「WOBKEY Crush80 Reboot」が2025年1月24日にMakuakeプロジェクトスタート。Rainy75と同じく株式会社KIBUが実行者なっています。Rainy75の後継が気になってWOBKEY公式サイトをちょいちょいチェックしていたので、あらかじめCrush80の存在を認知していました。Crush80にはBetaというモデルもあり、3世代にわたって最適化・進化したモデルがCrush80 Rebootとのこと。技適の関係上、日本ではいつになるかと楽しみに待っていたので、レビュー出来ることを嬉しく思います。
Crush80 Rebootはアルミニウムケースをネジ止めするのではなく、ボールキャッチ構造なっていて取り外し・取り付けがワンタッチでできるという点や、マグネット式POGOピン設計によりPCBがケーブルレスになっています。プレート交換やカスタマイズ・メンテナンスが楽になるので嬉しいかぎりです。カラーバリエーションは10色展開と豊富で、Liteシリーズ2色・Proシリーズ10色という具合に分かれています。Proシリーズはアドオンの分割スペースプレート(ISO / 逆L字Enter)にも対応しています。そして、80%TKLレイアウトで方向キーやHOME・END・DELETEなど右サイドのキーが独立しているタイプ(Enterとの間に隙間のあるセパレートタイプ)です。
ここ最近80%以上のメカニカルキーボードを各社リリースしている傾向にある中、Crush80 Rebootは、Rainy75の良さを引き継いで、さらに進化したメカニカルキーボードとしての魅力が詰まった1台。今回のレビュー用デモ機はCrush80 Reboot Pro(ウォームシルバー)をご提供いただきました。その魅力を余すところなくレビューしたいと思います。
※記事が異常に長くなってしまいました。画面右側に目次アイコンがあるのでご活用ください。
\ 2025年1月24日プロジェクトスタート!/
本日19時前頃にCrush80 RebootのMakuakeプロジェクトページが公開されました。さらに当ブログのレビュー動画がプロジェクトページに掲載されました!めちゃくちゃ嬉しい反面、名だたる方々のレビュー動画と並んでいるので気まずいというか、場違い感が否めない…。
ちなみにウォームシルバーをレビューしているのは私だけのようでした。プロジェクトページでも公式サイトでも、かなり鏡面っぽく写っていたのでみんな避けたのかな?ホワイトでレビューする方が多いだろうなと思ったので、それ以外でと思って新色のウォームシルバーにしました。結果的にとても素敵なキーボードで、めちゃめちゃお気に入りです。
また海外の方など他のレビュー動画をみたところ、LiteのHMXフロストスイッチとPPプレートの組み合わせも良いと思います。HMXフロストスイッチの打鍵感が実際にどんな感じかはわかりませんが、PPプレートなのでProよりは柔らかくて静かそうです。動画を見る限りでは、Liteの方がよりコトコト系の音になると思います。Rainy75の時のように比較レビューしたいので、個人的にLite系ブラックを応援購入しました。3月末に届く予定なので、届いた後にゆっくり比較レビューしようと思います。
【PR】商品提供:株式会社 KIBU
Makuakeプロジェクトについて

2025年1月24日にプロジェクト開始で、Liteシリーズ2色(ブラック・シルバー)・Proシリーズ10色のラインナップになっています。価格は早割とMK割で割引率が異なるので、購入する場合は早割で購入したほうが絶対にお得です。また、分割スペースプレート(ISO)アドオンもあります。Rainy75の時にはLite系モデルのみ対応でしたが、今回はPro系モデルのみ対応になっていますのでご注意ください。




