llano V12 Ultraは、14cm大口径遠心ファンと密閉性を高めるフォーム構造を組み合わせた、ノートパソコン用の高性能冷却パッドです。
CPUやGPUの発熱を抑えることで、パソコンの寿命を延ばすことが期待できるので、ゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCなど、高負荷時に発熱しやすいモデルと相性の良い冷却パッドです。
今回レビューするV12 Ultraは、llano V12シリーズの中でも上位にあたるモデル。
通常のV12 RGBモデルに対して、専用ソフトウェア「Myth.Cool」による温度モニタリングやファン制御、AI制御に対応している点が大きな違いです。
実際にいつも使っているゲーミングノートパソコン ASUS ROG ZEPHYRUS M16(GU603ZM)で検証してみたところ、DaVinci Resolveで動画を書き出している状態でも、V12 Ultraを使用することでCPU温度が約10℃以上低下する場面を確認できました。
もちろん、ノートPCの温度は室温や負荷内容、PC本体の冷却性能によって変わります。
ただ、少なくとも筆者環境では、高負荷時の温度上昇をしっかり抑えられる冷却効果を体感できました。
本記事では、llano V12 Ultraの外観や使い方、V12シリーズ内での違い、専用ソフトウェア「Myth.Cool」の機能を紹介しつつ、DaVinci Resolveでの動画書き出し時にどれくらい冷却効果があったのかも検証していきます。
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llano V12 Ultraの主な特徴
それでは、まずはllano V12 Ultraの主な特徴から見ていきます。
- 5.5インチ/約14cmクラスの大型ターボファンを搭載
- 専用ソフトウェア「Myth.Cool」に対応
- 最適な冷却モードを選ぶAI制御機能を搭載
- 360°全方位吹き出しによる高速冷却
- 最小300〜最大2800RPMの無段階風量調整
- 高反発フォームによる密閉型の冷却構造
- 15.6~19.3インチのノートPCに対応
- RGBライト搭載
- USB 3.0ハブを3ポート搭載
- 一般的なノートPCスタンドと比べると本体サイズは大きめ
- デスク上である程度の設置スペースが必要
- 当たり前だけど、高回転時はファンの動作音がうるさくなる
llano V12 Ultraの仕様一覧(クリックすると開きます)
| 製品名 | llano V12 Ultra ノートパソコン冷却パッド |
|---|---|
| 素材 | ABS + 金属 |
| 対応サイズ | 15.6~19.3インチ※1 |
| ファン | 5.5インチ大型ターボファン |
| ファン回転数 | 300〜2800RPM |
| フォーム | 高反発メモリーフォームによる密閉型冷却 |
| 操作方法 | 本体操作 / 専用ソフトウェア「Myth.Cool」 |
| 動作モード | AI微風 / AI強風 / AIハリケーン / カスタム / 手動 |
| RGBライト | 対応(12種類) |
| USBハブ | USB 3.0×3個 |
| 電源 | 36W電源アダプター |
| サイズ | 約42.9 × 32.8 × 6.9cm |
| 重量 | 約1.8kg(本体は実測約1.5kg) |
| パッケージ | ノートPCクーラー×1(防塵カバー/防塵コットン設置済み)、電源アダプター×1、USB-A to Cケーブル×1、防塵コットン×1、フォーム×1、ユーザーマニュアル×1 |
デザイン・外観

llano V12 Ultraは、一般的なノートPCスタンドや薄型の冷却台と比べると、かなり大きめのサイズ感です。
本体サイズは約429 × 328 × 69mm、重量は約1.5kg。
中央には5.5インチ(14cm)の大型ターボファンを搭載しており、V12 Ultraの冷却性能を支える中核となるパーツです。
回転数は300~2800RPMの範囲で細かく調整可能。低回転では静音性を重視しつつ、高回転では大量の風をノートPC底面へ送り込めるため、高負荷時の冷却性能にも期待できる設計になっています。
上面にはノートPC底面を囲うように高密度メモリーフォームが配置されています。
このフォームによってノートPC底面との密着性を高め、ファンからの風が横に逃げにくい構造になっています。


