今回はIQUNIXの新製品「EC75」磁気ゲーミングキーボードをレビューします。
2026年8月中旬から公式サイトで予約販売が始まり、先日詳細情報の公開にあわせて一般販売もスタートしました。
IQUNIX EC75は、0.01mm ラピッドトリガーや8,000Hzポーリングレート、16,000Hzスキャンレートに対応し、高い入力性能を備えたゲーミングキーボードです。
トップケースにはアルミニウム、ボトムケースにはPC素材を採用。IQUNIXが開発したDiamond Pro磁気スイッチとアルミプレート、ガスケットマウントを組み合わせ、ゲーミング性能だけでなく、普段使いでの打鍵感や打鍵音にもこだわった設計です。
実際に使ってみると、高めの音域でパチパチと歯切れよく鳴るクリスピーな打鍵音と、ブレの少ない安定した打鍵感が特に印象的でした。
この記事では、EC75のデザインやDiamond Proの打鍵感・打鍵音、Webドライバーの機能などを、実機で確認した内容をもとにコンパクトに紹介します。
※動画レビューでは、キーキャップやスイッチの詳細、打鍵感・打鍵音、Webドライバーの操作について詳しく紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
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IQUNIX EC75の主な特徴
IQUNIX EC75の特徴は次のようになります。(公式サイトで詳細情報が出たら画像をまとめて掲載)
- 75%レイアウトの磁気スイッチキーボード
- ミニマルでクリーンなデザイン
- アルミニウムトップケース+PCボトムケースを採用した軽量設計
- アルミプレートを使用したガスケットマウント構造
- 2段階のキックスタンドを搭載
- 最小0.01mmのラピッドトリガーに対応
- 8,000Hzポーリングレート/16,000Hzスキャンレート(0.125ms 低遅延)
- Webドライバー対応(SOCD・MT・Rappy Snappy・DKSに対応)
- Mod Tapによる日本語入力の切り替えに対応
- HyperCore V3 ファームウェア対応
- PBTダブルショットキーキャップ
- IQUNIX Diamond Pro磁気スイッチ(ホットスワップ対応)
細かな仕様についてはIQUNIX公式サイトの商品詳細ページに掲載されているので、あわせて確認してみてください。
EC75は磁気ゲーミングキーボードとして高い入力性能を備え、Rapid Triggerやポーリングレート、スキャンレートなどの公称スペックは、上位のゲーミングモデルであるEV63と共通しています。
Webドライバーでは、ラピッドトリガーやSOCD、Rappy Snappyなどのゲーミング機能に対応しています。Mod Tapにも対応していて、日本語入力の切り替えに使う「漢字(HANJ)」「한영(HAEN)」も設定可能です。
一方で、アルミニウムトップケースやDiamond Pro磁気スイッチ、アルミプレートを使用したガスケットマウント構造を採用し、デザインや打鍵感、打鍵音にもこだわって設計されています。
MCUや第3世代Hall Sensor、競技向けのチューニングについてはどうなっているのか。公式サイトには掲載されていないようだったので気になるところです。
アルミトップケースを採用した高品質なデザイン



EC75は、アルミニウム製のトップケースとPC素材のボトムケースを組み合わせた構造です。
トップケースは表面処理やエッジの面取りがきれいに仕上げられていて、パーツ同士の合わせやUSBポート周辺など、細かな部分まで丁寧に作られています。実際に手に取ってみても、シンプルな中にIQUNIXらしい質感の高さを感じられるデザインです。
IQUNIXは、アルミニウムを使用したPCデバイスを数多く展開してきたブランドで、デザイン性や金属加工の品質にも力を入れています。
そのスタイルから、海外ユーザーの間では「The Aluminum Factory」と呼ばれることもあるそうです。正式なブランド名ではありませんが、アルミ素材を活かした製品づくりへの評価から生まれた呼び名です。
IQUNIXはキーボードを単なる道具としてではなく、長く使い続けることを前提とした、デスクを構成するひとつのデザインプロダクトとして捉えています。EC75にも、そうしたブランドの考え方がしっかり反映されたモデルの一つだと感じました。