※2月24日時点でPro系モデル早割は完売して、MK割が残り42台になり、プロジェクトは1069%に到達していました。
さらにPro系モデルの先行割500台が追加されていました。
\ 2025年1月24日プロジェクトスタート!/
また、現在入ってきているスケジュール情報は以下のようになっています。
※変更される場合もありますので、その場合はプロジェクトページの「活動レポート」もしくは「メール」でお知らせが入ると思います。
- 2025年1月24日:Makuakeプロジェクト開始
- 2025年2月28日:Makuakeプロジェクト終了
- 2025年2月中旬:メーカー製造開始
- 2025年3月中旬:メーカー出荷予定
- 2025年3月下旬:日本での順次配送開始
Crush80 Reboot Proの主な特徴
- 6063アルミニウム合金ケース(CNC加工、陽極酸化・電気泳動着色工法)
- トップ・ボトム・ウェイト(バッテリーコンパートメント)の3層構造
- ボールキャッチ構造クイックリリース(ケースを簡単脱着可能)
- マグネット式POGOピン設計(PCBケーブルレス)
- Gasketマウントアップグレード + 5層消音フォーム + PCBフィルム
- FR4 ポジショニングプレート
- 高品質なPBTダブルショットキーキャップ
- Kailh Cocoaスイッチ(Lite: HMX Frost Jadeスイッチ)
- 3WAY接続モード対応(有線、2.4GHzワイヤレス、Bluetooth)
- 技適認証取得済み
- 背面2.4GHzレシーバー収納スペースあり
- VIA対応
- 収納バッグ付属
- 分割スペースプレート対応(Proのみ)
特徴をあまり挙げすぎても分かりにくくなってしまうので絞りたいのですが、Crush80 Reboot Proは改良点など良い点が多すぎて仕様一覧ができそうなくらいです。とは言え、デメリットと言うか、もう一歩というところが1点だけありました。それは、VIAには対応しているものの、Mod-Tapが使えないという点です。Mod-Tapが使えると、日本語入力切替を効率的に使うことができるので、ぜひ対応してほしいところです。
デザイン
外観デザイン

今回提供していただくにあたって、Liteシリーズ2色・Proシリーズ10色というカラバリ展開なので、どれにしようか非常に迷いました。大人っぽさと可愛らしさが両立しているPro系ウォームシルバーを選択しました。ウォームシルバーはRainy75にはない新色という点もセレクトポイントです。ただ、公式サイトの画像を見る限り、かなり艶があり鏡面反射しているような雰囲気で若干不安がありました。ですが、デモ機が到着して確認したところ、マット(艶消し)系のベージュがかったシルバーで落ち着いた仕上がりなっていました。キーキャップの差し色のサーモンピンクやバックプレートのカラーリングも高級感があってマッチしています。(バックプレートは少し指紋が目立ちやすいです。拭けば大丈夫ですがあまり触れすにしておきたいと思います。)
個人的には、キーキャップ配色含めてウォームシルバーにして良かったです。シンプルにイチ推しです。様々なキーキャップとの相性も良いと思います。例えばosumeのような素敵なキーキャップに変えても映えると思います。デスクとの相性としては、ナチュラル(ベージュ)系・ウッド系のデスクだったり、ホワイト系デスクにも似合うと思います。




Crush80 Rebootは、3WAY接続モード(有線、2.4GHzワイヤレス、Bluetooth)対応で、日本の技適認証も取得済み。バックプレート中央のWOBロゴが入っているスチールプレート部分は、2.4Gドングル収納になっていて取り外し可能です。Rainy75は収納がないのでドングルを何度か無くしかけたことあるので、収納付きだととても安心です。
キーボードの外周はRainy75同様にUSBコネクターのみのシンプルな構成になっていて、電源ON/OFFはCapsLockキー配下にあります。ワイヤレス接続で使用する場合は、こちらの電源をONにしておく必要があります。有線接続の場合はOFFでも使用可能です。長期間使わない場合はOFFにしておくようにマニュアルに記載されていました。Rainy75もCapsLockキー配下の電源ON/OFFが少し面倒な部分です。私の場合は毎日使うのでONにしたままです。
※Bluetooth接続時に電源ONのまま5、6分するとバックライトが消灯してスリープモードに入ります。その後の復帰時には1文字目からきちんと入力可能でした。
アルミニウムケース







アルミニウムケースについて少し詳しく解説すると、Crush80 Rebootは6063アルミニウムを使用していて、CNC加工(コンピュータ数値制御技術)でアルミニウムを削り出し、表面を陽極酸化処理(カラーモデルによって電気泳動)仕上げが施されています。そして、バッテリーコンパートメントも同様の処理が施され、最後に各色それぞれに合わせたバックプレートが付いているという、かなり厳重なボディ構成になっています。そのため非常に耐久性が高く、高級感のある外観となっています。ちなみに、キーボード全体で約2380gもの重量なので取り扱いは慎重に。


Crush80 Rebootは80%サイズなので、Rainy75に比べて横幅が35mmほど大きくなっていて、その分重さも増しています。
● Crush80 Reboot
寸法:355mm x 138mm x 34mm
重量:約2380g
● Rainy75
寸法:320mm x 135mm x 35mm
重量:約2000g
⇒Rainy75とのスペック比較は「Crush80 Reboot ProとRainy75 Proとの比較」をご参照ください。
ライティング

