前回Epomaker TH85とHE68をレビューしている際にも、かなり多くのキーボードをリリースしていました。
確か「Epomaker HE65 Mec / HE65 Mag」あたりまではリリースされていて、それ以降も新作モデルを立て続けにリリースするという、まさに “リリースラッシュ” 状態に突入しています。(記事執筆中にまたリリースされてしまわないか不安なので、急いで記事を作ろうと思います)
この記事では、「EPOMAKER X AULA F108 PRO」から現在最新の「Galaxy65」までの10種類のキーボードを紹介します。
全機種を詳細レビューすることは出来ないので、それぞれのモデルの特徴や注目ポイントをざっくり&分かりやすくまとめてみました。
新機種一覧
まずは、今回発表されたモデルは以下の通り。40%レイアウトから100%フルサイズまで、特徴もさまざまで、用途や好みに合わせた選択ができそうです。
このリリースラッシュの前は、磁気スイッチモデルを多数出していたのに、それ以降はメカニカル一色になっています。
機種名 | 配列 | ケース素材 | カラーバリエーション | スイッチオプション | QMK/VIA | 価格 (Epomaker公式サイト) | 発売日 (Epomaker公式サイト) |
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EPOMAKER X AULA F108 PRO | 100% | ABSプラスチック | ブラック/ホワイト/ブルー グラデーションブラック/ピンク グラデーショングレー | LEOBOG Reaper LEOBOG Greywood V3 LEOBOG NimbusV3 ※カラーモデルで固定 | × | $99.99 | 2025/03/19 |
EPOMAKER Luma84 | 75% | アルミニウム | ブラック/ブルー ホワイト/パープル | Gateron ロープロファイル Red Gateron ロープロファイル Brown | 〇 | $109.99 | 2025/04/03 |
EPOMAKER P65 | 65% | アルミニウム | ブラック カーキ | Epomaker Zebra Epomaker Wisteria Linear | 〇 | $119.99 | 2025/04/01 |
EPOMAKER Tide49 | 40% | アルミニウム | ブラック | Epomaker Zebra | 〇 | $119.99 | 2025/04/02 |
EPOMAKER Tide Alice | 65% アリスレイアウト | アルミニウム | ブラック | Epomaker Zebra | 〇 | $129.99 | 2025/04/04 |
EPOMAKER G84 | 80% | ABSプラスチック | ブラック ホワイト ピンク | EPOMAKER Transparent EPOMAKER Creamy Jade EPOMAKER Creamy Jade カラーモデルで固定 | 〇 | $79.99 | 2025/04/05 |
EPOMAKER x AULA F65 PRO | 65% | ABSプラスチック | ブラックコンター グラデーショングレー | ブラックコンター: LEOBOG Icesoul, Ice Crystal グラデーショングレー: LEOBOG Reaper, Graywood V3 | × | $65.99 | 2025/04/18 |
EPOMAKER EA75 | 75% | ABSプラスチック | ブラック ホワイトブルー | LEOBOG Reaper Graywood V3 | × | $79.99 | 2025/04/18 |
EPOMAKER QK81 | 75% | ABSプラスチック | ブラック/グリーン ホワイト/ピンク | EPOMAKER Wisteria Linear V1 EPOMAKER Flamingo | 〇 | $79.99 | 2025/04/16 |
Epomaker Galaxy65 | 65% | アルミニウム | ブラック シルバー | KTT Blueberry Ice cream | 〇 | $109.99 | 2025/04/22 |
各モデル紹介
日本国内では、Amazonで順次販売開始されていて、記事執筆中の5月2日までにTideシリーズ以外は販売開始されています。
※記事執筆中にAmazonで商品を確認していたところ、突然商品が表示されなくなっていました。売り切れと言うわけではなさそうです。おそらく、しばらくしたら復活してくると思います。
- EPOMAKER X AULA F108 PRO(Blue&White&Black, Reaper Switchのみ 2024.04.07 販売開始)
- EPOMAKER Luma84(2024.04.26 販売開始)
- EPOMAKER P65(2024.04.07 販売開始)
- EPOMAKER G84(2024.04.26 販売開始)
- EPOMAKER x AULA F65 PRO(2024.04.26 販売開始)
- EPOMAKER EA75(2024.04.26 販売開始)
- EPOMAKER QK81(2024.04.18 販売開始)
- EPOMAKER Galaxy65(2024.05.02 販売開始)
※Amazonの商品情報では取扱開始日という項目がありますが、これはあくまでもAmazonに商品登録された日付で、実際の販売開始日とは異なります。
当ブログでは販売価格を調査するツールを使用して、販売開始日を確認しています。
EPOMAKER X AULA F108 PRO


