今回紹介する「FIFINE AmpliGame A8 」は、RGBライティングが鮮やかなゲーミング用のコンデンサーマイクです。各メーカーから様々なゲーミングマイクが発売されており、同じFIFINEでも様々なゲーミングマイクやストリーミングマイクがリリースされています。その中でも、コスパと性能のバランスが良く「迷ったらまずはこれから初めてみては?」という初心者向けのポジショニングです。
発売から2年ほど経っていますが、コスパを考えると「まだまだ現役」です。スタンド・ショックマウント・ポップガードが一体型になっていて、価格8000円程度(Amazonセール時20%OFFで6500円程度)という、コスパ抜群のゲーミングマイクです。もちろん、ゲーミングだけでなくウェブミーティングやナレーション等の録音作業にも充分な性能となっています。
私は、いつものメカニカルキーボードのレビューで、FIFINE AmpliTank K688 をタイピング音収録に使っていますが、今回はAmpliGame A8でもタイピング音を収録して比較してみました。本来の使い方とはちょっと違うかもしれませんが、なかなか楽しい結果になりましたので、ぜひ最後までご覧ください。
- 価格と性能・音質のバランスが良くコスパ抜群
- クリアでフラットな音質
- ショックマウントとポップガード付きのスタンドで安定性が高い
- 低音ノイズや歯擦音など不要な音が入りにくい
- 操作が簡単・シンプルですぐに使用できる
- RGBライトとシンプルなデザインでデスクがスタイリッシュに
- 多機能なマイクではない
- 付属USBケーブルがType C to A
- スタンドの高さ調整ができない
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FIFINEについて
FIFINEは、2015年からAmazonで手頃な価格のUSBコンデンサーマイクを販売している中国のサウンド機器メーカーです。翌年にはAmazonで USB マイクのトップセールスとなり、現在も成長を続けるグローバル企業です。
私自身、マイクを購入するきっかけとなったのは、環境音収録やレビュー動画のサウンド収録のためでした。他のメーカーで使っているコンデンサーマイクがありましたが、コスパの良いダイナミックマイクを探していたところ、AmazonでFIFINEというメーカーを見つけて、試しに購入してみようという軽い気持ちでしたが、そのクオリティと価格のバランスに驚き、良い意味で期待を裏切られて以来、ずっとFIFINEのマイクを使用してます。
FIFINE AmpliGame A8の主な特徴
- ゲーミング/ストリーミングRGBマイク
- コンデンサコア搭載、カーディオイド収音パターン(心型指向性)
- 耐震性高いショックマウント搭載のマイクスタンド
- 取り外し可能なメッシュタイプのポップガード付属
- ブームアーム取り付け用アダプター付属
- 簡単操作(タッチ式ミュートボタン、ゲイン調整ノブ、RGB切り替えボタン)
- USB-C端子搭載
- 3.5mmモニタリングヘッドホン端子搭載
- 周波数感度が調整されていて、低音ノイズや歯擦音が入りにくい
カーディオイド収音パターン(心型指向性)のため、マイクの正面の音を主に捉え、側面や背面の音を効果的に除去するタイプのマイクです。A8には、上位モデルのA8 Plusというモデルもありますが、単一指向性(カーディオイド型)、無指向性、ステレオ、双方向性など4つの集音パターンに対応しているという違いがあります。
FIFINE AmpliGame A8の仕様(スペック比較)
モデル | AmpliGame A8 | AmpliGame A8 Plus | AmpliGame AM6 |
---|---|---|---|
タイプ | コンデンサー | コンデンサー | コンデンサー |
極性パターン | カーディオイド型 単一指向性 | カーディオイド型単一指向性 無指向性 双指向性 ステレオ | カーディオイド型 単一指向性 |
出力接続 | USB Type-C to A | USB Type-C to A | USB Type-C to A |
消費電力 | USB 5V | USB 5V | 5±0.25 V |