バックライトやサイドライト、ロゴ部分のライトも含め、ライティングが随分キレイだなと思ったら、ARGB(アドレサブルRGB)という直接指定した色が表現できるライトで、1600万色もの色表現が可能となっていました。特にサイドライトが綺麗でお気に入り。ライティングの操作方法については、3つもライトがあるので少し複雑になっています。「Fnコンビネーションキー > ライティングエフェクト」をご参考ください。
構造
ボールキャッチ式クイックリリース




Crush80 Rebootのアルミニウムケースは、「ボールキャッチ式のクイックリリース」を採用していて、ケース開閉がとても簡単で便利です。少しクリーニングしたい場合だったり、スタビライザーの調整などカスタマイズしたい時に役立ちます。他にも打鍵音を変えたい場合など、静音フォームの枚数を調整する際に、パッと変更することが出来ます。ちなみに公式の動画などでは軽そうに開けていますが、実際に開けてみると意外ときつめなので、しっかりグッと押すくらいの力が必要です。
海外のキーボードを見ていると、「ボールキャッチ構造」を取り入れているキーボードが増えてきていているように思います。とても便利なので、これが一般的になっていってほしいですね。
静音フォームとガスケットマウント






ボールキャッチ式のクイックリリースでケースを開けると、スイッチプレートとPCBの間に3層の静音フォーム(PORONプレートフォーム、8x IXPEスイッチパッド、PETフィルム)がサンドされ、ボトムケース側には2層の静音フォーム(PCBフォーム 、PORONケースフォーム)が敷かれています。合計5層の静音フォームが採用されています。また、同梱物にIXPEパッドがあるので、追加でボトムケース側に敷くことで、静音フォームを6層化することも出来ます。
そして、ガスケットはRainy75と同じく円筒ガスケットが採用されています。大抵のメカニカルキーボードではスイッチプレート側にガスケットが付いていますが、Crush80 RebootはPCBにガスケットを付けるような構造になっています。スイッチプレートもPCBもフレックスカットでどちらもある程度柔軟性があるため、このような構造にすることが可能になっています。また、PCBガスケットにすることで、タイピングの安定性を重視したり、低音域の音の反響を抑えて落ち着いた打鍵音に調整されているものと思われます。他にも単純にスイッチプレートの交換がより簡単になっています。


スイッチプレートとPCBにサンドされた静音フォームを確認するため、スイッチを全て外してバラしてみたところ、PCBのEnterやスペースバーなど、スタビライザーが使われている部分に追加のPCBフィルムが貼られていました。これは一貫したサウンドを実現するために採用されているようです。これだけこだわりのある音響フォームが入っているため、全体的に不要なノイズや金属反響はしっかりと抑えられているように思います。
※右サイドキーの端の方は若干何か反響音があります。色々と試して確認してみましたが、アルミニウムフレームの金属反響音ではないようです。静かな環境で耳を近づけなければ気づかないくらいなので許容範囲内だと思いますが、Add-onのスイッチプレートを購入する予定なので、それが届いたら再度確認して追記したいと思います。
マグネット式POGOピン

ボトムケース側の2層の静音フォームを取り外すと、バッテリーコンパートメントが出てきます。PCBとバッテリーコンパートメントの接続は「マグネット式POGOピン」を採用していてケーブルレスになっています。Macの充電コネクターのMagsafeと同じような感じです。
PCBを外す際には、バッテリーに繋がるケーブルがなかったため、いとも簡単に取り外すことが出来ました。取り付けの際にはマグネットの磁力で引き寄せられる感覚が新鮮で面白いです。無駄に何回も脱着させてました。コツとしては、ガスケットがずれないように少し反発させながら取り付けるとキレイに一発で取り付け可能です。
キーキャップ







キーキャップは、本体のカラーバリエーション合わせた、センスの良いカラーリングになっていて、Rainy75と同じくCherryプロファイルを採用しています。厚さや重さを実測してみたところ、「Fキー:厚さ1.6mm 重さ1.06g」「ESCキー:厚さ1.8mm 重さ1.40g」でだったので、Rainy75と同一のキーキャップだと思われます。気になった部分としては、材質などを確認するためWOBKEY公式サイトのスペックシートを見ていたら「PBT (Double Shot / Dye Sublimation)」という表記になっていました。ということは、PBT素材のダブルショット(2色成型)で、刻印はダイサブ(昇華印刷)ということになるのかなと思います。
WOBKEYのサイトにCrush Series PBTキーキャップセットが$29で販売されていて、コスパ良いしカッコいいし分割スペースや逆L字のデカEnterキーも付いていました。今回のMakuakeプロジェクトでアドオン販売される分割スペースプレートのために購入してみようと試したところ「指定の住所には配送できません」というエラーが出てしまい購入できませんでした。ぜひKIBU SHOPで取り扱ってほしいです。
キースイッチ

