コトコト系の心地よい打鍵感とお手頃な価格帯から、高コスパキーボードとして人気の高い75%メカニカルキーボード「AULA F75」シリーズに、日本語JIS配列モデル「AULA F75J」が登場しました。
F65J / F87J / F99J といった各サイズ別の日本語配列モデルも用意されています。
今回のAULA F75Jでは、日本語入力向けの標準的なJIS配列を採用し、日本限定カラーも追加。価格は16,800円で、合計5色のカラーバリエーションに加え、2種類のスイッチ(Reaper / Star Vector)で展開されています。
今回は、Star Vectorスイッチ搭載のオレンジモデルの実機でレビューをしました。以前レビューした英語配列版AULA F75との違いも踏まえつつ、JIS配列としての使いやすさや、新しく追加されたLEOBOG製Star Vectorスイッチの打鍵感を中心に紹介していきます。
当ブログでは、AULA F75やF75 Max、F65、F65(ファームV2)を使ってきました。
ここ最近の動きとしては、VIA対応のF75 Ultraがリリースされていたり、F75 Maxの新カラーが追加されているなかで、今回日本語JIS配列モデルが発売されたので、楽しみにしていた方が多いのではないでしょうか。
【PR】製品提供:AULA
本動画はAULAより製品提供を受けて制作しています。
レビュー内容は実際に使用した感想をもとに、良い点・気になる点を含めてお伝えしています。
- 日本語JIS配列に対応した75%メカニカルキーボード
- 日本限定カラーを含む5色展開
- 2種類のスイッチ(Star Vector / Reaper)
- 5層構造の消音システム&ガスケットマウント
- フレックスカット入りPCプレート&PCB
- PBTダブルショットキーキャップ
- コトコト系の心地よい打鍵音
- 柔らかく軽快な打鍵感
- 3モード接続(技適認証取得済み)
- 日本語対応の専用ドライバーソフト
- 英語配列版より価格はやや高め
- Amazonでも販売してほしい
AULA F75Jは、AULA F75シリーズらしいコトコト系の打鍵音と心地よい打鍵感を、日本語JIS配列で楽しめるモデルです。
最近はABSケースのメカニカルキーボードも全体的にレベルが上がっています。それでもAULA F75シリーズは、75%メカニカルキーボードにおける1つの基準点として、いまでも十分に強い存在感があります。
AULA F75Jは、その定番モデルの魅力を日本語JIS配列で使えるようにした1台。日本限定カラーやStar Vectorスイッチの追加も含めて、JIS配列でコトコト系の打鍵感を楽しみたい方におすすめのモデルです。
■ AULA F75J 価格情報まとめ
AULA F75J 価格:16,800円
※現在、AULA F75Jはビックカメラ.comと楽天市場での販売となっています。
仕様一覧(AULA F75J)
実機やマニュアル掲載の情報を独自にまとめました。
| 製品名 | AULA F75J |
|---|---|
| レイアウト | 日本語JIS配列 75%、84キー、メタルノブ付き |
| ケース素材 | ABS樹脂 |
| マウント | ガスケットマウント |
| スタビライザー | プレートマウント |
| プレート | フレックスカット入り PC(ポリカーボネート)プレート |
| フレックスカット | プレート、PCBA |
| フォーム構成 | 5層:プレートフォーム、IXPEスイッチパッド、PETフィルム、ケースフォーム、シリコンボトムパッド |
| キーキャップ | Cherryプロファイル PBTダブルショット |
| 搭載スイッチ | LEOBOG Star Vector スイッチ / LEOBOG Reaper スイッチ |
| ホットスワップ | 対応、3/5pinメカニカルスイッチ |
| バックライト | 1,680万色のRGBバックライト 南向き |
| 接続方式 | 3モード接続対応(USB Type-C / 2.4GHz / Bluetooth) 技適認証取得済み |
| 対応システム | BT:BT3.0、BLE4.0、BLE5.0以上を搭載した Windows ※1、Mac、Android、iOS機器 |
| ポーリングレート | 有線、2.4G:1000Hz BT:125Hz |
| ソフトウェア | 日本語対応 専用ドライバー(Windowsのみ) ドライバーダウンロードページはこちら |
| バッテリー | 4000mAh 充電式リチウム電池(充電時間 約10~11時間) |
| 連続使用時間 | 約29時間(点灯時)、約333時間(消灯時) |
| 寸法 | 327.7×142.5×42.9mm |
| 重量 | 約956g |
※1…Windowsの細かい対応状況はマニュアルにてご確認ください。

