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    NuPhy Air75 V3 JIS (日本語配列) レビュー|コトコト系でスムーズな打鍵感が心地良いロープロファイル

    2025 10/15
    ガジェット キーボード レビュー
    NuPhy ピックアップ
    2025年10月15日2025年10月17日

    今回はNuPhy Air75 V3 JIS (日本語配列) ロープロファイル・メカニカルキーボードをレビューします。
    Air75 V3は、US ANSI配列だけでなくJIS配列とISO配列も同時に発表され、日本国内においても2025年6月30日から7月31日までプレオーダー期間(8月中旬から順次発送開始)となっていました。価格は全バリエーション共通で28,600円(グローバルサイトでは$139.95)となっています。V2からはやや値上がりしています。

    NuPhyの中でもAirシリーズは非常に人気の高いロープロファイルで、私自身もAir60やAir75 V2を愛用していました。
    そしてこのAir75 V3からは、Nanoスイッチやガスケットマウント構造など刷新され、NuPhyIO 2.0によるキーカスタマイズに変わっていたりと、Airシリーズとして大きく進化しました。また、右上のキーはノブに交換可能になっていて遊び心のあるモデルになっています。

    US配列は個人的に購入して使っているのですが、 JIS(日本語配列)モデルをDIGIART(三陽合同会社様)から提供していただきましたので、配列の違いも含めてレビューしたいと思います。

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    目次

    NuPhy Air75 V3 仕様一覧(V2との比較あり)

    パッケージ内容
    USBケーブルはType-C to CにType-A変換コネクタが付属
    USBケーブルはType-C to CにType-A変換コネクタが付属
    ノブのパーツはハイ・ロー両方付属(ドライバーも付属)

    グローバルサイトとDIGIARTの商品情報をまとめ、実機確認によって一部変更している点もあります。

    スクロールできます
    NuPhy Air75 V3NuPhy Air75 V2
    レイアウト75%(ANSI/JIS/ISO)75%(ANSI)
    キー数ANSI:84キー
    JIS:88キー
    右上のキーをノブに交換可能
    84キー
    カラーホワイト (Nova White)、ブラック (Nebula Dark)ホワイト (Ionic White)、ブラック (Basalt Black)、グレー (Lunar Gray)
    スイッチタイプロープロファイル (5ピン)
    NuPhy/Gateron LP 3.0
    ※Air V1/V2/HEシリーズと互換性なし
    ロープロファイル (3ピン)
    Gateron LP 2.0 KS-33
    ※Air V3/HEシリーズと互換性なし
    スタビライザープレートマウントプレートマウント
    マウント方式ガスケットマウントトップマウント
    音響フォーム5層(プレートフォーム、IXPEスイッチパッド、PET吸音フィルム、PCBフォーム、ボトムシリコン)3層(プレートフォーム、IXPEスイッチパッド、PET吸音フィルム)
    ホットスワップ〇〇
    Nキーロールオーバー〇〇
    バックライト北向き RGB
    20モード
    北向き RGB
    40モード
    ソフトウェア対応NuPhyIO 2.0QMK/VIA
    対応OSmacOS / Windows / Linux / Android / iOSmacOS / Windows / Linux / Android / iOS
    動作環境−10~50℃−10~50℃
    接続モード2.4GHz / Bluetooth 5.0 / USB-C有線2.4GHz / Bluetooth 5.1 / USB-C有線
    ポーリングレート(2.4GHz)有線、2.4GHz:1000Hz
    Bluetooth 5.0:125Hz
    有線、2.4GHz:1000Hz
    Bluetooth 5.1:125Hz
    トップケースアルミニウムアルミニウム(フレーム)
    ボトムケースABSABS
    プレートPCアルミニウム(フレーム)
    キーキャップJIS:昇華印刷(Dye-Sub)PBT
    ANSI:ダブルショットPBT
    ダブルショットPBT
    サイズ318.9 × 128.9 × 13.2mm316.4 × 132.5 × 13.5mm
    重量724g598g
    タイピング角度4° / 8° / 10°3.5° / 6.5° / 8.5°
    バッテリー容量4000mAh4000mAh
    連続動作(全点灯)約60~100時間(ラボテスト結果)約35~57時間(ラボテスト結果)
    連続動作(消灯)最大約1200時間(ラボテスト結果)最大約220時間(ラボテスト結果)
    付属品USB-C to Cケーブル(Type A変換コネクタ付属)、ノーマル/ロープロ ノブモジュール、追加キーキャップ(JIS:6 / ANSI:8)、2.4Gレシーバー、スクリュードライバー、2in1プラー、ユーザーマニュアル/FAQUSB-A to Cケーブル、2.4Gレシーバー、追加キーキャップ×7、追加スイッチ×4、2in1プラー、ステッカーセット、クイックガイド/ポスター、Q&A
    ※実機にてJISキーキャップは昇華印刷、バックライトは北向きとなっていることを確認しました