レビュー用デモ機のCrush80 Reboot Pro系は「Kailh Cocoaスイッチ」を採用。写真が少し見づらいのですが、ステムのレールガイド部分や要所にファクトリールブがされているようでした。Cocoaスイッチは、KIBU SHOPで一時期取り扱っていたので購入しRainy75に付けて使用していました(現在のRainy75 Proの一部カラーではCocoaスイッチモデルとして販売されています)。打鍵感・打鍵音ともに、Rainy75のHMX VioletスイッチとJWK WOBスイッチの丁度中間的なスイッチという印象です。


Crush80 Reboot Proで改めてCocoaスイッチを使用したところ、想像どおり打鍵感が滑らかで非常にタイピングしやすいです。作動フォース45gfと重すぎず軽すぎず、スムーズでありながらも軸ブレやキーキャップのグラつきが抑えられていて、底打ち後のリバウンドも丁度良く、非常に安定したタイピング感覚です。ちなみに、HMX Violetと同じ作動フォース45gfですが、タイピング感覚としてはCocoaスイッチの方が軽く感じました。少し気になって、押下圧と移動距離のダイアグラムを確認してみたところ、HMX Vaioletの方が初動が軽くなっていたので若干不思議です。Cocoaスイッチは、かなりバランスの良いスイッチなので、他のキーボードでも使いたいです。また単体販売して欲しいですね。
そして、Lite系には「HMX Frostスイッチ」を採用。スペック画像には、Frosted Jadeと表記されていて直訳すると「つや消しの翡翠」という意味でしょうか。こちらは完全に新しいスイッチで、実際のところは使ってみないとわからない部分がありますが、海外の動画などを見るとLiteの方がよりコトコト系になっているようです。日本人的にはLiteの打鍵音の方が好きな人多いような気がしています。HMXのスイッチも定評があるので、プロジェクト開始されたら応援購入して使ってみようと思います。



また、スタビライザーはプレートマウント方式を採用されていて、特にグラつきはなくカッチリしていました。ルブについては、少し塗りすぎなくらいしっかりと潤滑されていて、ノイズや金属的な反響音はありませんでした。打鍵感も問題なくという具合でした。
![]() | ![]() | |
メーカー | Kailh | HMX |
スイッチ名 | Cocoaスイッチ | Frosted Jadeスイッチ |
タイプ | リニア | リニア |
作動フォース | 45gf (±5g) | 45gf (±5g) |
総トラベル | 3.6mm (±0.4mm) | 3.6mm (±0.4mm) |
作動トラベル | 2.0mm (±0.4mm) | 2.0mm (±0.4mm) |
ルブ | ファクトリールブ | ファクトリールブ |
スプリング | ステンレススチール (22mm) | 21mm |
ステム | DuPont POM MX Cream | |
ハウジング | トップ: POM ボトム: PA66 (厚みのある射出成形) | |
接点素材 | 金メッキ銀合金 |
打鍵感・打鍵音
Crush80 Reboot Pro / Cocoaスイッチの打鍵感は、スイッチのところで紹介したとおり、作動フォース45gfと重すぎず軽すぎず、スムーズでありながらも軸ブレが抑えられていて、非常に安定しています。初動の押し込みはスッと軽くなっていて、FR4プレートが硬い素材感なのでコツコツとした硬質なボトムアウトです。底打ち後のリバウンドも安定していて丁度良く、全体的に滑らかな感覚でありつつも鮮明な打鍵感になっています。強めに打ち込むとPCBガスケットにより衝撃が吸収されていることが分かります。
打鍵音は、Rainy75 / HMX Violetの「雨音のような鮮明なコトコト系サウンドを少しクリーミーにしたような音質」です。FR4プレートということもあり硬めの音で、どちらかというとコツコツ寄りの「Thocky」で心地良いコトコト系の打鍵音にといったところ。ASMR的な打鍵音が好きという方にはたまらない打鍵音だと思います。
Rainy75は「雨音のような打鍵音、雨音のようなコトコト」と表現されていて、Crush80は似て非なるもの。どのように表現していいか難しいところです。明らかに他社のキーボードとは違い、俗に言う「コトコト」とは一味違うと思います。Rainy75とCrush80を含め「WOBKEYらしい打鍵音」になっているという表現が正しいかもしれません。
音量については、静かなオフィスで使う分には少し大きめかな思います。私の感覚では、周りに迷惑をかけるというほどではないと思いますが、その辺りの感覚がバグってしまっているので…。
また、ボールキャッチ式クイックリリースで簡単にケースの開閉ができるので、手軽に静音フォームの調整も可能です。より高めのトーンで「Cracky」に寄せたい場合には、フォームを少なくしたりして好みの音にカスタマイズしてみるのも面白いと思います。
付属のアルミニウムプレートに交換した場合の打鍵感・打鍵音については、YouTubeのショート動画の方に入れていますが、マイク収録では違いがわからないです…(動画作った意味がなかったかも)。実際にタイピングを体験すると、打鍵音も打鍵感もがっちり硬めのカツカツ系になっていると感じました。トップマウントではないのでまだ余裕はありそうなものの、このバリ硬が好きと言う方もいるので、好みに合わせて使用してみると良いと思います。意外と好きな方は多いのではないでしょうか。
Crush80 Reboot スペック一覧(Lite系・Pro系の比較)