本体重量は実測で約1,006g。フルアルミキーボードほど重くありませんが、ケースには十分な剛性があり、たわみやきしみもほとんど感じません。底面のゴム足もグリップが強く、タイピング中にズレることなく安定して使用できます。
タイピング角度は、キックスタンドを閉じた状態で約2.8°とフラット寄り。キックスタンド1段目では約6°、2段目では約10°となり、合計3段階で調整可能です。
EC75は、アルミ素材ならではの質感を活かしながら、重量や扱いやすさとのバランスも取れたケース設計になっています。
基本的にフルアルミキーボードの場合は、キックスタンドを採用することは稀です。その点、EC75はアルミトップ・PCボトムケースにすることで、上手いこと「いいとこどり」ができていると感じました。


レンダリング画像を見る限りでは、EC75はアルミニウムプレートを使用したガスケットマウント構造で、内部にはPoronフォーム、PETスイッチパッド、シリコンベースを配置しています。
構成としては比較的シンプルで、必要最低限のフォーム類に抑えられていますが、連続入力時でも安定した打鍵感を得やすい硬めの構成です。その一方で、Poronフォームやシリコンベースによって衝撃や内部反響を抑え、硬質さを残しながらも耳につくノイズを軽減しています。
実際の打鍵音も余計な反響が少なく、全体としてタイトでまとまりのある方向性に仕上がっています。過度に吸音材を詰め込まず、このシンプルな構成でここまで音を整えている点は、EC75の完成度の高さを感じる部分です。
Diamond Proによる歯切れの良い打鍵音と安定した打鍵感

EC75には、IQUNIXが開発したDiamond Pro磁気スイッチを採用しています。初期荷重35±5gf、底打ち荷重50±5gfのリニアスイッチで、軽めの初動から底打ちに向かってしっかりと荷重が増していく、メリハリのある打鍵感が特徴です。
実際の打鍵感はかなり安定していて、アルミプレートらしい硬質さはありつつも、底打ち時の嫌な衝撃や強すぎる跳ね返りは感じません。ガスケットの沈み込みは少なく、柔らかさよりも入力時の安定感を重視したチューニングです。



- タイプ: リニア
- イニシャルフォース: 35 ± 5gf
- ボトムアウトフォース: 50 ± 5gf
- 総トラベル: 3.3 ± 0.4mm
- アクチュエーションポイント: 任意調整可能
- アクチュエーション調整精度: 0.01mm
- 最大磁束量: 750GS
- ステム素材:
- ハウジング素材:
- スプリング: 実測 15mm ステンレススチール
- ディフューザー: デュアルディフューザー
- 潤滑: ファクトリールブ済み
- 耐久性:
打鍵音はやや高めの音域で、パチパチ・カタカタと歯切れよく鳴る、輪郭のはっきりしたサウンドです。
歯切れがいいのでクラッキーというよりも、クリスピー系という表現にもなるのかなと思います。
磁気スイッチで気になりやすいバネ鳴りもほとんど感じられず、クリアで整った打鍵音です。
EnterやSpaceなど、スタビライザーを使用する長尺キーもカチャつきやワイヤー音が抑えられていて、音のばらつきは少なめです。
ケース内部の空洞音や余計な反響はほとんどなく、全体としてタイトにまとまっています。
EC75の打鍵音はトーンが高く軽めの音に聞こえますが、打鍵の芯も感じられるため心地良いフィーリングです。
PCボトムケースということで、どんな感じになるのか不安に思うところもありましたが、そんな心配は無用でした。


また、搭載されているダブルショットPBTキーキャップはスイッチへの装着がかなりタイトで安定しています。
Diamond Proスイッチ単体というよりは、アルミプレートやキーキャップ、アルミトップ+PCボトムのケース構成まで含めた全体の組み合わせによって、安定した打鍵感と歯切れの良い打鍵音が作られていると感じました。
ゲームにも普段使いにも対応する75%磁気キーボード