EPOMAKER X AULA F108 PROは、ブランドの中でも数少ない100%フルサイズ(104キー)に対応したモデルです。
特徴的なのは、LCDスクリーンとノブを搭載している点で、さらにサイドライトも備えており、デザイン性にも優れた一台に仕上がっています。
シリーズ比較とF108 PROの特徴
同じFシリーズを見てみると、無印版の「EPOMAKER X AULA F108」はノブなしの108キー仕様、「F99 PRO」は96%レイアウトにノブのみ搭載という構成でした。
それに対してF108 PROは、テンキー上部のマルチメディアキーを廃止し、そこにLCDスクリーンとノブを配置。このLCDスクリーンとノブは連動していて、スマートかつ直感的な操作性が可能です。
スイッチとバリエーションについて
注意点として、カラーバリエーションごとにスイッチが固定されており、色とスイッチを自由に組み合わせることはできません。
購入時には事前にしっかり確認しておきたいポイントです。
他モデルとの比較
また、同じフルサイズ帯では、アルミケース+QMK/VIA対応を備えた「Epomaker Galaxy100」も存在しています。
価格差もわずか1,200円程度と近いため、スペック重視ならGalaxy100の方が優勢といえるかもしれません。
私の場合はQMK/VIA対応を優先することが多いので、性能面を重視するならGalaxy100を選びたいと感じますが、デザインやLCDスクリーン+ノブによる操作性に魅力を感じるならF108 PROも十分アリだと思います。
フルサイズキーボードに機能性とデザイン性の両立を求める方には、F108 PROは非常に面白い選択肢になるでしょう!
- Amazon JP:17,852円(15%セール時 15,174円)
- Epomaker公式サイト:$99.99


EPOMAKER Luma84 (ロープロファイル)


EPOMAKER Luma84は、ブランドとして2作目となるロープロファイルメカニカルキーボードです。
1作目のCarbon60が60%レイアウト(61キー)だったのに対し、Luma84は、方向キーやサイドキー周りにも余白を設けない、コンパクトな75%レイアウト(84キー)を採用しています。ケース素材にはアルミニウム合金を使用し、5層の音響フォームとガスケットマウント構造を備えるなど、通常プロファイルモデルにも引けを取らない本格的な構成。
さらにQMK/VIA対応と、カスタマイズ性もしっかり押さえられています。
価格は19,638円(セール時16,692円)と、スペックを考えると非常にコストパフォーマンスにも優れています。
デザインと作り込み
ぱっと見た印象では、Lofree Flowを思わせるデザインですが、ディテールの作り込みや素材の選択から、Lofree Flowはより高級路線を狙ったモデルだと感じます。
一方、Luma84はシンプルさとコストパフォーマンスを重視した設計となっており、使いやすさに直結する部分がしっかり作られています。
搭載スイッチ
キースイッチにはGateron Low-Profileスイッチを採用。
スペックから推察するに、Carbon60と同じ第2世代(2.0)仕様だと考えられます。
打鍵感は良好な一方で、打鍵音には賛否があり、ここは少し気になるポイントです。
カスタマイズ性
QMK/VIA対応により、キーマッピングやマクロ設定も自在。
また、Gateron Low-Profile 2.0スイッチは、軽くハンドルブ調整を施すことで打鍵音がさらにきれいに整うため、カスタマイズして楽しむ余地も大きいモデルです。
EPOMAKER Luma84は、軽快な打鍵感と高密度レイアウトを両立した、非常に魅力的なロープロファイルキーボードに仕上がっています。
ロープロファイル機としては珍しく、アルミ筐体+ガスケットマウント+QMK/VIA対応を備えており、価格以上に満足感が得られそうです。
今後、実機レビューも予定していますので、打鍵感やカスタマイズ性の詳しいレポートは改めてお届けする予定です!
ぜひ楽しみにしていてください!
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EPOMAKER P65


