今回は久しぶりに、NuPhyのメカニカルキーボード「Kick75」をレビューしていきます。
NuPhy Kick75は、グローバルサイトでは2025年2月20日から先行予約が始まり、日本国内では技適認証取得版として5月30日にDIGIARTから正式発売されました。
ちょうど同じ時期にAir75 V3の先行予約も始まったこともあり、「Kick75は今回は見送ろうかな…」という方も多かったかもしれません。
しかも搭載スイッチも同じNanoスイッチなので、なおさらそう思った方もいるのではないでしょうか。
ですが、このKick75の最大の魅力は、なんといっても“世界初”のハイブリッドプロファイル。
購入時にロープロファイル/ハイプロファイル(ノーマルプロファイル)を選べるだけでなく、専用の変換キットを使えば、あとからロープロ⇔ハイプロを切り替えて使えるという、 遊び心満載の仕様になっています。
その他にも、サイドキー独立型の75%レイアウトや、NuPhy Nanoスイッチ・Maxスイッチ、そして静音性と打鍵感にこだわった5層フォームとガスケットマウントなど、注目ポイントが盛りだくさんです。
今回はロープロファイルを中心にレビューするつもりでしたが、変換キットを使ってハイプロファイルに切り替えてみたら、NuPhy Maxスイッチの完成度が想像以上だったので、こちらもあわせてしっかりチェックしていきたいと思います。
製品提供(PR): DIGIART(旧NuPhy Japan)
主な特徴・スペック一覧
- ロープロファイル・ハイプロファイルを選択可能
- 世界初ハイブリッドプロファイル(別売専用スワッパブルキットでプロファイル変更可能)
- US ANSI 75%レイアウト(右サイドキー独立型)
- スーファミのようなレトロ感×NuPhyらしいキレイめデザイン
- PC素材のクリアトップケースによりキレイなRGBライティング
- 安定性重視のPCBガスケットマウント
- 5層の静音フォーム
- 新スイッチ NuPhy Nano・Max
- 滑らかで安定した打鍵感、心地よい打鍵音
- 3モード接続対応(USB-C有線、Bluetooth5.0、2.4GHzワイヤレス)
- 国内販売は技適認証取得済み
- キーボード本体にドングル収納あり
- ロープロファイルとしてはケースが大きい
- 良くも悪くもNanoスイッチのストロークが深い
- NuPhyIOモデルはMod-Tapが使えない(今後の対応予定とのこと)
こうして特徴を並べてみると、NuPhyの中でもかなり個性的なモデルだとわかりますが、やっぱり気になるのは「実際どうなの?」というところ。
実機を使ってみた感想を、ここから順にレビューしていきますが、一旦Air75 V3とスペック比較してみましょう。
スペック一覧:Kick75 vs Air75 V3
| NuPhy Kick75 | NuPhy Air75 V3 | |
| レイアウト | ANSI 75% | |
| キー数 | 80キー・1ノブ | 84キー(83キー・1ノブに変更可能) |
| スイッチタイプ | ハイ & ロープロファイル | ロープロファイル |
| スタビライザータイプ | プレートマウント | |
| マウントタイプ | ガスケット(PCB) | ガスケット(プレート) |
| ホットスワップ対応 | 〇 | |
| Nキーロールオーバー対応 | 〇 | |
| バックライト | 南向きRGB-LED | 北向きRGB-LED |
| バックライトモード | 40+ | 20 |
| ファームウェア | NuPhy.IO もしくはQMK/VIA(グローバルサイトのみ) | NuPhy.IO |
| 対応システム | macOS/Windows/Linux/Android/iOS | |
| 動作環境 | -10~50℃ | |
| 接続方式 | USB-Type-C 有線、Bluetooth 5.0、2.4GHzワイヤレス | |
| ポーリングレート | 有線/2.4GHz: 1000Hz、BT: 125Hz | |
| ケース素材 | トップ: PC ボトム: PC | トップ: アルミニウム ボトム: ABS |
| プレート素材 | PC | PC |
| キーキャップ | Low:nSA プロファイル Dye-sub PBT キーキャップ※1 High:mSA プロファイル Dye-sub PBT キーキャップ | nSA プロファイル ダブルショット PBT キーキャップ |
| スイッチ | Low:NuPhy Nanoスイッチ High:NuPhy Maxスイッチ | NuPhy nanoスイッチ |