基本スペック比較
WOBKEY公式サイトに掲載してある仕様一覧を組み替えて作成しました。
- キースイッチ
- RGBバックライトの有無
- バッテリー容量
- ポジショニングプレート素材
- 音響フォームの種類(枚数)
機種名 | WOBKEY Crush80 Reboot Pro系 | WOBKEY Crush80 Reboot Lite系 |
---|---|---|
キーレイアウト | 80%TKL(88キー) | |
クイック リリース | 亜鉛メッキ ボールキャッチ式クイックリリース(4ペア) | |
バッテリーピン | カスタマイズ マグネット式POGOピン | |
フレーム | 6063 アルミニウム | |
カラー | ブラック、レッド、シルバー、ネイビー、ブルー、イエロー、ピンク、パープル、ホワイト、ウォームシルバー | ブラック、シルバー |
スイッチ | Kailh Cocoa スイッチ (45g) | HMX Flost スイッチ (45g) |
キーキャップ | PBT(ダブルショット / 昇華印刷) | |
バッジ | ステンレススチール WOB ロゴ | |
インターフェイス | USB Type-C | |
接続方式 | 有線接続 / 2.4GHz / Bluethooth5.0 | |
RGB | A-RGB (南向き) | No RGB |
バッテリー容量 | 7500mAh (RGBオフの状態で1223時間) | 3750mAh (RGBオフの状態で612時間) |
ポジショニング プレート | FR4 | PP |
ハートビートライト | RGB Heartbeat Light | |
アコースティックセット | PORON プレートフォーム 8x IXPE スイッチパッド PET フィルム PCB フォーム (PET絶縁付) PORON ケースフォーム (PET絶縁付) | PORON プレートフォーム 8x IXPE スイッチパッド PCB フォーム (PET絶縁付) Poron Case Foam (PET絶縁付) |
PCB | 追加フィルム付き A1ブラックPCB (プレート&PCBスタブ、分割スペース、ISOレイアウト、ステップキャップ対応) | |
ドライバー | VIA対応 | |
スタビライザー | WOBカスタマイズスタビライザー | |
レイテンシー | 有線: 2ms、2.4G: 3ms、BT: 8ms ※Fn + Hで超低遅延モードをONにした場合 | |
寸法 | 355mm x 138mm x 34mm (フットパッド含めた高さの実測値:前方20mm、後方38mm) | |
重量 | 2380g | |
対応システム | Windows / MacOS / iOS / Android / Linux | |
パッケージング | カスタマイズキャリングケース | |
アクセサリー | 代替アルミニウム製ポジショニングプレート * 1 予備ネジ * 8 ガスケット * 4 / シリコンバンパー * 2 / シリコンフィート * 2 ケーブル / マニュアル / 布袋 / スイッチプーラー / IXPE パッド * 1 |
アルミニウムケースの仕上げ加工やバッテリーコンパートメント、バックプレートの違いは、各カラーバリエーションによって違うため、以下サムネイル付きでまとめました。
※バッテリーコンパートメントはBATTC、バックプレートはBPと省略しています。
Lite系
Lite系は、シルバーとブラックの2色のみとなっていて、Rainy75ではISOプレート対応がLiteだけだったのに対して、今回は逆になっていてProだけが分割プレートに対応しています。そして価格差が3400円なので、必然的にPro系を選択したくなってしまうと思います。ですが、海外の動画を見てみると、HMXのフロストスイッチとPPプレートの組み合わせの方が、柔らかい打鍵感でよりコトコト系の打鍵音になっているという印象でした。キースイッチの箇所で前述したとおり、応援購入して試してみたいと思いますので、3月下旬以降に追ってレビューします。