EPOMAKER P65は、アルミニウム筐体で打鍵感・打鍵音ともに評価の高いPシリーズの中で、サイズダウンした65%レイアウトモデルです。
P87と同じカラバリで、ブラックとカーキの2色展開。カーキの方は、レトロ感と高級感が程よくミックスされていて、好みに刺さる方も多いのではないでしょうか。
今回紹介する10機種の中でも、このP65とこの後紹介するTide Alice、Glaxy65が本命かなと思います。
レイアウトと構造
Pシリーズ共通の特徴として、サイドキーが少し離れたセパレート型レイアウトを採用しているため、コンパクトレイアウトが苦手な方におすすめです。
※ただし、方向キーは独立していないので、その点には注意が必要です。
機能面の充実
このモデルは、QMK/VIA対応、5層の音響フォーム、3モード接続(技適取得済み)など、いわゆる“全部入り”の構成。
実機レビューしていれば間違いなく推していたと思いますが、初代P75がVIA非対応だったため、Pシリーズに触れる機会がなかったというところ。
プレート・スイッチ構成
構成面も非常にバランスが良く、同じアルミ製モデルと比べても特徴があります。
たとえば、Tide75はFR4プレート、Galaxy70はPPプレート、P65はPCプレートを採用。
スイッチも、Epomaker Zebra(40gf)とWisteria Linear(45gf)という万人向けの打鍵感が得られる選択肢になっています。
※選択するスイッチによって価格が異なるので注意してください。
アルミニウム製キーボードは決して安いものではないので、「外したくない」という人にとって、P65は安心して選べる一台になっています。
スペック・構成ともに文句なしのトップクラス。
正直なところ、「単色ホワイト×デザインキーキャップ」のバリエーションが出たら、かなり人気になるはずです。
こちらのP65は、実機レビューも予定していますのでお楽しみに!
Zebraスイッチモデル:
- Amazon JP:21,423円(15%Offセールで 18,210円)
- Epomaker公式サイト:$119.99
Wisteria Linearスイッチモデル:
- Amazon JP:22,494円(15%Offセールで 19,120円)
- Epomaker公式サイト:$125.99

