今年の5月GWに開催された「Lofree Talk & Meet 2025 Japan」で発表された「Lofree Flow Lite JIS」が7月29日から一般販売開始されました。
海外メーカーから日本語配列モデルが登場するのは、やはり日本ユーザーにとって嬉しいニュースです。
実際、国内では日本語配列(JIS)を使っている方が圧倒的多数を占めています。にもかかわらず、デザイン・機能・打鍵感に優れたメカニカルキーボードは、英語配列(US ANSI)が主流。「JIS配列でもおしゃれなメカニカルが欲しい」と思っても、選択肢が非常に限られているのが実情です。
そんな中で登場したのが、このLofree Flow Lite JIS。
75%レイアウトで薄型・軽量のロープロファイル、しかもLofreeらしいミニマルデザインということもあり、発表当初から注目度はかなり高かった印象です。
「US配列ばかりで諦めていたけど、これなら欲しい!」と感じた方も多いのではないでしょうか。
しかもこのモデル、日本語配列の設計を手がけたのはGreenKeysの河村氏(@Hottyhottea)。
75%レイアウトのUS配列をベースにJISへ落とし込むのはかなり難しく、何かを捨てなければいけなかったり無理が生じてしまうところを、絶妙なバランスで最適化されています。
さらに、分割スペースを取り入れ、Backspace等に割り当てられるといった仕様も、キーボード好きにはたまらないポイントです。
加えて、Flow2で登場した静音リニアスイッチ「Void」を標準搭載し、Lofree独自のWebアプリ「Lofree HYPACE」によるキーマップ変更も可能になります。
オフィス利用も想定した静音性と操作性に配慮した作りになっています。
私は普段US配列を使っているため、日本語配列にはやや不慣れな部分もありますが、実際の使用感や静音スイッチの打鍵感など、しっかりレビューしていきます。
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デザイン・日本語配列の特徴
Lofree Flow Lite JISの大きな魅力は、日本語配列でありながらも美しさと実用性を兼ね備えたデザインにあります。
JIS配列は、英語配列(US ANSI)に比べてキー数が増えています(US配列モデル 84キー、JIS配列モデル 89キー)。その分見た目が窮屈になったり、野暮ったく見えてしまうこともあります。
しかしこのFlow Lite JISでは、全体のレイアウトバランスやキーサイズの最適化、そして「かな入力」の刻印を省くことにより、JIS配列でもUS配列と同等の美しい外観を保っています。
Lofree Flow Lite JISのカラーバリエーションは、ホワイトとビンテージグレーの2色展開。
今回のデモ機で言うと、JIS配列モデルにホワイトを使用していて、US配列の方がビンテージグレーです。
素材や本体構造はUS配列モデルと共通で、十分に持ち運びができるサイズ感です。
316.8mm x 138mm x 23.5mm(キーキャップ・ゴム足含み)、重量は実測573.5g
シンプルで丸みのあるミニマルなフォルムと、スマートなキー配置によって、自宅でもオフィスでも映えるキーボードに仕上がっています。
Flow Lite JISでは、スペースバーを左右に分割した「分割スペース」を採用しています。
これは単なるデザイン上の特徴ではなく、JIS配列特有の “詰め込み感” を自然に解消して、実用性とカスタマイズ性を両立しています。
上の画像を見て分かるように、75%レイアウトにJIS配列を落とし込むと、キー数が増える分どうしてもレイアウトに無理が出やすくなります。
例えば、1uサイズのBackspaceや右Shiftだったり、Enterが遠くに配置されています。
そこでスペースキーを左右2つに分割することで、BackspaceやEnter、変換キーなどを自由に割り当てられるようになります。
また、分割スペースのサイズは、左が2u、右が2.25uと微妙に異なります。
どちらを大きくするかは悩みどころだったと思いますが、右手は左右に移動することが多いため、個人的には右スペースが大きい方が打ちやすく感じました。