●Lite シルバー
カラー仕上げ:陽極酸化処理 (220 Grit)
BATTC:グレー 陽極酸化処理
BP:グレーPVD ストーンウォッシュ

●Lite ブラック
カラー仕上げ:陽極酸化処理 (220 Grit)
BATTC:シルバー 陽極酸化処理
BP:ブラックPVD ストーンウォッシュ
Pro系

●Pro シルバー
カラー仕上げ:陽極酸化処理 (220 Grit)
BATTC:グレー陽極酸化処理
BP:グレーPVD ストーンウォッシュ

●Pro ブラック
カラー仕上げ:陽極酸化処理 (220 Grit)
BATTC:シルバー陽極酸化処理
BP:ブラックPVD ストーンウォッシュ

●Pro ネイビー
カラー仕上げ:陽極酸化処理 (220 Grit)
BATTC:シルバー陽極酸化処理
BP:シルバーPVD ストーンウォッシュ

●Pro レッド
カラー仕上げ:陽極酸化処理 (220 Grit)
BATTC:ウォームシルバー陽極酸化処理
BP:ブロンズPVDストーンウォッシュ

●Pro ウォームシルバー
カラー仕上げ:陽極酸化処理 (220 Grit)
BATTC:ブラウン陽極酸化処理
BP:ブロンズPVDストーンウォッシュ
👇Pro系の中でも以下の5つのカラーについては仕上げ等が統一されています。

●Pro ホワイト(ベージュ)
カラー仕上げ:電気泳動 (180 Grit)
BATTC:ホワイト電気泳動
BP:アイスパターン ステンレススチール

●Pro ブルー
カラー仕上げ:電気泳動 (180 Grit)
BATTC:ホワイト電気泳動
BP:グレーPVD ストーンウォッシュ

●Pro イエロー
カラー仕上げ:電気泳動 (180 Grit)
BATTC:ホワイト電気泳動
BP:グレーPVD ストーンウォッシュ

●Proピンク
カラー仕上げ:電気泳動 (180 Grit)
BATTC:ホワイト電気泳動
BP:グレーPVD ストーンウォッシュ

●Pro パープル
カラー仕上げ:電気泳動 (180 Grit)
BATTC:ホワイト電気泳動
BP:グレーPVD ストーンウォッシュ
Crush80 Reboot ProとRainy75 Proとの比較

Crush80 Rebootは、Rainy75の鮮やかな色彩デザインや配色パターン、PCBの互換性(分割スペース/段付きキャップ/ISO レイアウト)といった良い点は進化しながら継承されています。
Rainy75 Proとの違いは、やはりボールキャッチ構造によるクイックリリースです。ワンタッチでケースの取り外し・取り付けができるので、初めて使ってみた時には感動しました。ケースを開けた後の内部構造も進化していて、マグネット式POGOピンでPCBとバッテリーをケーブルレスで接続しているので、耐久面の不安や面倒な要素が解消されています。その他の違いとしては、そもそもカラーバリエーションやデザインそのものだったり、内部の音響フォーム構成が異なります。細かい部分で言うと、ボトムプレート部分にマグネット式のドングル収納があったり、ステルスサイドRGB採用、バッテリー容量、スイッチ、キーキャップ、キー数(レイアウト)などに違いがあります。こうやって改めて違いを並べると全く違うものになっていると言うか、素晴らしい進化を遂げていると感じます。
Crush80 Reboot Pro | Rainy75 Pro | |
---|---|---|
レイアウト | 80%(88キー) | 75%(81キー) |
構造 | アルミニウムケース バッテリーコンパートメント バックウェイト 2.4Gドングル収納あり ※ボールキャッチ構造 ※マグネット式POGOピン | アルミニウムケース バックウェイト |
静音フォーム | PORON プレートフォーム 8x IXPE スイッチパッド PET フィルム PCB フォーム (PET絶縁付) PORON ケースフォーム (PET絶縁付) 追加PCBフィルム | Poronフォーム 8xフォーミング ボトムフォーム PETノイズキャンセリングパッド EPMDボトムフォーム(減衰パッド) PET断熱保護シート |
ライティング | A-RGBバックライト ロゴ、サイドライトあり | RGBバックライト |
スイッチ | Kailh Cocoa スイッチ (45g) | JWK WOBスイッチ (40gf) |
バッテリー | 7500mAh | 7000mAh |
重さ | 約2380g | 約2000g |
寸法 | 355mm x 138mm x 34mm | 320mm x 135mm x 35mm |
同梱品 | キャリングケース、布袋付き 代替アルミニウム製ポジショニングプレート IXPEパッド | |
その他 | 分割スペースプレート対応 |
キーボードの認識方法
基本的なことですが、初めてUSキーボードを使うという方もいるかもしれないので、WindowsでUSキーボードを使う場合の設定を念のためスクショで残しておきます。ちなみに、MacはOS側の認識がシームレスになっていて、初めてUSキーボードをUSBケーブルでつないだ時だけダイアログが表示されます。それに沿って進むことで簡単に認識されます。