EPOMAKER Tide49 / Tide Alice


EPOMAKER Tide49 / Tide Aliceは、先ほどのPシリーズ同様アルミニウム製キーボードとして、人気のTideシリーズ新モデルです。
前モデルとなるTide75は当ブログでもレビューしましたが、その後継として今回、一気に2機種を同時リリース。
人気カラーのブラックに絞った展開になっていて、期待していたユーザーも多いのではないでしょうか。
シリーズとしての進化と仕様構成
Tideシリーズは、QMK/VIA対応・3モード接続(技適種族済み)・5層音響フォーム・FR4プレート採用した“全部入り”モデル。
ただし、Tide65/75は発売当初、Clacky(カタカタ系)な打鍵音で評価が分かれたという経緯があります。
その後、フロントプリントキーキャップ+ZebraスイッチのTocky(コトコト)寄りの組み合わせが追加されるという、珍しい方向転換もありました。
今回リリースされたTide49 / Tide Aliceも同じく、Zebraスイッチ+フロントプリントキーキャップ構成となっており、実質的な違いは、サイズとレイアウトのみとなっています。あと、ケースのエッジ加工がされていないくらいです。
両モデルともスペック的には前作のマイナーチェンジ版と考えて良さそうです。
モデル別の特徴
Tide49は、49キーの40%レイアウトで、キーキャップにはカラフルな刻印が施されており、遊び心を感じるデザインに仕上がっています。
Tide Aliceは、ノブ付きの66キーの65%アリス配列モデルで、エルゴノミクスが好みの方に刺さる構成です。
どちらも特殊な配列ではありますが、クセのある配列が好きなユーザーには間違いなく刺さる構成です。
特にTide49は40%好きにはたまらない“遊び心”がある一台になっています。
気になった点
ただし、Tide Aliceには気になる点が1つだけありました。
左右スペースの間──つまり左スペースの右隣(Bの下)にFnキー(ブランクキー)が存在しないため、VIAでカスタマイズを前提にしているユーザーにとっては、少々厳しい設計かもしれません。
Tide49 / Tide Aliceは、定番レイアウトでは物足りない方にこそ刺さる、クセ強めの意欲作。
ZebraスイッチやFR4プレートといった構成面はしっかりしつつも、レイアウトの個性でユーザーを選ぶタイプのキーボードです。「40%やアリス配列を探していた」という方にはオススメです。
私自身は、つい最近Tide65/75のブラックを購入したばかりということもあり、正直今回はスルーすると思います…。
EPOMAKER Tide49
- Amazon JP:未発売
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EPOMAKER Tide Alice
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EPOMAKER G84


EPOMAKER G84は、以前当ブログでレビューしたTH85と全く同じ84キーのコンパクト80%レイアウトを採用したモデルです。
サイドライトはよりシンプルになっていて、ロゴプレートはTH85と同じデザインをそのまま使用。
全体的な雰囲気としては、TH85を「どシンプル」に仕上げたような外観になっています。
派手さを抑えたデザインが好みの方には、G84の方が魅力的かもしれません。
キーキャップと構成
G84には、刻印が透過するシャインスルーキーキャップ(ダブルショットPBT)を採用していて、実用性とイルミネーションの美しさを両立。
構成面でも、TH85と全く同じ“全部入り”スペック(QMK/VIA対応・3モード接続(技適取得済み)・5層音響フォーム)となっていて、価格も全く同じ設定です。
そのため、プラスチック筐体モデルの中でも自信を持っておすすめできる一台です。
配列の個性
G84はTH85と同じく、サイドキーが2列あるコンパクト80%レイアウトを採用しています。
Enterの右側に隙間があるセパレート型の構成なので、誤打の心配も少なく、実際にタイピングしてみると案外使いやすい配列です。
ただ、80%レイアウトを使用していて、やはりキーボードの横幅は気になってしまうかもしれません。たった1u(1列)分ではあるものの、75%レイアウトを使っている方でも、マウス操作時にキーボードとぶつかってしまうということはあります。
このあたりは慣れが必要と言うか、好みが分かれる部分なので、この配列がフィットする人にとっては、間違いなく“買い”の選択肢になるはずです。
スイッチオプション
スイッチオプションは、TH85と同じEPOMAKER Creamy Jadeスイッチに加えて、新たにEPOMAKER Transparentスイッチも選択可能になっています。
Transparentスイッチは32gfと非常に軽めの設計で、その名のとおり透明な外観がシャインスルーキーキャップと相性抜群。
打鍵感や打鍵音については、YouTubeのサウンドテストなどを見る限り、Creamy Jadeよりも少し明瞭で軽やかな印象があります。
一方のCreamy Jadeスイッチは、TH85のレビューでも紹介したとおり、非常になめらかで、コトコトとした心地よい打鍵音が特徴的です。
※Epomaker公式サイトでは、カラーモデル毎に選択できるスイッチが決まっていますが、Epomaker JPを確認してみたところ、どちらも選択できるようになっていました。ちょっとよくわからないですね。ちなみに、Amazonの方ではどのようになるのか、今のところ不明です。
G84は、TH85のスペック・構成をそのまま引き継ぎながら、デザインを極限までシンプルに仕上げたモデル。
カラーや見た目の好みによって、TH85とどちらを選ぶか決めるのがベストです。
高機能なフルスペックキーボードを、無駄なく・手頃に使いたい人にぴったりの1台です。
- Amazon JP:14,281円
- Epomaker公式サイト:$79.99

