して、キーコードを入力します。
具体的なキーコードは以下の通りです。
レイヤー1 Windowsの場合:MT(MOD_LALT, KC_HANJ)
レイヤー2 Macの場合:MT(MOD_LGUI, KC_HANJ)
レイヤー1 Windowsの場合:MT(MOD_RALT, KC_HAEN)
レイヤー2 Macの場合:MT(MOD_RGUI, KC_HAEN)
Caps LockにLayer-Tapを設定
Fnレイヤーを使う場合は、右下にFnキーを使いますが、右手だと使いづらいシーンもあります。
そうした際に、左の小指でもFnレイヤーに切り替えられたら便利です。
個人的にはCapsLockの使用頻度が低いので、CapsLockに設定していますが、使い方によっては別のキーに設定しても構わないと思います。
こちらもAnyキーを使って設定します。
レイヤー1 Windowsの場合:LT(1, KC_CAPS)
レイヤー2 Macの場合:LT(3, KC_CAPS)
キー再配置の例
- Del位置にHomeを割り当て
- 「|」キーをDelへ変更
- 右Ctrlに「|」を再配置
また、Home〜EndをノートPCの方向キーのように、Fnレイヤーへ移動することで、右側4キーを自由枠として活用できます。
まとめ(総評)
YUNZII B75 Pro Maxはフルスペック構成で
- QMK/VIA完全対応
- TFTスクリーン+ノブ搭載
- 5層フォーム+ガスケット構造
- 8000mAhバッテリー
- YUNZII公式サイトで $84.99 USD(専用クーポン適用時 $79.99 USD)
- Amazon JPでは 15,374円(セール時12,299円)
ABS筐体なのでアルミニウムと比較する流石にという部分はあるものの、実際の剛性や打鍵感含めトータルバランスに優れたモデルだと感じました。
滑らかさ重視のCandyをメインにレビューしましたが、結局Cocoa Cream V2が最も安定感が高く個人的には一番オススメです。
CandyとMilk V2のトップアウト時の軽微なノイズは、ステムガイドへの軽いルブでほぼ解消可能でした。
この価格帯でワイヤレス時もQMK/VIAをしっかり活用できるモデルは多くありません。
私が実機レビューで確認している範囲では、YUNZII X98やSmackape Impact 80、Epomaker G84が近い存在ですが、この価格帯で「ノブ・ディスプレイ付き75%の完成度」という意味ではB75 Pro Maxはかなり攻めたモデルです。
「QMK/VIA対応の75%キーボードを手頃な価格で探している方」にとって、非常に有力な選択肢と言えるでしょう。
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