ElimKeysの完全ワイヤレス分割キーボード「Elytra」。以前のレビューでは、発売前のベータサンプルを使いながら、デザインやレイアウト、分割キーボードとしての扱いやすさを詳しく紹介しました。
2026年1月15日 Kickstarter終了してからはプレオーダー期間でしたが、現在は公式サイトで通常販売がスタートしています。スイッチはリニアタイプのCloudShell Whiteに加えて、静音リニアのJZF Mistも選択できるようになりました。
そして今回、発売前から予定されていたテンティングキットとパームレストが届きました。
Elytraはそのままでも薄型で使いやすい分割キーボードですが、テンティングによって手首や腕の角度がどのように変わるのか、パームレストを組み合わせたときの使い心地も気になるところです。
今回はテンティングキットとパームレストを開封しながら、取り付け方法や角度調整、実際にタイピングしたときの使用感をチェックしていきます。
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Elytraのアドオン一覧

Elytraは本体だけでも使用できますが、公式サイトでは持ち運び用ケースやパームレスト、テンティングキットなど、複数のアドオンが用意されています。
現在選択できる主なアドオンは、以下の5種類です。
- Elytra ポータブルキーボードケース 39ドル
- Elytra パームレスト 39ドル
- Elytra テンティングキット(ローンチ版)79ドル
- Elytra スイッチセット 59ドル
- Elytra キーキャップセット 49ドル
アドオンをすべて追加すると、合計は265ドルです。
Elytra本体は249ドルなので、本体とアドオンをすべてそろえた場合は、合計514ドルになります。
かなり大きな金額になるため、最初からすべて購入するというより、用途に合わせて必要なものを選ぶのが良さそうです。
※メーカーとしては、今回のテンティングキットをローンチエディションとしていて、将来的により手頃な価格で提供できるよう、現在も別の設計や解決策を積極的に検討しているということでした。
今回レビューするのは、この中のElytra テンティングキットとパームレストです。
実際に開封しながら、取り付け方法や使い勝手をチェックしていきます。
テンティングキット&パームレストを開封

右:パームレスト

今回届いたのは、Elytra用のフルテンティングキットとパームレストです。
フルテンティングキットは専用パッケージにまとめられていて、パームレストは右の箱に収納されていました。
Elytra本体や以前提供していただいたポータブルキーボードケースと並べてみると、周辺アクセサリーもひと通り揃った形になります。

「6°のローアングル」または「10°のハイアングル」に傾けるための2種類のパーツが用意されています。好みやデスク環境に合わせて角度を選べます。
フルテンティングキットの内容は、キーボード用のテンティングパーツ8個、パームレスト用のテンティングパーツ8個、キーボード底面に取り付ける専用プレート2枚の合計18個のパーツで構成されています。

各パーツはElytraの底面デザインに合わせた格子状の形状で、カラーも本体ケースに合わせたシルバーです。
パーツをよく見ると「L・R」の刻印が入っていて、左右分けて使う際の目印になっています。
パーツ数が多いため最初は少し複雑に見えますが、実際には使用する角度に合ったパーツを選び、左右それぞれに取り付けていく仕組みです。

パームレストは、Elytraの左右ユニットの横幅に合わせて分割された2枚セットです。
天然木を使用しているため、木目や色合いには個体差があります。今回届いたものも左右で完全に同じ模様ではありませんが、近い色味で組み合わされていて、違和感のない自然な雰囲気にまとまっています。
表面はなめらかに仕上げられていて、角も丸く処理されています。Elytraのホワイト・シルバーとウォールナット系の木材を組み合わせることで、金属のシャープな印象に温かみが加わり、デスク上での見た目もかなり良くなりました。
個人的な感覚としては、ホワイト・シルバーにはナチュラルウッド系の薄い色の方が合わせやすいのかなと思っていましたが、思いのほかイイ感じにまとまっています。
取り付け方法と使い方

テンティングキットは、Elytraの底面に取り付けるテンティングプレートと、脚になるテンティングパーツを組み合わせて使用します。
テンティングプレートには固定用のマグネットがあり、テンティングパーツの突起を穴に差し込みながら固定する仕組みです。
工具は必要なく、パーツの位置と向きを合わせるだけで簡単に組み立てられます。
どちらも金属製で、Elytra本体のアルミケースと同じような質感。パーツ単体でもしっかりとした作りになっていて、デザインも本体底面の格子形状に合わせて統一されていてカッコイイです。

テンティングパーツには高さの異なる2種類が用意されていて、組み合わせるパーツを変えることで、キーボードを6°または10°に傾けることができます。
組み立てると、左右のプレートを橋渡しするようにテンティングパーツが取り付けられます。プレート表面には大きな滑り止めが配置されているので、その上にElytraを載せて使用します。