EPOMAKER x AULA F65 PRO


AULA F65 PROは、人気モデル「F65」の後継にあたるモデルで、新たにノブを搭載し、カラーバリエーションもアップデートされた仕様になっています。
AULA Fシリーズは、当ブログでもレビュー済みの不動の人気を誇るシリーズで、今回もその魅力をしっかり引き継いでいる印象です。
シャインスルー仕様のキーキャップ
デザイン面では、流行のトポグラフィック(コンター)デザインを取り入れたサイドプリントのシャインスルーキーキャップが特徴。
模様と刻印が透ける仕様で、ライティングの映え方も美しく、視認性にも優れています。
もう一方のグラデーションカラーモデルでは、フロントプリントタイプのシャインスルーキーキャップを採用していて、どちらも個性的な仕上がりです。
暗所での視認性の高さや遊び心あるカラー設計は、ユーザーの声をしっかり反映しているなと感じました。
モデルごとに異なるスイッチ構成
このF65 PROでは、カラーバリエーションごとにスイッチ構成が異なる点も注目ポイントです。
- トポグラフィックモデル:
→ LEOBOG Ice Crystal(リニア)
→ LEOBOG Ice Soul(タクタイル) - グラデーションモデル:
→ LEOBOG Reaper(リニア)
→ LEOBOG Greywood V3(リニア)
Ice CrystalやIce Soulは、LEOBOGスイッチの中でも人気の高い2種類で、特にIce Soulのタクタイルスイッチはタイピングメインのユーザーにも好まれる傾向があります。
リニアとタクタイルから選べる構成というのは、ユーザー視点でもとても嬉しい配慮ですね。
F65 PROは、人気モデルF65の基本構成をベースに、操作性・デザイン・カスタマイズ性を強化したアップグレードモデルです。
デザインのこだわりだけでなく、スイッチ構成までモデル別にしっかり作り分けられている点も好印象でした。
Fシリーズに関しては、これまでの実績からも安心しておすすめできるシリーズなので、F65のサイズ感がちょうど良かったという人にとっては、迷いなく選べる一台だと思います。
- Amazon JP:11,782円
- Epomaker公式サイト:$65.99


EPOMAKER EA75


EPOMAKER EA75は、人気モデル「AULA F75」のEpomakerバージョンという位置づけで、製品名の「EA」はEpomakerとAulaの頭文字から取られています。
全体の構成やスイッチの選択肢(LEOBOG Reaper / Graywood V3)など、AULA F75を踏襲していますが、細かな部分で改良やアレンジが加えられていて、実質的には別モデルとして見てもいいかなと思います。
ちなみに、カラーバリエーションは、現状では上の画像のホワイトとブラックの2色展開のみです。
配列や操作系の違い
大きな違いとしてまず挙げられるのは、キーレイアウトの分離。Enter横のサイドキーやナビゲーションキーとの間にしっかりと隙間があり、セパレートタイプの構成になっています。これにより、誤打が起きにくく、より快適な操作性が得られます。
また、モード切替スイッチやUSBコネクターの配置も変更されていて、より実用性重視の配置になっています。
機能自体は変わらないものの、使いやすさに直結する細かな設計変更がされている印象です。
ライティングデザインの違い
フロント側まで伸びるサイドライトや、縦長のライトバーを取り入れたスタイリッシュなRGB演出もEA75ならではのポイント。
個人的にはライティング自体はそこまで重要ではありませんが、ライティングデザインを重視するユーザーには刺さるかなと思います。
技適対応について
そして注目したいのが、本体裏面の銘板に技適マークがしっかり入っている点。
現行のF75 MAXでは、説明書に技適マークが記載されているのみとなっていますが、本体に技適が明示されているEA75の方が安心感があるというユーザーも多いかなともいます。
※なお、現在Epomakerで取り扱っているAULA Fシリーズは技適認証を取得済みです。誤解がないよう、念のため補足しておきます。
EA75は、AULA F75と非常に近い仕様を持ちながらも、細かな部分で“使いやすさ”や“デザイン性”を高めた改良モデル。
これからF75を検討している方は、EA75と見比べたうえで自分に合ったモデルを選ぶのがおすすめです。
- Amazon JP:14,190円
- Epomaker公式サイト:$79.99