ノートPCを設置すると、フォーム部分に底面が乗るような形になります。
使用しているROG ZEPHYRUS M16(GU603ZM/16インチ・幅355mm×奥行き243.5mm)でもちょうど良く、若干余裕のあるサイズ感です。
実際に電源を入れてみると、フォームによる密閉感がありノートPCに風が送り込まれていることが実感できました。


手前側にはノートPCの滑り止め・支え部分も用意されています。
角度をつけて設置した状態でもノートPCが前にずれにくく、安心して使用できます。

本体前面にはLEDディスプレイと操作ボタンを搭載。
ダイヤルを回すことでファンの回転数を変更でき、タッチボタンでは電源やRGBモードの切り替え、RGBカラーの変更などが可能です。
回転数がディスプレイに表示されるので、現在どれくらいの出力で動作しているのか分かりやすいです。
手動で細かく調整できるため、軽い作業時は低回転、高負荷時は高回転といった使い分けもしやすくなっています。


本体側面にはUSBポートとACアダプター用の端子があります。
V12 UltraはACアダプター給電で動作し、付属のUSBケーブルでPCと接続することでUSBハブとして利用できるほか、専用ソフトウェア「Myth.Cool」から各種設定や制御を行えるようになります。
ノートPCはハブを使うシーンも多いので、地味にこのハブ機能が便利です。
デスクスペースに余裕がある場合は、普段からV12 Ultraを使ったセッティングにしておきたいですね。

RGBライトは360°外周を囲うように配置されており、後方は2本のライトバーによる発光でやや派手な印象です。
特に暗めの環境ではライティングがきれいに見え、ゲーミングデスクらしい雰囲気を演出できます。
通常版のV12ではRGBあり/なしのモデルに分かれていて、RGBありの方が売れ筋のようです。


背面には防塵カバーと防塵コットンが配置されています。
冷却パッドはファンで空気を取り込む構造なので、ホコリ対策がしやすい点はうれしいポイントです。
キックスタンドは角度調整に対応していて、4° / 12° / 15°の3段階で高さを変えられます。
ノートPCの画面位置を少し上げられるため、冷却だけでなく作業姿勢の改善にもつながります。

付属品は、電源アダプター、USBケーブル、防塵コットン、説明書です。
※USB給電ではなくACアダプターで動作するため、デスク周りに電源を確保して使う必要があります。
全体として、llano V12 Ultraは「薄型のノートPCスタンドにファンが付いた製品」というより、本格的にノートPCを冷却するための装備という印象です。
筐体サイズやファン音はそれなりにありますが、冷却性能を重視した作りになっていて、デスク据え置きで使うゲーミングノートPCやクリエイターPC用の冷却パッドとしてはかなり頼もしい存在です。
V12 / V12 RGB / V12 Ultraの違い
llanoのV12シリーズには、今回レビューしているV12 Ultraのほかに、通常モデルのV12 RGB、RGBライト非搭載のものがあります。
ざっくり整理すると、V12 Ultraはソフトウェア制御に対応した上位モデル、V12 RGBはRGBライトを搭載した通常モデル、V12はRGBライトを省いた通常モデルという位置づけです。

V12 Ultraの大きな違いは専用ソフトウェア「Myth.Cool」に対応している点です。
PCとUSB接続することで「Myth.Cool」からCPU / GPU温度や使用率を確認しながら、AI微風モード・AI強風モード・AIハリケーンモードなどを切り替えられます。
V12通常モデルの場合は、冷却構造など基本性能は同じでも、ファン制御やRGB設定は本体側の操作となります。
そのため、単純に冷却台として使うだけならV12 RGBでも十分ですが、温度を確認しながら細かく制御したい場合や、より高負荷な作業で使いたい場合はV12 Ultraの方が適しています。
専用ソフトウェア「Myth.Cool」の使い方
V12 Ultraは、専用ソフトウェア「Myth.Cool」に対応しています。
PCとUSBケーブルで接続することで、ソフトウェア上からハードウェア情報の確認やファン制御、RGBライトの設定が可能になります。
※インストール方法等については、公式サイトのサポートページ「ソフトウェアのダウンロード・使用手順」をご確認ください。