同梱物:日本語対応マニュアル、ダストカバー、USBケーブル(A to C)、2in1プラー、予備スイッチ×2個
デザイン

オレンジモデルはポップで存在感の強いカラー
今回は、新しく追加されたStar Vectorスイッチを試してみたかったこともあり、日本限定カラーのオレンジモデルを選択しました。
鮮やかなオレンジは、デスク上でもかなり存在感があります。
また、キーキャップのホワイトはアイボリー寄りのミルキーホワイトのような色合いです。

日本限定カラーを含む5色展開
AULA F75Jは、日本限定カラーを含む合計5色で展開されています。
- 日本限定カラー:Orange / Green / Pink ⇒ Star Vector スイッチ
- 既存カラー:Glacier Blue / Thunder Black ⇒ Reaper スイッチ
日本限定カラーは、既存カラーのようなアクセントを組み合わせた3色構成ではなく、2色使いに抑えられています。
個人的には既存カラーのGlacier BlueやF75 Maxのホワイト×ブルーが好みなので、もう少し落ち着いた色味だと嬉しかったなというところです。
でも、色の好みは本当に人それぞれなので難しいですよね。
他メーカーではコラボモデルなどテーマ展開しているものもあるので、F75J日本限定カラーも何をモチーフにしているか方向性がわかると面白いかもしれません。

コンパクトにまとまった75%レイアウト
右側には矢印キーやナビゲーションキーが隙間なく配置されたコンパクト75%レイアウトを採用しています。
右上にはノブを搭載。ノブを長押しすることで機能を切り替えることが可能で、ボリューム調整とバックライト調整の2通りの使い方ができます。
ドライバーソフトを使用することで、音楽連動バックライトも設定可能です。


ダブルショットPBTキーキャップを採用
キーキャップは、ダブルショットPBTキーキャップ、Cherryプロファイルを採用しています。
表面はややさらっとした質感で、テカリにも強め。ランダムに厚みを計測したところ、約1.54〜1.58mmと標準的なクオリティです。
「かな」印字のフォントを見ると「り」が少し小さかったりとバラつきが見られました。
かな入力は少数派だと思いますが、こういった細かい部分の対応でメーカーとしてのスタンスが見えることもありますよね。

タイピングアングルは英語配列版と同じ
ケース自体は英語配列版F75と共通のため、タイピングアングルも同じです。
ケース角度を実測したところ、
- キックスタンド無し:5.3°
- キックスタンド1段目:7.5°
- キックスタンド2段目:10.9°

接続切替とレシーバー収納は背面に集約
背面右側には、接続モード切替スイッチ、USB Type-Cポート、2.4GHzレシーバー収納がまとまっています。
接続方式は、USB Type-C有線 / 2.4GHzワイヤレス / Bluetoothの3モードに対応。レシーバーはマグネット式で固定されていて、取り外しもしやすい構造です。
また、レシーバーには技適認証マークと番号のシールが貼られており、国内でも安心してワイヤレス使用が可能です。


背面はシンプルな構成
背面は、キックスタンドとゴム足を配置したシンプルなデザインです。
中央の銘板部分には、技適認証マークと認証番号もプリントされています。
日本語JIS配列について

AULA F75Jは、75%レイアウトとして標準的なJIS配列として使いやすくまとまっています。
半角/全角、無変換、変換、かな、Roキー、その他記号まわりなど、日本語入力に必要なキーがしっかり搭載されています。
普段からJIS配列を使っている方でも違和感は少ないと思います。
Backspaceた右Shiftが1Uしかないという声を聞くこと多いです。私も実際そう思っていますが…。
日本語配列のノートPCを見ると、0.5Uや0.75Uサイズのキーを普通に使っているという現実もあります。そのため、元から日本語配列を使用しているユーザーにとっては、そこまで気にすることではないかもしれません。
また、スペースバーは4.5Uサイズを採用しています。
Amazonなどで販売されているJIS対応キーキャップセットでも対応しているものがあり、比較的キーキャップ交換しやすいです。



一方で、Z行のズレを見ると0.25U分になっていることがわかります。
これはコンパクトな75%レイアウトの日本語配列では、限られた横幅の中にJIS配列を収めるための設計です。
一般的な英語配列や、Furycube F75 JISのような右サイドキー分離タイプの一部モデルや80%サイズ(TKL)以上の日本語配列では、AとZのズレが0.5Uになるため、ここは好みが分かれるポイントです。
内部構造( ガスケットマウント+5層フォーム構造)