EC75は、ファンクションキーや矢印キーを備えた75%レイアウトを採用しています。コンパクトさを保ちながら、ゲームだけでなく文章入力や普段の作業にも使いやすい配列です。
設定は専用ソフトをインストールする必要がなく、Webドライバーから変更できます。デフォルトでは「カスタム」「オフィス」「Eスポーツ」の3つのオンボードプロファイルが用意されていて、ゲーム用と普段使い用で設定を切り替えやすいのも便利です。
ゲーミング機能も充実していて、アクチュエーションポイントは0.01mm単位で調整可能。ラピッドトリガーは最小0.01mmに対応し、キーごとにプレス / リリースを個別設定できます。さらに、RS(Rappy Snappy)・SOCD・MT、DKS、TGLといったゲーミングキーボードならではの機能も用意されています。
Mod Tap(短押しと長押しにそれぞれ異なるキーを割り当て)では、「漢字(HANJ)・한영(HAEN)・無変換・変換・かなキー」も選択でき、Altキーと組み合わせた日本語入力の切り替えも問題なく使用できました。
また、ホールドタイム(押下時間)の調整も可能です。
EV63でも同様でしたが、Mod Tapで日本語入力の切り替えを設定できるのは、個人的にかなり嬉しいポイントです。
Webドライバーと使い方も共通しているので特に迷うことはありませんでした。設定項目も分かりやすく、本当にIQUNIXのWebドライバーは秀逸です。
IQUNIX EC75を使ってみた感想・総評
EC75を実際に使ってみて感じたのは、磁気ゲーミングキーボードとしての性能だけでなく、普段使いまで含めたバランスの良さです。
最小0.01mmのラピッドトリガーや8,000Hzポーリングレートなど、入力性能はかなり高い水準にまとまっています。
一方で、75%レイアウトなので普段の作業でも使いやすく、WebドライバーではMod Tapを使った日本語入力の切り替えにも対応しています。
- 質感と剛性が高いアルミニウムトップ+PCボトムケースを採用
- 80キー、75%レイアウトでゲームだけでなく普段使いもしやすい
- Diamond Proスイッチによるメリハリのある安定した打鍵感
- 歯切れがよく輪郭のはっきりした打鍵音
- 安定性重視のアルミプレート+ガスケットマウント
- 最小0.01mmのラピッドトリガー、8,000Hzポーリングレートなど高い入力性能
- Webドライバーが使いやすく、SOCD・Rappy Snappy・DKSなどにも対応
- Mod Tapで日本語入力の切り替えが設定可能
- 3段階のキックスタンドでタイピング角度を調整できる
- PBTダブルショットキーキャップの装着精度が高く、キーのぐらつきも少ない
- フルアルミケースを求める方には向かない
- 有線接続のみ(ワイヤレス接続なし)
- 低音で落ち着いたサウンドが好みの方には合わない可能性
個人的に特に気に入ったのは、打鍵感と打鍵音です。アルミプレートを使用したガスケットマウントによりキー入力が安定していて、Diamond Proスイッチによるクリアで爽快、メリハリのある打鍵感が好印象でした。
さらに、アルミニウムトップ+PCボトムのケース構成や内部構成を含めた全体のチューニングによって、歯切れの良い打鍵音に仕上がっています。こうした打鍵感と打鍵音の完成度の高さは、EC75の大きな魅力だと感じました。
また、シルバーとブラックを基調としたシンプルなデザインも質感が高く、幅広いデスク環境にも合わせやすいでしょう。
そのため、競技性能だけを最優先するというよりも、ゲームから日常のタイピングまで1台でバランス良く使いたい方に、特におすすめしたいモデルです。
EC75の販売価格は、IQUNIX公式サイトで $159.99 USD(25,000円前後)となっています。
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※他の割引がある場合は併用できませんので、予めご了承ください。
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