| サイズ(Low) | 寸法:333.0×143.3×16.4mm(後側 28.9 mm) 重量:877 g | 寸法:318.9×128.9×13.2mm 重量:724g |
| サイズ(High) | 寸法:333.0×143.3×19.4mm(後側 33.6 mm) 重量:1009 g | – |
| タイピング角度 | 6º / 12º | 4º / 8º / 10º |
| バッテリー | NuPhy IO版:2500mAh 動作時間(すべてのライトがオン)の場合 約60.8~90時間(ラボテスト結果) 動作時間(すべてのライトがオフ)の場合 約360時間(ラボテスト結果) QMK/VIA版:4000mAh | 4000mAh 動作時間(すべてのライトがオン)の場合 約60~100時間(ラボテスト結果) 動作時間(すべてのライトがオフ)の場合 約1200時間(ラボテスト結果) |
この2つの機種は、デザインやプロファイルこそ全く異なる路線ではあるものの、その他の仕様は共通する部分が多いようです。
Air75 V3は、サイズ感やバッテリー容量など、持ち運び前提で設計されています。
それに対してKick75は、持ち運びできないサイズ感ではありませんが、Air75 V3と比較すると一回り大きいサイズになっています。そのため、カスタマイズしてガッツリ使い倒そうというユーザー向けといったところ。
個人的には、Kick75の右側ナビゲーションキーが独立しているレイアウトがお気に入り。
デザイン・内部構造
外観デザイン
Kick75は非常にデザインが個性的。キーキャップやケースの差し色(青・赤・黄・緑)が完全にスーパーファミコンのカラーリングで、8bitレトロゲームデザインを取り入れた懐かしい雰囲気です。
大胆な丸みを帯びた形状やトップケースのクリアPC素材により、レトロとモダンが融合したNuPhyらしいデザインにまとまっています。
Air75 V3やLofreeのようにシンプルでキレイめなデザインとは違い、Kick75のデザインは、刺さる人にはとことん刺さるデザインだと思います。
クリアトップケースのお陰で、RGBバックライトがフワッと柔らかく光るのでとても綺麗です。
キーキャップをクリアなものにすると、より綺麗なライティング効果が得られます。
今回ハイプロファイルで使用しているキーキャップは、DIGIART(旧NuPhy Japan)で販売されている「LeleLab X Sensy Supsup JUICYキーキャップ」です。レビュー用に夏らしいクリアキーキャップを使いたかったので購入しました。(一時的に欠品していて入荷次第順次発送)
JUICYキーキャップは刻印のカラーがオレンジなので、赤いノブとの統一感を考えると「LeleLab Supsup SuperX Whiteキーキャップもオススメです。(こちらは売り切れています…)
DIGIARTでは、他では取り扱っていないようなデザインのキーキャップがあり、魅力的なラインナップなので一度覗いてみてください。
そのほか、Kick75で面白いなと思ったのは、背面の赤いゴム素材のパーツの取付穴に合わせて、3Dプリンターで作った自作パーツに変更することができるようです。公式サイトでは、スマホスタンドにしていたりと、なかなか面白い使い方ができそうです。


トップケースもボトムケースもPC素材なので、キーボードの重量は比較的軽めになっています。ロープロで877g、ハイプロで1009gなので、そこまで重くはありませんが、ベゼルが太くサイズ感が少し大きいので、持ってみると案外がっしりしているように感じます。
外出時などに持ち運びができないわけではありませんが、どちらかというと据え置きで使用する方が多いかもしれませんね。
キーレイアウトは、AirシリーズはHaloシリーズとの違いとして、Kick75は、サイドキーやF1~F12キーが独立しているタイプです。
NuPhyで言えば、方向キーの配置が若干違いますが、Field75やNosと同じようなレイアウト。他社製品では、Keychron Q1 Maxなどと同じです。
個人的にはこっちの方がタイプミスすることなく、使いやすい配列だと感じています。
このサイドキーが独立したレイアウトは、案外少ないので重宝しています。
キーキャップ

グローバルサイトの比較表を確認すると、キーキャップ素材はDye-sub PBTのようですが、私の手元にあるKick75(ロープロモデル)デモ機は、ダブルショットPBTになっています。
※気になって、DaihukuさんのYouTubeレビューを確認してみたところ、Dye-Subになっているので、ちょっとよくわからないです…。仕様変更したのでしょうか?