AULA F75Jは、ガスケットマウント構造を採用しています。
内部のフォーム構成は
- プレートフォーム
- IXPEスイッチパッド
- PETフィルム
- ケースフォーム
- シリコンボトムパッド
を組み合わせた5層フォーム構造を採用。
さらに、フレックスカット入りのPCプレートとPCBを組み合わせることで、柔らかく沈み込むようなタイピング感を実現しています。

最近では特別な仕様というわけではなくなりましたが、AULA F75シリーズは初期からかなり完成度が高く、ABSケースキーボードの中でも一気に注目を集めたモデルでした。
実際に使ってみても、底打ち時の硬さをうまく抑えつつ、適度なリバウンド感があります。柔らかすぎる方向ではなく、軽快さもしっかり残すようなタイプです。
5層フォーム構造によって、ケース内部の不快な反響音はかなり抑えられています。
ABSケースキーボードは、どうしても内部の空洞感や反響が気になるモデルもありますが、AULA F75シリーズは標準状態でも完成度の高い構成です。
実際にタイピングしてみても、AULAらしい「コトコト」とした良質な打鍵音がしっかり出ています。


日本語配列モデルでは、「左Shift / スペースバー / Enter」の3つのキーにスタビライザーが使用されています。
ファクトリールブも丁度良く、実際に使用していてスタビライザー特有のガチャつきや耳障りなノイズはほとんど感じませんでした。
最近はABSケースキーボード全体のレベルもかなり上がっていますが、その中でもAULA F75シリーズは、ABSケースキーボードの基準を作ったモデルの1つと言っていい存在だと思います。
スイッチ比較|Star Vector / Reaper


AULA F75Jは、カラーによって搭載スイッチが異なります。
- Orange / Green / Pink:Star Vector スイッチ
- Glacier Blue / Thunder Black:Reaper スイッチ
今回使用したStar Vectorと、もう一つのスイッチオプションのReaperの仕様を比較すると以下のようになります。
仕様比較
| スイッチ名 | Star Vector Switch | Reaper Switch |
|---|---|---|
| タイプ | リニア、5ピン | リニア、5ピン |
| 素材 | POMステム PCトップハウジング PAボトムハウジング | POMステム PCトップハウジング Nylonボトムハウジング |
| 初期荷重 | 32gf | 36gf |
| 作動フォース | 40±3gf | 45±3gf |
| ボトムフォース | 55±3gf | 55±3gf |
| 作動トラベル | 1.8±0.3mm | 1.8±0.3mm |
| 総トラベル | 3.5±0.3mm | 3.6±0.3mm |
| 耐久回数 | 約6,000万回 | 約6,000万回 |
| 搭載モデル | Orange / Green / Pink | Glacier Blue / Thunder Black |
パッと見のスペックは結構似ているように感じますが、好み・方向性ははっきりと分かれそうな印象です。
Star Vector スイッチは、Reaper スイッチよりも初期荷重と作動フォースが軽く、押し始めから作動までが少し軽快、メリハリも明確なスイッチです。
実際に使ってみても、以下のような違いを感じました。
- Star Vectorの方が軽く押し始められる
- ReaperよりもStar Vectorの方がストロークのメリハリがはっきりしている
- Reaperが「コトコト系」なら、Star Vectorは少しトーンが高く「カタカタ・パチパチ寄りのコトコト系」
- ボトムフォースは共通のため、底打ち感はどちらもしっかりしている
- ReaperはNylonボトムらしい、少し落ち着いたコトコト感
- Star Vectorは少し輪郭のハッキリとした打鍵音
- 総トラベルはどちらも標準的で、自然なストローク
- 作動トラベル 1.8mmなので、日常使いしやすいバランス
- Star Vectorは、英語配列版F75のスイッチラインナップでいうと、TTC Crescentに近い雰囲気
カラーとスイッチの組み合わせは固定なので、見た目だけでなく、打鍵感や打鍵音の違いも含めて選ぶのがおすすめです。
Star Vector 打鍵感・打鍵音まとめ
AULA F75Jの打鍵感・打鍵音は、英語配列版F75の魅力をしっかり引き継いでいます。
5層フォーム、ガスケットマウント、フレックスカット入りPCプレート&PCBの効果もあり、ABSケースながら不快な反響は少なく、まとまりのあるコトコト系サウンドに仕上がっています。
今回使用したStar Vectorスイッチは、Reaperよりも軽快で、音の輪郭もややはっきりした印象です。
Reaperがしっとりしたコトコト系なら、Star Vectorは「カタカタ・パチパチとした雰囲気のコトコト系」といった感覚でした。
スイッチのルブは必要最小限ですが、滑らかさは十分。標準状態でも心地良くタイピングできます。
また、ゲーム向けに極端に浅く振ったタイプではなく、日常使いしやすいバランスにまとまっています。
英語配列モデルと日本語配列モデルでスペースバーの打鍵音を比較すると、日本語配列モデルの方が音量が大きいように感じました。
大きな不満ではありませんが、気になる場合は静音MODで調整しても良さそうです。
日本語対応ドライバーソフト
AULA F75Jは、日本語配列モデル専用ドライバーに対応していて、AULA日本公式サイトのドライバー一覧ページからダウンロード可能です。
製品ページからダウンロードする形ではなく、ページ上部の「ダウンロード ⇒ インストーラー版」に進み、下記一覧ページからダウンロードする必要があります。