Windowsの設定を開き「時刻と言語」>「言語と地域」に進み、日本語の右側の3点メニューから「言語のオプション」と進みます。その後「キーボードレイアウト」の右側で「レイアウトを変更する」を選択します。これで設定完了です。あとは再起動するとUSキーボードとして認識されます。
※ノートPCなど日本語キーボードと混在する場合は、別途サードパーティのソフトを使うと便利です。

初期設定ではWindowsモードになっています。Macで使用する場合は「Fn + M」3秒長押しするとロゴライトが黄色で3回点滅してMacモードに切り替わります。(Macモードの場合は「Win→Option」「Alt→Command」になります)
もう一度「Fn + M」3秒長押しするとロゴライトが黄色で1回点滅後Winモードに切り替わります。
日本語入力切り替え
Crush80 RebootはVIAに対応しているものの、Mod-Tapと言って短押し・長押しの動作を分けて設定することはできません。そのため、日本語入力切り替えについては、コンビネーションキーで切り替える必要があります。パソコン側の設定によっていくつかパターンがあり、英語配列(US ANSI配列)のキーボードを初めて使う方もいると思いますので、日本語入力切り替えの一例を紹介します。
- Alt + `(バッククォート、「~」チルダキー)
- Shift + Capslock(PCの設定によってはCapslock短押しでも可)
- Ctrl + Space(下のスクショの赤枠部分でIME オン/オフになっている場合)
- サードパーティのソフトウェアでカスタマイズ(Ule4Jis、alt-ime-ahkなど)

- Ctrl + Space
- Capslock短押し(下のスクショの赤枠部分にチェックが入っている場合)
- サードパーティのソフトウェアでカスタマイズ(英かな、Karabiner-Elements)

Mod-Tapに対応している場合は、AltキーにAnyキーを割り当てて、Mod-Tapのキーコードを入力すると短押しで日本語入力切り替え、長押しで通常のAltキーとして動作させることが出来ます。かなり便利ですし、最近の中国製メカニカルキーボードで日本未発売でも対応し始めているので、ぜひ対応してほしいところです。
VIAの使い方
Crush80 Rebootは、2.4GHzワイヤレスモードと有線モードの両方でVIAに対応しています。VIAというのは、キーマップをカスタマイズしたり、マクロやライティングなどカスタマイズするためのWebドライバーソフトウェアです。キーボードによってはメーカー専用のソフトウェアを使用することもありますが、VIA対応している場合はPCへのインストール不要で、ブラウザとキーボードの読み込みに必要なJSONファイルがあれば、いつでもどこでもカスタマイズ可能です。また、設定した内容はキーボードに即時反映されるため保存の必要もありません。(設定をバックアップしておくことも出来ます)
使用する前に「JSONファイル」をダウンロードしてインポートする必要があります。ダウンロード先はMakuakeページに記載されていたので、下記リンクボタンからダウンロードできます。
ダウンロード後にファイルを解凍すると4つのファイルが表示されます。シリーズと接続方法によって使い分けしますので、間違わないように注意してください。

JSONファイル 初回の読み込み手順




設定画面のスクショ一覧
Fnコンビネーションキー
Fn+キーのコンビネーションでマルチメディアショートカットや各種設定切り替え、ライティング効果の変更が可能になっています。Crush80 Rebootは、日本語マニュアルが同梱されているので、それを見れば分かるようになっています。ただ、ライティング調整の方が少し分かりづらかったので、余計なお世話かもしれませんが、自分なりにまとめてみたので以下表をご覧ください。また、VIAのレイヤー1を確認することでも分かります。