ちなみに、Dye-sub(昇華印刷)と聞くと、クオリティが下がるのでは?と思いがちですが、コストを抑えつつも打鍵感や耐久性をしっかり確保した、実用性を重視した結果かなと思います。
Air75 V2から何か進化しているところがあるか、確認してみたところ、Kick75の方が若干鮮やかな色どりになっていたり、手触りがKick75の方がサラサラしているかなというくらい。
それ以外は、キーキャップの厚さは1.4mmと同じで、そこまで大きな差はないかと思います。
内部構造
- PC素材のスイッチプレート (フレックスカットなし)
- Poronプレートフォーム
- IXPEスイッチパッド
- PETサウンド調整フォーム
- PCB(フレックスカットなし、ガスケット構造)
- PCBフォーム
- ボトムシリコンフォーム

Kick75の背面を確認すると、ネジ止め仕様になっていたので、ケースを開けて内部構造を確認することができました。
上記リストのように、5層の音響フォームが内蔵されていました。
プラスチック筐体としてはベーシックな構成ですが、ボトムシリコンにしっかりとした厚みがありました。
ガスケット構造は、フレックスカットなしのPCBに長めのシリコンバーが付いているタイプなので、たわみ具合は控えめで、安定性を重視した構成になっています。
かと言って、底打ち時の衝撃というか、指先に伝わってくる反発がしっかりと和らいでいるので、長時間タイピングしていて指先が疲れるという感覚はありませんでした。

こちらはハイプロファイルに変更するための、専用スワッパブル変換キット。PCBとプレートの間のフォームとトップケースを変更することでハイプロファイルに変更することが可能です。ちなみに、ボトムケースやPCB・プレートなどは共通です。
ただし、プロファイル変更する際に、スタビライザーのマウント変更が必要になります。ロープロファイルの方はPCBマウントで、ハイプロファイルではプレートマウントを採用しています。このようにプロファイルによってマウント方式を変更することで、スタビライザーを共通で使用することができるという仕組み。ちなみに、Kick75のスタビライザーは、たっぷり潤滑されているため、注意しないと指がベトベトになってしまうので、こちらも注意して取り扱いましょう。
キースイッチ:NuPhy Nanoスイッチ & Maxスイッチ
NuPhy Nanoスイッチ
ロープロファイルスイッチはこちらのNuPhy Nanoスイッチ。公式サイトではGateron Low-profile 3.0 Switchesと紹介されているページもありますが、同一のものです。
今回使用したのは「Red nano」と静音仕様の「Blush nano」。動画レビュー内で実際の打鍵音も収録しているので、ぜひそちらもチェックしてみてください。




| スイッチ名 | Red nano | Brown nano | Silver nano | Blush nano |
|---|---|---|---|---|
| スイッチタイプ | リニア | タクタイル | リニア | 静音リニア |
| 作動フォース | 45±15gf | 50±15gf | 37±15gf | 42±15gf |
| エンドフォース | 60±15gf | 65±15gf | 55±15gf | 55±15gf |
| 作動トラベル | 1.7±0.4mm | 1.7±0.4mm | 1.2±0.3mm | 1.7±0.4mm |
| 総トラベル | 3.5mm Max | 3.5mm Max | 3.4mm Max | 3.2±0.2mm |
| ステム | POM | POM | POM | POM |
| トップハウジング | POM | POM | POM | PC |
| ボトムハウジング | POM | POM | POM | PA66 |
| スプリング | 16.5mm Single-stage | 16.5mm Single-stage | 16.5mm Double-stage | 16.5mm Double-stage |
Nanoスイッチの最大の特徴は、ロープロとしてはやや深めなストローク設計にあります。
前モデル(Low-Profile 2.0)では総トラベルが3.2mmだったのに対し、Red nanoでは3.5mm Maxと、より深くなっています。