Myth.Coolを起動すると、まずPC側のハードウェア情報を確認できます。
CPU、GPU、マザーボード、ストレージ、ディスプレイ、メモリなどの情報が一覧で表示され、右側にはCPU周波数やCPU使用率、消費電力、各パーツの温度なども表示されます。
温度表示では、プロセッサ温度、グラフィックカード温度、マザーボード温度、ハードディスク温度、メモリ温度などを確認可能です。

上部の「デバイス管理」を開くと、接続されているV12 Ultraが表示されます。
ここでV12 Ultraを選択すると、ファン制御やRGBライト制御を行う専用画面に切り替わります。

デバイス管理画面でV12 Ultraを選択すると制御画面がポップアップ表示され、CPU / GPUの使用率や温度、周波数、消費電力、DRAM / VRAM使用量などを確認できます。
画面右側には「RPMモード」があり、以下のモードを選択できます。
- AI微風モード
- AI強風モード
- AIハリケーンモード
- カスタム
- 手動モード
軽い作業時はAI微風モードや手動モード、高負荷時はAI強風モードやAIハリケーンモードといったように、用途に合わせて冷却モードを切り替えられます。
また、RGBライト制御にも対応しており、ライティングモードや明るさ、速度などを変更できます。
RGBライトはオフにすることもできるため、派手なライティングが不要な場合でも使いやすいです。
本体側のダイヤル操作でも回転数は変更できますが、ソフトウェア上でCPUやGPUの温度を見ながら調整できる点は、V12 Ultraならではの便利なポイントです。
DaVinci Resolve動画書き出しで冷却性能を検証

冷却性能については、DaVinci Resolveで動画を書き出している状態で、V12 Ultraの有無による温度差を確認しました。
検証に使用したPCは、ASUS ROG ZEPHYRUS M16(GU603ZM)です。
Intel Core i9-12900HとNVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPUを搭載したゲーミングノートPCで、動画編集や書き出し時にはCPU / GPUともにガッツリ負荷がかかります。
通常時の温度はソフトウェア紹介のスクショのとおりで、CPU 43℃、GPU 45℃前後でした。
ちょいちょい変動するので50℃前後で、何かソフトウェアを使用していると60~70℃は当たり前というくらいです。
ビジネス用のノートPCに比べると結構熱いと思います。
■ V12 Ultraをオフにした状態で動画書き出し


実際にDaVinci Resolveで動画を書き出している状態では、CPU / GPU使用率や温度の変化もMyth.Cool上で確認できます。
動画書き出し中は、当たり前ですがCPU / GPU温度が高くなりやすくなります。
今回の検証では、クーラーなしの状態でCPU・GPUともに80℃台後半まで上昇する場面がありました。
■ V12 UltraをAI強風モードにした状態で動画書き出し