EPOMAKER QK81


EPOMAKER QK81は、先に紹介したEA75と同じく、サイドキーが分離された80%レイアウトを採用したモデルです。EA75はサイドキーが4つでしたが、こちらはENDなしの3つになっています。王道のKeychron Q1とほぼ同じ配列です。
そして、QMK/VIA対応の“全部入り”仕様ながら、価格はEA75・TH85・G84と同じ設定。つまり、TH85やG84と並ぶ高コスパモデルとして展開されています。
スペックと構成
QK81は、大きめのノブが特徴的で、QMK/VIA対応・3モード接続(技適取得済み)・5層の音響フォームといったフルスペックを完備した“全部入り”モデルです。
構成としては、TH85やG84と完全に同等レベルといってよく、機能性で見れば迷ってしまうかもしれません。
カラーバリエーションと印象
カラバリはブラックとホワイトピンクの2色展開。
中でもホワイトピンクは、Epomakerには珍しい“かわいい系カラー”で、淡いピンクの落ち着いた配色になっています。
女性ユーザーやデスクの雰囲気を柔らかくしたい方にはぴったりな色味で、かなり人気が出そうです。
スイッチと打鍵感
スイッチは、EPOMAKER Flamingo(リニア)とWisteria(リニア)の2種類から選択可能。
どちらもコトコトとした打鍵音とレスポンスの良さが特徴で、万人向けの打鍵感として非常に完成度の高い選択肢です。
他モデルとの比較
これでTH85・G84・QK81の3モデルが“全部入り”スペックで横並びになった形です。
機能面が同等なので、選ぶ基準は「キーレイアウト・デザイン・スイッチ」にと言ったところ。
たとえば、TH85やG84のCreamy Jadeスイッチは柔らかくスムーズなタッチなのに対し、QK81のWisteriaとFlamingoはより明瞭で軽快なフィーリングです。
VIA対応・3モード接続・5層構成なのに、AULA F75と同じ価格設定というのは、何度見ても“間違いじゃないか?”と思ってしまうほどの高コスパぶり。
今回のリリースラッシュの中で、こうした全部入り&万人向けレイアウトのモデルが複数登場したことに、Epomakerの本気度を感じずにはいられません。
スペック・価格・使いやすさが見事に揃ったQK81。
「初めての75%キーボードを選びたい」「シンプルだけど妥協したくない」――そんな方にとって、QK81は間違いなく最有力候補になるはずです。
- Amazon JP:14,281円
- Epomaker公式サイト:$79.99