デモ機で初めてタイピングしたときには、思わず「お?深っ!」と言ってしまったくらいで、前回レビューしたLofree Flow2との違いに驚きました。
ロープロユーザーは、浅めのストロークを求めている方が多いように思うので、好みが分かれるポイントかもしれませんが、逆にハイプロファイルからの乗り換えユーザーにとっては、打鍵感はそのままにキーボード全体が薄くなるというメリットがあります。
レビュー動画用にスイッチを分解して確認したところ、Nanoスイッチにはダブルレール構造が採用されていました。
これにより、打鍵時のぐらつきが少なく、非常に安定したストロークになっているのも特長です。
特にBlush Nano(静音リニア)は、ステムガイド部分の上下に粒状のダンパーが配置された静音構造を採用していて、静音スイッチながらも明瞭な打鍵感がしっかりと感じられます。
NuPhy Maxスイッチ
こちらは、ハイプロファイル(ノーマルプロファイル)用に設計された「Maxスイッチ」です。
今回のレビューでは、スワッパブルキットを使ってハイプロファイルに換装し、Red Maxスイッチで実際のタイピング感をチェックしてみました。
打鍵音については、動画レビューの中でも収録しているので、ぜひそちらもあわせてご覧ください。




| スイッチ名 | Red Max | Brown Max | Silver Max | Blush Max |
|---|---|---|---|---|
| スイッチタイプ | リニア | タクタイル | リニア | 静音リニア |
| 作動フォース | 45±5gf | 50±5gf | 37±5gf | 42±10gf |
| エンドフォース | 58±5gf | 65±5gf | 45±5gf | 55±10gf |
| 作動トラベル | 1.8±0.4mm | 1.8±0.4mm | 1.2±0.4mm | 2.0±0.4mm |
| 総トラベル | 3.4±0.2mm | 3.4±0.2mm | 3.4±0.2mm | 3.8±0.2mm |
| ステム | LY | LY | Y3 | POM |
| トップハウジング | POM | POM | POM | PC |
| ボトムハウジング | PA66 | PA66 | PA66 | PA66 |
| スプリング | 21mm Single-stage | 21mm Single-stage | 21mm Double-stage | 20.5mm Single-stage |
Maxスイッチは、NuPhyの新しいノーマルプロファイル用スイッチシリーズです。
今回使用したのはRed Maxのみですが、実際にタイピングしてみて、非常にバランスの良い打鍵感が印象的でした。
これまでのNuPhyスイッチと比べても、一番クセがなくて打ちやすいと感じました。
スペック表を見てまず気になるのは、ステム素材の違いです。
Red MaxとBrown Maxには「LYステム」、Silver Maxには「Y3ステム」が採用されており、いずれも一般的なPOMとは異なる特性を持っています。
LYステム(Red / Brown)…POMよりもさらにしっとり滑らかな打鍵感。底打ちの感触もマイルドで、長時間のタイピングでも疲れにくい印象があります。
Y3ステム(Silver)…高反発・高速レスポンスを重視した設計で、ゲーミング向けのシャープな打鍵感が期待できます。
それぞれの素材が明確な狙いを持って設計されているため、打鍵感にこだわるユーザーにも満足できる構成だと感じました。
フットプリント(互換性)

今までのCowberryなどのNuPhyロープロファイルスイッチは、ノーマルスイッチとはピン設計が異なるため、互換性がありませんでした。
しかし、Nanoスイッチは、フットプリント(スイッチ背面のピンの位置)がハイプロファイル(ノーマルプロファイル)と同じピンレイアウトになっているので、ロープロファイルとハイプロファイルで共通のPCBが使用できるという特徴があります。
Kick75の最大の強みである、ハイブリッドプロファイルは、このNanoスイッチのお陰で成り立っています。
※前モデルのGateron Low-Profile2.0とは互換性がないので、Air V1, V2シリーズには使用できません。