クーラーあり「強風モード」

クーラーあり「強風モード」
V12 Ultraを使用した状態では、AI強風モードでファン回転数50%前後(1550~1725RPM)まで上がり、CPUやGPUの温度上昇を抑えるように動作していました。
高負荷時の温度を見ながら冷却モードを切り替えられるので、動画編集やゲームなど、負荷の大きい作業との相性はかなり良いと感じました。
| 状態 | CPU温度 | GPU温度 | 備考 |
|---|---|---|---|
| DaVinci Resolve書き出し V12 Ultraなし | 85~93℃ | 83~90℃ | クーラーOFF |
| DaVinci Resolve書き出し V12 Ultraあり | 72~85℃ | 70~86℃ | AI強風モード 回転数50%(1550~1725RPM) |
結果として、CPU温度はV12 Ultra使用時の方が約8〜13℃ほど低く、高負荷時でも温度上昇をしっかり抑えられていることが分かりました。
特に分かりやすかったのはCPU温度で、クーラーなしでは80℃台後半から90℃前後まで上がる場面があったのに対し、V12 Ultra使用時は70℃台〜80℃台前半に収まる場面が多くありました。
GPU温度についても、V12 Ultra使用時の方が低い傾向は確認できました。
ただし、GPUは書き出し内容や負荷のかかり方によって温度差が変わりやすく、CPUほど一定して大きな差が出るわけではありません。
なお、ノートPCの温度は室温や書き出し内容、書き出し開始からの経過時間、PC本体のファン制御などによって変わります。
今回の結果はあくまで筆者環境での一例ですが、少なくともDaVinci Resolveでの動画書き出しでは、V12 Ultraを使用することでCPU温度が約10℃前後下がる場面を確認できました。
高負荷時にノートPCの温度が気になる場合や、動画編集・ゲームなどで長時間負荷をかける使い方をする場合、V12 Ultraのような強力な冷却パッドを使うメリットはかなり大きいと感じます。
ゲーミングノートPCは高負荷が続くとキーボード上部、特にF1~F12キー周辺まで非常に熱くなります。
ですが、V12 Ultra使用時にその辺りを手で触ってみると、「アツっ」と感じるような熱さが抑えられていて驚きました。
私のノートPCはSSDやメモリも増設していて、以前から本体内部の熱は気になっていたので、体感としても安心感があります。
動作音について
ぜひ動画をご覧ください。
V12 Ultraは冷却性能の高いノートPC冷却パッドですが、その分、ファンの動作音はそれなりにあります。
低回転で使用している場合は、そこまで大きく気になるほどではないので、ブラウジングや軽い作業であれば、回転数を抑えて使うことで比較的静かに運用できます。
一方で、AI強風モードやAIハリケーンモードのように1500RPM以上に回転数を上げると、しっかりファンの音が出ます。
使用したノートPC(ASUS ROG ZEPHYRUS M16)のターボモードよりも大きい音で、ほぼ掃除機レベルです。
- 300~1000rpm:46~56dB
- 1000~2000rpm:56~68dB
- 2000~2800rpm:68~73dB
駆動音と冷却効果のバランスを取って、理想的な冷却環境を作り出すため、オススメ回転数は600RPM前後
ただ、DaVinci Resolveでの動画書き出しやゲーム中など、PC本体のファン音も大きくなりやすい場面であれば構わないと思います。
特にヘッドホンを使っている場合や、作業中に高負荷処理を走らせるような使い方であれば許容範囲だと感じました。
普段使いでは低回転、動画書き出しやゲームなどの高負荷時だけ回転数を上げる、といった使い方が現実的でしょう。
まとめ:高負荷時の温度が気になるゲーミングノートPCにおすすめ
llano V12 Ultraは、大型ターボファンと高密度フォームによる冷却構造に加え、専用ソフトウェア「Myth.Cool」による温度確認やファン制御にも対応した高性能なノートPC冷却パッドです。
| おすすめの人 |
|---|
| ゲーミングノート、クリエイターPCを使っている人 DaVinci Resolveなど動画編集でノートPCに負荷をかける人 高負荷時のCPU温度を下げてノートPCを労わりたい人 ソフトウェアでのAI制御を使いたい人 |
| 合わない人 |
|---|
| 持ち運び用の薄型冷却台がほしい人 小さめのノートPCで省スペースに使いたい人 ソフトウェア制御が不要で価格を抑えたい人 |
一般的なノートPCスタンドや薄型の冷却台と比べると本体サイズは大きく、ファン回転数を上げたときの動作音もそれなりにあります。
そのため、持ち運び用や静音性重視の冷却台というよりは、デスクに据え置いてしっかり冷却するための製品だと感じました。
実際にDaVinci Resolveで動画を書き出しながら検証したところ、V12 Ultraを使用することでCPU温度が約10℃前後下がる場面を確認できました。
高負荷時でもPC本体の熱さが抑えられ、数値だけでなく体感としても冷却効果を感じやすいモデルです。
特にゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCのように、高性能なCPU / GPUを搭載したモデルとは相性が良いというか、そもそもそういったノートPCはファン音が大きいので、騒音に慣れているというところも多分にあります。
そのため動画編集やゲームなどで長時間負荷をかけることが多く、ノートPCの温度上昇が気になっている人に一度使ってみてもらいたい製品です。
また、V12シリーズは、ソフトウェア制御に対応したV12 Ultraのほかに、RGBあり/なしの通常モデルがあり、合計3つのラインナップが用意されています。
通常価格は13,999円〜21,110円ほどですが、Amazonのセール時には11,000円前後〜16,880円前後まで下がることもあり、用途や予算に合わせて選びやすいのも魅力です。
価格を抑えたい場合は通常のV12やV12 RGBでも良いと思いますが、個人的にはPCの温度を見ながらファン制御できる方が使いやすかったので、選ぶならV12 Ultraがおすすめです。