サンプリングレート ビット深度 | 44.1kHz/48bit | 44.1kHz/48bit | 48kHz/16bit 48kHz/24bit |
周波数応答 | 50Hz-20kHz | 20Hz-20KHz | 70Hz~20kHz |
感度 | -40±3dB | -40dB±3dB | -42±3dB |
入力音圧レベル (SPL) | 115dB | 115dB | 120dB |
価格 | 通常 8,099円 セール時 6,479円 | 通常 9,784円 セール 7,827円 | 通常 10,899円 セール 8,719円 |
Amazonでの 取扱開始日 | B: 2022/4/15 W, P: 2022/8/29 | 2023/3/8 | 2024/1/16 |
「A8」が発売してから2年以上経っていますが、スマホPCなどと比べてリリーススパンが早いわけではありません。そのため、必要最低限のシンプルな機能・性能で、コスパを求めるならA8もまだまだ現役選手だと思います。
- A8…ゲーミングやナレーション収録など、一人で使う場合のコスパ最強モデル
- A8 Plus…4つの収音パターンで、多人数でのウェブ会議やイベントでも使えるモデル
- AM6…ノイズキャンセリング機能やゲーム音とチャット音のバランス調節機能など、多機能高性能なゲーミング特化モデル
外観デザインについて
A8のカラーラインナップは、ブラック/ホワイト/ピンクの3カラーとなっています。今回のレビュー用のサンプル機は、ホワイトを選択しました。価格的にも高級感のあるデザインと言うよりも、万人受けするシンプルなデザインとなっています。
マイクホルダーの内側に見える黒い部分がゴム素材のショックマウントとなっています。そのほかマイク全体は、プラスチック系の素材となっていますが、この価格帯から考えて相応だと思います。
また、ベーススタンドとショックマウントを外すことが出来るので、付属のアダプターでブームアームに接続することも可能です。デスクとイスの高さのバランスによっては、ブームアームに接続して使用したほうが楽な場合もあります。特に椅子を高めにしている方には、スタンドの場合に少し低く感じるかもしれないです。
使い方(各パーツ)について
使い方は非常に簡単で、マイク下部に付属のUSBケーブルを差し込み、PC等のデバイスと接続するのみです。PCの場合は、システムのサウンド設定から入力デバイスとして「Fifine Microphone」を選択するだけで使用可能です。マイク裏の感度調整ノブで、ボリュームい調整が出来るようになっています。
また、サウンド設定の出力に「Fifine Microphone」を選択することで、マイクのヘッドホン端子に音を出力することが可能になります。設定としては、出力デバイスで選択して音量のレベル調節をするくらいです。Webミーティングの際にマイクに有線イヤホンを挿すことが出来るので、小さいところですが案外便利です。
XLR接続のマイクでは、オーディオインターフェースに接続してとか、色々と面倒ですが、A8は接続して使用するまでのセッティングが、非常に簡単で取り回しが良いので、手軽に使用できるというメリットがあります。
少しわかりにくいですが、上の画像のように、マイク上部にミュートセンサーがあり、タッチするとミュートのON/OFFを切り替えられるので便利です。ONの場合はグリーン、OFFの場合はレッドに点灯します。
USB接続して電源が入るとRGBライトが点灯します。グラデーションが彩り豊かで、ゲーミング仕様ということがうかがえます。グラデーション6パターンと、単色6パターンの合計12パターンの配色があります。人によってはRGBライトが苦手という方もいると思いますが、背面ボタンからRGB切り替えボタンからオフにすることも可能です。
細かい部分ですが、マイクスタンドの裏面は、ゴム素材のソールになっているので、滑り止めと反響音を防ぐことが出来ます。
音質テスト
タイピング音でのサウンドテスト
今回はボイスだけでなく、私のキーボードレビュー動画の撮影の際にタイピング音を録音してみました。コンデンサーマイク AmpliGame A8のほかに、ダイナミックマイク AmpliTank K688でも録音してみましたので、比較して聞いてみてください。