EPOMAKER Galaxy65


EPOMAKER Galaxy65は、アルミニウム製の高品質キーボードを探しているユーザーにとって、本命といえる存在かもしれません。
注目すべきは、WOBKEY Crush80などでも採用されている“ボールキャッチ構造”を搭載している点。
これは、アルミケースをワンタッチで開閉できる仕組みで、最近のハイエンドモデルで話題になっている構造です。
カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色展開。
シルバーはホワイト×水色のキーキャップで可愛らしく、ブラックはホワイトとの2トーンで落ち着いた印象になっています。
個人的にはシルバーの色合いが好みですが、コーディネートのしやすさを考えるとホワイト筐体が欲しかった…というのが正直なところです。
Galaxyシリーズの流れとレイアウト
前モデルのGalaxy70は、コトコト系の打鍵音が好評だった人気機種で、当ブログでも高い反響がありました。
その65%版となるGalaxy65は、Fキーを省いたノブ付き66キー構成で、ナビゲーションキーも備えた必要十分なレイアウト。
しかも、QK81やP65のようなサイドキー分離型ではなく、“隙間のないコンパクトレイアウトが至高”というユーザーも多いはずです。
私の場合、Fキーは特定作業でしか使わない派で、あったに越したことはないと思いますが、無くても問題なく、むしろデスクをすっきりさせられて非常に重宝しています。
注目ポイントまとめ
Galaxy65の主な特徴をまとめると、以下の通りです:
- ボールキャッチ構造のアルミニウムケース
- 6層構成の音響フォーム(ボトム側に3層)
- FR4プレート
- PCBマウントのガスケット構造
- QMK/VIA対応
- KTT Blueberry Ice Cream スイッチを初採用
音響フォームが6層構成なのは珍しく、特にボトム側に3層あるのがポイントです。
また、PCBマウントのガスケット構造とFR4プレートの組み合わせにより、やや硬めでクリアな打鍵感が期待できます。
QMK/VIA対応に関しては、Galaxy70や80は非対応だったのに対し、Galaxy100と本機種(Galaxy65)が対応となっていて、公式サイトに「フルプログラム可能」と記載されているので、ノブも含めてリマップできるかなと思います。
搭載スイッチは、KTT Blueberry Ice Cream(42gf)のみ。
KTTはEpomakerでも取り扱いのある中国系スイッチブランドですが、このスイッチはEpomaker初採用で情報も少ないため、正直使ってみないとわからない部分が多いです。
名前から察するに、軽めでクリーミーな打鍵感が期待できそうです。
Galaxy65は、Epomakerの中でも間違いなくトップクラスのハイエンド機種で、スペック・構造・デザイン、すべてに妥協のない仕上がりになっていると感じます。
今回はざっくりと紹介しましたが、後日、実機レビューも予定していますので、その際に打鍵音・感触・カスタマイズ性など、より詳しくお伝えする予定です。
アルミケースで、コンパクト・高機能なキーボードを探している方は、要チェックです!
- Amazon JP:23,210円
- Epomaker公式サイト:$109.99


まとめ
今回紹介した10機種を見ても、これまで「コスパが良く幅広いユーザー向け」という印象だったEpomakerが、「しっかり作り込まれた本格派」へと進化しているのがよくわかります。
その中でもオススメは、QMK/VIA対応したモデルで、プラスチック製であれば「G84(ホワイト)とQK81(ホワイトピンク)」。
アルミニウム製であれば「P65(カーキ)、Tide AliceもしくはTide49、Galaxy65」がイチ推しです。
QMK/VIA対応やアルミケース、ガスケット構造など、上位モデルに匹敵する“全部入り”構成がもはや標準になりつつあり、まさにEpomakerのコンセプト「Epoch of Makers」――作り手への情熱が強く感じられます。
しかも、価格は高くても2万円台前半までに収まっているモデルが多く、手に取りやすい点も推せるポイントです。この価格帯のメーカーでは、他社も徐々にアップグレードを重ねてきていますが、今のEpomakerは頭一つ抜けている印象があります。
さらに、昨年後半から進んだ技適対応により、最近のモデルは“表記がなくても基本的に技適対応済み”という安心感があるのも、今のEpomakerの強みと言えるでしょう。
現在は多様なモデルを展開していて、幅広いニーズに応えるラインナップになっていますが、今後は「Epomakerといえばコレ」と言えるような、フラグシップモデルの登場にも期待したいところです。
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