逆に分割スペースをそれほど使わないという方にとっては、左スペースに余裕を持たせた方が自然に感じるかもしれません。この辺りはユーザーの使い方次第ですが、割り当ての自由度があるのは大きなメリットです。
実際に使ってみるとEnterは小指を伸ばせば届くくらいの距離。
少し遠いので押しづらい感はありましたが、以前JISを使っていたこともあったので、慣れてしまえば大きな問題はない印象です。
タイピングシーンの動画を編集しながら見返してみたところ、明らかにEnterを打ち間違っていました…。記事を執筆しながら使い込んでいくうちに徐々に慣れてきて、今は問題く使えるようになりました。
※普段US配列を使っているため遠く感じてしまいますが、普段からJIS配列を使っている方にとって、このL字型Enterは問題ない部分だと思います。
根っからのUS配列派は結構厳しそうですね…。
それよりも気になったのが、1uサイズのBackspaceです。
やはり小指で押すには結構しんどいので、右スペースにはBackspaceを割り当てる設定がオススメです。
打鍵感・静音性(Voidスイッチ)

Flow Lite JISに標準搭載されているのは、Lofree x Kailhによる「Void」スイッチ。
これはFlow2にも採用されている、Cloudシリーズの静音リニアスイッチです。
今回のレビューでは、US配列モデルでHadesスイッチを使用し、JISモデルでVoidスイッチを使用して比較しています。
どちらも静音リニアタイプで、打鍵感に大きな違いはありませんが、Voidはよりソフトで落ち着いたタイピング感覚が特徴です。
以下、スペック一覧を見ると数値的には全く同じですが、素材やハウジング構造は異なります。
| Void | Hades | |
|---|---|---|
| タイプ | リニア(静音) | リニア(静音) |
| 押下圧 | 40 ± 10gf | 40 ± 10gf |
| 作動点 | 1.3 ± 0.3mm | 1.3 ± 0.3mm |
| 総ストローク | 2.8 ± 0.25mm | 2.8 ± 0.25mm |
| スプリング長 | 15.5mm | 15.5mm |
| 耐久性 | 5,000万回 | 5,000万回 |
| ファクトリールブ | ||
| スイッチ素材 | POM w/o Light guide | POM |
ふんわり軽く、指に優しい打鍵感
Voidは、Hadesに比べてわずかに柔らかく、シリコン感が控えめな打ち心地。
それでいてしっかりとタイピングしている感があり、とても好感の持てる静音スイッチです。
Hadesも“グニッ”とした静音特有の感触が少ないタイプですが、Voidはさらにフワッと軽やかで、指馴染みの良い打鍵感が特徴です。
タイピング中の指疲れも少なく、長時間の使用にも向いています。
静かなスコスコと落ち着いた打鍵音
打鍵音は、少し籠もったような軽めの「スコスコ」という控えめな音。
とはいえ、擬音にすると少し誇張に聞こえるくらい実際はとても静かで、耳障りな音がほとんどありません。
かなり静音性が高く、動画ではヘッドホンをしないと分からない程度です。
オフィスシーンなど静かな環境でも使いやすい音質で、全くと言って良いほど集中を妨げません。
VoidとHadesを比較すると、Voidの方がトップアウト/ボトムアウト時の音が静かで、指先に返ってくる衝撃も柔らかめです。
このあたりはCloudシリーズ共通の特徴ですが、Voidは特に “耳にも指にも優しい” 静音スイッチに仕上がっている印象です。静音スイッチを使うなら、このVoidが一番のお気に入りです。
全体としてVoidスイッチは、軽やかな打鍵感と高い静音性を求める方には理想的なスイッチだと感じました。
Flow Lite JISのミニマルな筐体と相性も良く、静音メカニカルを初めて使う方にもおすすめできる構成。
カフェやコワーキングスペース、オフィスのような静かな空間でも気を使わずに使えるので、持ち運んで使いたい方にもおすすめです。
ライトディフューザー構造
Voidスイッチには、光を拡散するライトディフューザーがトップハウジングに組み込まれています。Cloudシリーズは全てこの構造をとっていて、トップハウジングの1/4をライトディフューザーが占めています。
前モデルのHadesはトップハウジング全体が透明で、LEDの光がそのまま抜けてしまう構造でした。