英語のマニュアルはこちらのページから確認できます
マルチメディアショートカットの組み合わせ
キー | Windows | Mac | Macの場合 | |
---|---|---|---|---|
Fn + | ESC | 3秒長押しで工場出荷リセット | ||
F1 | 画面の明るさを下げる | 画面の明るさを下げる | F1を単押し | |
F2 | 画面の明るさを上げる | 画面の明るさを上げる | F2を単押し | |
F3 | ホームページ | コンソール | F3を単押し | |
F4 | メール | 検索 | F4を単押し | |
F5 | 電卓 | Siri | F5を単押し | |
F6 | メディアプレーヤー | スクリーンショット | F6を単押し | |
F7 | 前の曲 | 前の曲 | F7を単押し | |
F8 | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 | F8を単押し | |
F9 | 次の曲 | 次の曲 | F9を単押し | |
F10 | ミュート | ミュート | F10を単押し | |
F11 | 音量を下げる | 音量を下げる | F11を単押し | |
F12 | 音量を上げる | 音量を上げる | F12を単押し | |
M | 3秒長押しでWin/Macモードの切り替え Winモード:ロゴライトが黄色で1回点滅 Macモード:ロゴライトが黄色で3回点滅 | |||
Tab | 接続モード切替 数字キー「1 or 2 or 3」点灯でBluetooth接続 数字キー「4」点灯で2.4G接続 数字キー「5」点灯で有線接続 | |||
1/2/3 | Bluetoothモード切り替え後に長押しでペアリングモード、短押しで対応デバイスに切替 ※ペアリング中は早い点滅に切り替わります | |||
4 | 2.4Gモード切り替え後に長押しでペアリングモード ※ペアリング中は早い点滅に切り替わります | |||
Win | Winキー ロック/アンロック | |||
Space | バッテリーインジケーター | |||
H | 超低遅延モード ON/OFF 3回点滅でOn、1回点滅でOff |
ライティングエフェクト制御
キー | No RGB ver. | RGB ver. |
---|---|---|
BackSpace | バックライト On/Off | |
Enter | サイドライト On/Off | バックライト カラー 切替 |
\ | | バックライト On/Off | バックライト エフェクト切替 |
↑ ↓ | バックライト 輝度 +/- | |
← → | バックライト エフェクト速度 +/- | |
P | ロゴライト On/Off | |
[ { | ロゴライト エフェクト調整 | |
] } | ロゴライト カラー調整 | |
/ ? | サイドライト On/Off | |
; : | サイドライト エフェクト調整 | |
‘ “ | サイドライト カラー調整 | |
L | バッテリーセーフモード On/Off Lキー3回点滅でOn、Lキー1回点滅でOff |
まとめ
WOBKEY Crush80 Reboot Proを長々とレビューしましたが、いかがでしたでしょうか?Rainy75からの進化した部分もかなり多く、デザイン性、打鍵感・打鍵音、機能性・カスタマイズ性など全てにおいて高い完成度になっていました。特にRainy75譲りでありながらもCocoaスイッチや筐体性能により、正確で安定した打鍵感と鮮明でありながらも心地良い打鍵音がお気に入りポイントです。
また、ハードウェア的には、キャッチボール構造やマグネット式POGOピン設計のお陰で、メンテナンスやカスタマイズがしやすく。ソフトウェア的にはVIAに対応しているので、F1~F13キーや右サイドのナビゲーションキーをカスタマイズすることで、ガッツリ使い倒すことも出来るので、あらゆるシーンで活躍するメカニカルキーボードです。
そして、Makuakeプロジェクトは2025年1月24日~2月28日までとなっています。この期間だけの特別価格になっていて、Crush80 Reboot Proの割引率は24%OFFで、Rainy75 ProのMakuakeプロジェクト時の早割が20%だったので、今回の方が割引率が高い設定になっています。一番お得な早割は各シリーズ100台限定なので、購入したいと思っている方は早めの購入をオススメします。



\ 2025年1月24日プロジェクトスタート!/
また、現在の入ってきているスケジュール情報は以下のようになっています。
※変更される場合もありますので、その場合はプロジェクトページの「活動レポート」もしくは「メール」でお知らせが入ると思います。
- 2025年1月24日:Makuakeプロジェクト開始
- 2025年2月28日:Makuakeプロジェクト終了
- 2025年2月中旬:メーカー製造開始
- 2025年3月中旬:メーカー出荷予定
- 2025年3月下旬:日本での順次配送開始