キーボード本体をテンティングプレートへ直接固定する構造ではなく、滑り止めの上に載せる仕組みです。そのため、角度や左右の間隔を調整しやすく、通常のフラットな状態へ戻す際も簡単に取り外せます。

パームレストのテンティングも基本的な取り付け方法は同じです。

取り付けはマグネット式なので、6°と10°の切り替えやテンティングを使わない状態への変更も手軽に行えます。
まずは傾斜の緩やかな6°から試して、物足りない場合は10°へ変更するのが使いやすいと思います。
実際に使って感じたこと

まずは、キーボードとパームレストの両方を6°にセット。
6°は傾斜が比較的緩やかで、テンティングに慣れていない方でも取り入れやすい角度です。キーボード中央側が少し高くなることで、手首を内側へひねる動きが抑えられ、フラットな状態よりも自然な姿勢でタイピングしやすくなりました。

今回はNape Proと組み合わせています。
Nape Proは通常プロファイルのキーボードに合わせた高さになっているため、Elytraをテンティングすることで高さが同じくらいになり、使いやすいセットアップでした。


キーボードとパームレストを両方6°にした状態で、パームレストの有無も比較してみました。
パームレストを使った方が手のひらをしっかり支えられるため、安定した姿勢でタイピングできます。特に長時間使用する場合は、パームレストを組み合わせた方が使いやすいと感じました。
一方で、普段から通常プロファイルのキーボードをパームレストなしで使っている方であれば、Elytraだけを6°にテンティングしても、それほど違和感なく使えそうです。
外出先へ持ち運ぶ場合、キーボードに加えて木製パームレストまで用意するのは少々難ありです。
そのため、外出時はElytraだけを6°にテンティングし、自宅やオフィスではパームレストも組み合わせる使い方が現実的かなと思います。


続いて、キーボードを10°、パームレストを6°にセットして試してみました。
角度の好みには個人差があるので、一概には言えないところもありますが、個人的にはキーボードとパームレストの両方を6°にするよりも、キーボード側を10°にした方が手首を自然な角度に保ちやすく、テンティングの効果も分かりやすく感じました。
こちらのパターンは自宅やオフィスなど落ち着いた場所で長時間タイピングする用途に向いています。
まとめ
Elytraのテンティングキットとパームレストを組み合わせることで、フラットな状態とはまた違った使いやすさを感じられました。
テンティングキットは6°と10°の2段階から選べるため、初めてテンティングを試す方から、しっかり角度をつけたい方まで調整しやすい設計です。
パームレストについても、Elytra専用に設計されているため、左右のユニットにピッタリ合わせて配置できます。天然木ならではの質感も良く、アルミケースのElytraと組み合わせたときのデザインも統一感があります。
一方で、テンティングキットは79ドル、パームレストは39ドルと、両方そろえると追加費用はそれなりにかかります。Elytra本体とアドオンをすべて揃える場合は高額になるため、使用環境や目的に合わせて必要なものを選ぶのが良いでしょう。
| 良かった点 |
|---|
| 単純にタイピングしやすくなる 6°と10°の2段階からテンティング角度を選べる マグネット式で取り付けや角度変更が簡単 テンティングパーツが金属製で、Elytra本体と質感が揃っている パームレストを組み合わせることで安定感が増す 左右分割タイプなので、キーボードの配置に合わせて自由に調整できる |
| 気になった点 |
|---|
| すべて揃えようとすると高額になる パーツが多いので別途収納方法を考える必要あり キーボードのテンティング位置によってガタつくことがある |
Elytraのテンティングキットとパームレストは、フラットな状態よりも手首を自然な角度に保ちながらタイピングしたい方におすすめです。
また、使いやすさだけでなく、デザインや質感にこだわりたい方にも向いています。
反対に、外出先で短時間使用することが多い場合は、まずキーボード用のテンティングキットだけを追加するのも良さそうです。Elytra本体を6°に傾けるだけでも使い心地は変わるため、ぜひ一度試してみてほしいと思います。
Elytra本体・アクセサリーの購入はこちら
テンティングキットやパームレストのほか、ポータブルキーボードケース、交換用スイッチ、キーキャップセットも用意されているため、使用環境に合わせて必要なアドオンを選んでみてください。
Elytra本体のデザインや配列、打鍵感、ワイヤレス接続、キーマップ設定などについては、以前のレビュー記事で詳しく紹介しています。Elytra本体から検討している方は、こちらもあわせて参考にしてみてください。

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