そして、スペックを見て気づいている方もいると思いますが、実はノーマルプロファイルのRed Maxのストローク(総トラベル3.4mm)よりもロープロファイルのRed Nanoの方がストローク(総トラベル3.5mm)の方が深い設計になっています。
このことから、Kick75のロープロファイルは、薄型設計で手首や腕の負担をできる限り取り除きつつ、ロープロとハイプロのタイピング感覚を近づけることを目指しているということが想像できます。
これはロープロを初めて使うユーザーにとって移行しやすいというメリットもありますが、Kick75はロープロでもデスク据え置きにも向いているとも言えるので、ハイブリッドプロファイルの特性とは矛盾してしまうことに…。そこはもう好みによるところなので、自由度の高さが売りということですね。
打鍵感・打鍵音
ロープロファイルのサウンドチェックシーン(4:24)から始まるように設定しています。ハイプロファイルは動画の最後の方(12:31)に入っています。
NuPhy Red Nanoスイッチ(ロープロファイル)
Red nanoスイッチは、フルPOM素材が使われているため、滑らかさが際立っています。PCBガスケットマウントやPCプレートとの相性もよく、底打ち時の感触は硬すぎず柔らかすぎず、絶妙なバランスです。
底打ち後のレスポンスも良く、タイピングの安定感が非常に高く、「滑らかさを重視したスイッチにありがちな“戻りの遅さ”」も感じませんでした。そのため、タイピングスピードにもきちんとついてきてくれる印象があります。
打鍵音は、コツコツ・カタカタ系の軽めでキレイな音質に、少しだけクリーミーな柔らかさが加わっています。
静音フォームの影響もあり、比較的静かめな音なので、オフィスでも十分使えるレベルだと思います。
それでも音が気になる方には、静音仕様の「Blush nano」をおすすめします。
あと、どうしてもLofreeのKailh製スイッチと比較されることが多いと思います。
実際に使い比べてみると、Lofreeの方が滑らかさが強く、Nanoスイッチは程よい滑らかさと深いストロークから、広いユーザー層に向けたスイッチだと言えます。
NuPhy Blush Nano(ロープロファイル、静音リニア)
Blush nanoの方は、ステムの静音機構により打鍵時のショックを吸収しつつも、底打ち感はしっかり残っているため、静音スイッチとしては鮮明な打鍵感。
「打ってる感じ」が掴みやすく、静音スイッチが初めての方にも扱いやすいスイッチだと思います。
完全な静音ではなく「軽めのコツコツ音」がほんのり。静かすぎずうるさすぎずの絶妙なライン。静音ながらもメリハリのあるタイピングができるのがこのスイッチの魅力だと感じました。
Flow2のVoidスイッチと比べると、Blush nanoはもう少しクリスプで軽快な打鍵感です。
静音ながらも指先への反応がしっかり返ってくるタイプなので、好みが分かれる部分でもあり、どちらも魅力的な選択肢だと思います。
NuPhy Red Maxスイッチ(ハイプロファイル)
Maxスイッチの打鍵感は、Nanoスイッチに近い部分もありますが、ステム素材や高さの違いから全体的によりマイルドな仕上がりになっています。
とくにLYステムの効果が大きく、Red Nanoよりもソフトで滑らかに沈み込む感覚が強く感じられました。
ハイプロファイルのキーボードは全体の高さが出る分、やや硬さや跳ね返りが気になることもありますが、Red Maxはそれを素材の工夫でうまく抑えている印象です。
ストロークの深さには若干の違いがありますが、実際のタイピングではほとんど気にならないレベルでした。
また、キーキャップによる打鍵感・音質の違いがあったので、そちらも紹介します。
今回のデモ機では、クリアABS製の「LeleLab X Sensy Supsup JUICYキーキャップ」を使用しています。
この組み合わせでは、打鍵感が軽快かつ反応がよく、音も高めでカタカタと明瞭なトーンになっていました。
一方で、一般的なダブルショットPBTキーキャップに変更してみると、少し重みが増して打鍵感はよりマイルドに、音質もコトコトと落ち着いた印象へと変化。
キーキャップによる違いがかなり顕著だったので、使用環境や好みに合わせた選択が重要だと感じました。
個人的には、軽快で爽快な打鍵感が好みなので、Supsup JUICYキーキャップがイチ押しです。
※現在は一時的に品切れのようですが、入荷次第発送とのこと。
NuPhy Console