また、ブラウザ上で使えるWebドライバーではなく、PCにインストールして使用するタイプのソフトウェアです。
この点も事前に確認しておきたいポイント。

キーボードを有線接続もしくは2.4GHz接続した状態で、ドライバーソフトを起動すると、上記画面のようなキーリマップ画面が表示されます。
基本的なキーリマップ操作は、変更したいキーを選択してから、下のキー一覧から選択。その後、設定を反映するために、右側のフロッピーアイコンで保存するという流れです。
F75J専用ソフトとして日本語化されている点は、国内向けモデルとして安心感があります。
割り当て可能なキー一覧はこちらです。キーコンビネーションまで用意されているので、簡単なショートカットはここで設定可能です。
FnレイヤーやTap時の割り当てもできるので、かなり細かく設定できるようです。
キーリマップ画面では、英数字キーやファンクションキーなどは分かりやすく表示されていますが、一部のJIS配列キーは「K56」「K131」のようなコード表記になっています。
実際にリマップして確認したところ、「K56はRoキー、K131は無変換、K132は変換、K133はかなキー、K14は¥キー」に対応していました。機能自体は問題なく割り当てできますが、表記だけでは分かりにくいため、ここは今後のアップデートで改善されると嬉しいポイントです。

また、Tapを使用する場合にも注意が必要で、こちらのグローバル設定のTapをオンに切り替えておく必要があります。
基本的なキーリマップの他にも、マクロ設定、バックライト調整に加えて、オーディオに連動するバックライト設定も可能です。
まとめ
AULA F75Jは、AULA F75シリーズの完成度の高い打鍵感・打鍵音を、日本語JIS配列で楽しめるモデルです。
標準的なJIS配列として必要なキーはしっかり揃っていて、日本語入力メインでも扱いやすい75%メカニカルキーボードに仕上がっています。
打鍵感・打鍵音についても、AULA F75シリーズらしい完成度の高さは健在。
最近はABSケースキーボード全体のレベルも上がっていますが、その中でもAULA F75は、コトコト系75%キーボードの基準といえる存在だと感じました。
今回使用したStar Vectorスイッチは、Reaperよりも少し軽快で、カタカタ寄りのコトコト感が楽しめるスイッチでした。
よりしっとりしたコトコト感を求めるならReaper搭載カラー、軽快さやメリハリを重視するならStar Vector搭載カラーを選ぶと良さそうです。
- 日本語JIS配列の75%キーボードを探している
- AULA F75の打鍵感・打鍵音をJIS配列で使いたい
- コトコト系の打鍵音が好き
- 標準状態で完成度の高いキーボードが欲しい
- Z行に0.25Uズレがある
- コトコト系ならReaper、軽快さ重視ならStar Vectorを選びたい
- 英語配列版より価格はやや高め
- Amazonでも販売してほしい
AULA F75の魅力を日本語JIS配列で使えるようになったことは大きなポイントです。
JIS配列で打鍵感の良い75%メカニカルキーボードを探している方には、かなり有力な選択肢になるでしょう。
今回はF75Jのレビューをしましたが、F65J / F87J / F99J といったサイズも発売しているので、ぜひチェックしてみてください。
■ AULA F75J 価格情報まとめ
AULA F75J 価格:16,800円
※記事執筆時点ではビックカメラ.comと楽天市場での販売となっています。