使用したキーボードは、Lofree EdgeとFlow84の2つです。本来マイクの使用距離は15cm~30cmが最適となっていますが、どちらのキーボードも静かめのタイプ音なので、かなり近くにセットして収録しました。動画編集時にK688のボリュームに合わせるように調整しているため、ホワイトノイズが増幅されてしまっています。A8の実際のホワイトノイズ具合は、ボイスの方が参考になると思います。
こちらの動画は完全に無加工の音を使用しています。今回の撮影環境が、車道に面した1階オフィスなので、少し車の音も拾ってしまっていますが悪しからず。
どちらのマイクにも共通して言えることは、リアルでクリアな音がしっかり収録できているという点です。実際のタイピング音にとても近いサウンド収録が出来るので重宝しています。他の有名メーカーのコンデンサーマイクも持っていて、音自体は綺麗だったりしますが、リアルさに欠けるというか、ここまでリアルな音にはならないので、価格だけではなく録りたい音に合わせてマイクを選ぶ必要があると思います。
周波数感度が調整されていて、低音ノイズや歯擦音が入りにくい仕様になっているという事です。今回のレビューで色々と使ってみたところ、この調整が結構絶妙なのかもしれないです。通常のレビュー動画では、ホワイトノイズを除去をしてから使っていますが、基本的にはそれ以外に何も加工することなく動画編集ができるので、ここが個人的に推しポイントです。
そして、FIFINEの2つマイクの比較ですが、このようなピンポイントでの収音は、流石にダイナミックマイクK688(XLR接続)の方が得意なので、ホワイトノイズも少なくなっています。とは言え、A8でも十分満足いくリアルな音質だと思います。なにより、A8はセッティングが簡単で、K688より気軽に使えるので、少し収録環境を整えて、A8を普段使いにしたいと思いました。
音声サウンドテスト
↓AmpliGame A8でのボイステストです。こちらは15cm離れた状態で録音しています↓
↓AmpliGame A8でのボイステストです。こちらは30cm離れた状態で録音しています↓
↓AmpliGame A8でのボイステストです。こちらは15cmと30cm繋げたバージョンです↓
録音している際には気づきませんでしたが、編集しながら自分の声を聞いてみて、随分ふてった雰囲気の声で微妙な気持ちです…。それはさておき、先ほどのタイピング音とは違い、無理にボリュームを上げずに、収録した音そのままの状態です。ちなみに、収録の際のマイク調整ノブは75%くらいに設定していました。15cm離れたバージョンは低音が効いていて、30cm離れたバージョンは少し軽くなったような音になっています。
正直、レビューする前は価格的にもそこまで音質は期待していませんでしたが、実際に使ってみて音質の良さに驚きました。とても自然な音で、なおかつクリアで聞きやすいと思います。本レビューでは比較していませんが、AirPods等の小さなマイクとは比べ物にならないくらい音質が良いと感じました。
まとめ
ここまでAmpliGame A8をレビューしてきましたが、結論としては、
「クリアな音質で、簡単使いやすい、コスパ抜群」の三拍子そろったコンデンサーマイクです。
「クリアな音質でリアルに近い音」を収録できるので、ゲームやチャット、ウェブミーティング、ナレーションなど幅広い用途で使い倒せると思います。「操作や設定がシンプル・簡単」なので使いやすく、急なミーティング等でもすぐに使用することが出来ます。そして、これだけの性能のマイクが通常価格8000円程度と「コスパ抜群」です。記事公開時は、Amazon スマイルSale開催中で20%OFFとなっていました。
最新のモデルや高機能・高性能なハイエンドモデルではありませんが、綺麗な音質で操作も簡単、取り回しの良いマイクを探している方や、ゲーミングマイク(コンデンサーマイク)の入門機としてピッタリだと思います。私自身、最近Web会議が増えているので、AmliGame A8を使ったキレイな音質でミーティングしていきたいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。「FIFINE AmliGame A8」のレビューは以上となります。まだまだFIFINEで使ってみたいマイクや機材があるので、機会があれば今後も紹介していきたいと思います。
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