それに対しVoidは、光を効率よく刻印に集める構造になっており、バックライトの視認性が向上しています。
実際に使用してみても、キーレジェンド(刻印)が見やすくなっていて、特に暗い環境ではVoidのメリットがはっきりと感じられました。
キーマッピング(Lofree Key Mapper, Lofree HYPACE)
Flow Lite JISでは、専用ソフト「Lofree Key Mapper」またはWebアプリ「Lofree HYPACE」を使って、キー配列のカスタマイズが可能です。
現在、PCにインストールして使用する場合はWindows向けの「Lofree Key Mapper」。このアプリはWindows用ですが、設定画面上ではMacレイヤーの編集にも対応しています。
一方、Windows / Mac 両対応のWebアプリ「Lofree HYPACE」は、2025年7月下旬に公開されましたが、不具合により現在は非公開となっています。
MacユーザーにとってはHYPACEが唯一のキーマップ変更手段となるため、早期復旧してくれると嬉しいです。

日本語配列の場合、「半角/全角」や「変換・無変換」キーが標準で割り当てられているため、英語配列のようにMod-Tapで入力切替のキーを追加する必要がないという利点があります。
そのため、カスタマイズの中心は以下のような方向になるかなと思います。
- 分割スペースのうち、どちらかにBackspaceやEnterなどを割り当てる。
- ミスタイプ防止のため、右側の[Home] / [End] / [PgUp] / [PgDn]キーをFnレイヤーで動作させるように変更
- F1〜F12キーにショートカットキーを割り当てたり、自分好みにカスタマイズ
このように、JIS配列だからこそ無理のないレイアウトのまま、快適な操作性を作り上げることが可能です。
スペック一覧
| Flow Lite84 JIS | |
|---|---|
| キー数 | 89キー(75%レイアウト)、ボリュームコントローラー |
| タイピング角度 | 3°, 6°(キックスタンド使用) |
| キースイッチ | Lofree x Kailh Cloudシリーズ VOID(静音リニア)スイッチ |
| ホットスワップ対応 | 対応 |
| バックライト | ホワイト |
| カラー | ホワイト ビンテージグレー(マーブル) |
| サイズ | 316.8mm × 138mm × 23.5mm キーキャップ含まない高さ(実測) 前方13.6mm / 後方20.0mm |
| 重量 | 実測 約573.5g |
| フレーム素材 | ABS樹脂 |
| 静音フォーム | 3層 シリコンパッド IXPEフォーム PUフォーム(ポリウレタンフォーム) |
| キーキャップ素材 | PBT + PC ダブルショット |
| 接続方式 | USB-C + Bluetooth 5.4 + 2.4GHz |
| キーカスタマイズ | Lofree Key Mapper Lofree HYPACE |
| 技適認証 | |
| ポーリングレート | 2.4GHz・有線接続時 1000Hz |
| 対応OS | Windows / macOS / iOS / iPadOS / Android |
| バッテリー容量 | 2000mAh 充電時間:3時間、充電端子: USB-C |
| 稼働時間 | ライトOFF時 最大80時間 |
| パッケージ内容 | 1 × Flow Lite JISキーボード 1 × 1.5m USB-A to Cケーブル(Type-CはL字型) 1 × ユーザーマニュアル(ダウンロード) |
使って感じたメリット・デメリット
Flow Lite JISをしばらく使ってみて、日本語配列モデルとして非常に完成度の高いモデルだと感じました。
特に「JIS配列でロープロファイル」「分割スペース搭載」「静音スイッチ搭載」など、日本ユーザーの使用シーンを丁寧に想定して設計されているのが伝わってきます。
とはいえ、実際に使ってみないとわからない部分もあります。ここでは、実際に触れてみて感じたメリットと気になった点を正直にまとめてみました。
良かった点・メリット
見た目と打鍵感、どちらも妥協なし