NuPhyIOというのは、いわゆるWebドライバーというもので、PCにインストールすることなくキーマップやマクロ、ライティング設定、ファームウェアアップデートなど、キーボード設定の全てがNuPhyIOで完結します。
ver1.0とver2.0が存在していて、どちらも試してみた結果、Kick75はどちらでも使用可能なようです。上のスクショはver2.0の画面です。バージョン違いでかなり使い勝手が違うので、今後のことを踏まえて2.0で慣れておいた方が良いのかなと思います。


こちらはノブの設定のスクショです。
Photoshop・illustrator・Figmaといったクリエイティブ系ソフトウェア固有のショートカットを設定することが可能になっていました。
なかなか面白い試みだと思いますし、今後Premiere ProやDavinciなどにも対応してくれると嬉しいですね。
Kick75には、NuPhyIOモデルとQMK/VIAモデルに分かれていて、DIGIARTではNuPhyIOモデルのみ取り扱いしています。
磁気式スイッチ搭載のHEシリーズをはじめ、こちらのNuPhyIOに統一されていくということでした。
ただし、現状での注意点が1つあります。それは、Kick75のNuPhyIOモデルではMod-Tapが設定できないということです。
Mod-Tapに対応している場合は、Altキーに日本語入力切替を設定しているので、USキーボードを使用する上で、Mod-Tapが使えるかどうかは重要なところ。(※個人的見解です)
DIGIARTのサポートに確認したところ、Mod-Tapについては今後対応予定ということでした。HEシリーズは既に対応しているので、Kick75も早めに対応してくれることを願っています!
👆解決済み!!
とは言いつつも、現状の代替策と言うと大袈裟かもしれませんが、個人的に前々から使っていた方法を紹介します。
上のスライダー画像を見てもったとおり、マクロで対応するという方法です。
パソコン設定でキーボードをUS配列といして認識している場合、「Shift+CAPS」や「Alt+ `(~)」「Crtl+Space」というショートカットキーで日本語入力切替をすることになります。
2つのキーをコンビネーションで押すのは面倒なので、日本語配列キーボードの「半角/全角」キーように、1つのキーで切り替えができると便利かなと思い、普段ほとんど使わないCAPSキーにマクロ(M1)を割り当てて切り替えられるようにしています。
M1には、「Shift+CAPS」を押してリリースするという動作をレコーディングしています。「Shift+CAPS」という組み合わせを「Alt+ `(~)」に変えても問題ありません。「Crtl+Space」はWindows側の設定次第なので、今回は省略します。
私の場合は、iPadのマジックキーボードと設定を共通化させるため、CAPSキーに設定していますが、特にそういった事情がない場合は、右AltキーにM1を設定しておくと便利かも。(左Altは使う頻度が高いと思いますが、右Altはぼほ使わないキーだと思います)
まとめ
Kick75は、ロープロファイルとしても、ハイプロファイルとしても楽しめる「ハイブリッドプロファイル」という唯一無二の構造を備えたキーボードです。
プラスチック筐体のキーボードではありますが、構造そのものがしっかり作り込まれていて、ガスケット構造による軽快さと、PCBマウントならではの安定感も相まって、打っていて気持ちいいと思えるバランスの良さも推しポイント。どちらのプロファイルでも妥協のない打鍵感が味わえます。
さらに、NuPhy Nano / Maxスイッチは、どちらも滑らかでソフトな打鍵感が印象的で、今までのNuPhyと比較しても路線変更したと感じるほどです。
特にNanoスイッチはロープロながらしっかり深めのストロークを持ち、Lofreeなど浅めロープロスイッチとはまた違った魅力がありました。
総評としては、機能・構造・デザイン、どこをとっても「ロープロだから」ではなく、「Kick75だから」選びたくなるキーボードだと感じました。
ロープロ派にも、ハイプロ派にも、どちらにも刺さる新しい選択肢として、ぜひチェックしてみてください。
DIGIART(NuPhy日本総代理店)
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