- ロープロファイルなのに “打っている感” がしっかりあるVoid静音スイッチ
- スムーズかつ静かなタイピングで、オフィスやカフェなどでも使いやすい
- デザインも洗練されていて、JIS配列なのに “かな刻印なし” でスタイリッシュ
分割スペースで快適な入力環境に
- 右スペースにBackspaceを割り当てるだけで、小指の負担がかなり軽減
- 分割スペースがあることで、JIS配列でもカスタマイズの幅が広がる
ドライバーソフトでキーマップが変更可能
- WindowsユーザーならLofree Key Mapperでしっかりカスタマイズできる
- Webアプリ「Lofree HYPACE」は現在非公開だが、復旧後はWin/Mac関係なくカスタマイズ可能
気になった点・デメリット
● BackspaceやEnterが遠く感じる場面も
- JIS配列特有の構造上、EnterやBackspaceが遠く、右ShiftやBackspaceが1uサイズでやや押しにくい
- 分割スペースを活用することで軽減(右Shiftは致し方なし)
● 現時点ではキーキャップの選択肢がない
- JIS用キーキャップの単品販売やバリエーションは「市場の反応次第」とされており、交換用キーキャップは今のところ非対応
- メカニカルの良さとして、キーキャップを交換して長期間使用できるというメリットがあります。キーキャップを破損してしまうこともあると思いますので、ぜひ単品販売だけでもしてほしい
●やや価格が高め
- USモデルが17600円、JISモデルが19800円と少し高くなっている(Flow2の価格を確認するとVoid静音モデルの方が10ドル高い)
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- JIS配列の他社競合機種含め比較しても、これだけの完成度を実現していることを考えると、むしろ妥当な価格とも言える
まとめ
Lofree Flow Lite JISを使ってみて感じたのは、「ようやくJIS派にも、満足できるロープロファイル・メカニカルが出てきた」ということでした。
これまで、日本語配列ユーザーは選択肢が限られていて、「見た目がいいキーボードは、ほとんどがUS配列ばかり…」と、あきらめていた人も多かったのではないでしょうか。
以前からロープロファイルでJIS配列を出していたのはKeychronくらいで、最近ではNuPhy Air75 V3がJISモデルを突如リリース。
そんな中、Flow Lite JISはしっかりとJIS配列でありながら、デザイン・打鍵感・静音性・配列の工夫など、あらゆる点でこだわって作られているのが伝わってきました。
- 日本語配列でお洒落なロープロファイルキーボードを探している方
- 静かな環境でも気兼ねなく使える、静音メカニカルを求めている方
- 分割スペースやFnレイヤーを活かして、ちょっとしたカスタマイズを楽しみたい方
- 仕事でも私用でも、ひとつのキーボードを心地よく使いたい方
普段US配列派の私にとっても、このFlow Lite JISは非常に使いやすく、「JISでもこんなに快適にタイピングできるんだ」と素直に驚かされたモデルです。
(US配列とは記号周りの配置が違いますが、レビューの趣旨が変わってしまうので触れていません)
19800円という価格面では、US配列モデルより少し高くはなっていますが、専用設計されたJIS配列の使いやすさとVoid静音スイッチという事を考えると、納得の1台だと感じました。
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それと最後に、Lofreeをオススメする理由として、Lofree Japanの存在が大きいと思います。何か不具合や問題があった場合に、海外のサポートではなく国内のLofree Japanが対応してくれるという部分がとても心強いです。
以上、Lofree Flow Lite JISのレビューでした。この記事がFlow Lite JISの購入を検討している方の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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