    こうして一覧で見ると別物のように見えるほど、V3の進化点が多いようです。

    Air75 V3とV2の主な違い
    • トップケース・プレート一体型でなくトップケースとプレートが別々に
    • PCプレート、ガスケットマウント
    • ノブ交換可能
    • 2.4Gレシーバー収納あり
    • キーキャップデザイン変更
    • Nanoスイッチ(NuPhy/Gateron LP 3.0)
    • NuPhyIOモデルのみ
    • 重量が重くなった(724g)
    • 連続動作時間が最大1200時間と飛躍的に伸びた
    • USB-C to Cケーブル(Type A変換コネクタ付属)

    最初はゼロが1つ多いことに気づかなかったのですが、連続動作時間が「最大1200時間」と飛躍的に伸びています。実際にはそこまでいかないと思いますが、数か月(使い方によっては半年くらい)持つということなので驚きました。省電力アルゴリズム搭載チップ凄すぎます。
    参考までに、Kick75で最大360時間、Lofree Flow2で最大120時間、Keychron K3 MAXで最大78時間となっています。

    また、重量が約130gほど重くなってしまいました。700g切ってほしいところですが、ノブを付けた状態で計測してみたところ760gあったので700g以下は無理だなと思いました。ですが、バックパックに入れて持ち運ぶのであれば、個人的にはそこまで気にならないと思います。

    外観・デザイン

    開封して最初に感じたのは、やはり全体のデザインの違いです。
    シルバーのアルミニウムトップケースが美しいです。均一なベゼルは少し厚みが増して高級感があります。左右のRGBライトバーはドット状になり、V2よりもスタイリッシュになりました。トップケースとボトムケースにはギャップが設けられメリハリがついています。電源スイッチやキックスタンドを調整するときに手に取りやすい形状になっています。

    UA ANSI ホワイトモデル
    US ANSI ブラックモデル

    AIr75 V3はホワイトとブラックの2色展開で、グレーは廃止されました。V3のホワイトモデルはシルバーのケースにホワイトキーキャップというカラーリングです。V2のホワイトとグレーのが融合して進化したようなイメージです。

    キーボード後方(奥側)には各種モード切替スイッチ、USB-C差込口と2.4Gレシーバー収納が左右に分かれて配置されています。
    Air V3ももちろん3モード接続対応で、V3には2.4Gレシーバー収納が付いたことにより紛失リスクが減りました。また、スリープタイムはNuPhyIOで設定できるようになっていて、スリープ復帰の動作を確認したところ全く問題なく、復帰後の1打目からしっかりと入力されていました。

    キーキャップの配色デザインはモダンでクリーンな印象に。
    これまでNuPhy AirシリーズとHaloシリーズではメイン 2色+アクセント3色という、何ともNuPhyらしい配色デザインでしたが、V3ではホワイトorブラックのメイン単色+アクセント3色に変わり、アクセントカラーの位置も最上部の左右に配置されています。

    そして、ANSIとJIS配列の実機を見比べると、ホワイトキーキャップの色が微妙に異なるようです。写真では分かりにくいかもしれませんが、2つ並べてみるとJISの方が少し青みがかったホワイトで、USの方が普通のホワイト(若干オフホワイト寄り)のように見えます。写真撮影時に気づいたくらいなので、普通はあまり気にならないくらいの差だと思います。

    日本語JISモデルのキーキャップは昇華印刷(Dye-Sub)PBTとなっていました。US ANSIモデルはダブルショットを採用しているので、モデルによって成形方法が異なります。
    わずかな差ではありますが、US ANSIモデルの方が少し硬い音というか、日本語JISモデルの方が少し落ち着いた打鍵音になっています。

    背面は半透明PC素材を採用したボトムケースで、これもNuPhyらしさを感じるデザインだと思います。軽量化のためだとは思いますが、調音もしっかりされているためチープさは全くなく、むしろNuPhyにしか感じられないThockyなサウンドに仕上がっていると思います。
    日本語JIS配列モデルの背面プレートに技適認証マークと番号が刻印されているので安心です。

    2段階キックスタンドを採用しているため、タイピングアングルは3段階「4° / 8° / 10°」です。4°だと少し低すぎると感じたので、1段出した8°が丁度良いかなと思います。

    日本語JIS配列について

    今年は各メーカーで日本語配列モデルを出してきているので、NuPhyもその流れに乗っているようです。
    普通に考えて日本においては日本語配列を使っているユーザーが圧倒的に多いと思うので、このようなデザイン性・機能性の高いメカニカルキーボードで日本語配列が増えることは嬉しいかぎりです。

    日本語JIS配列
    US ANSI配列
    上:日本語JIS配列、下:US ANSI配列

    このキーが埋め尽くされているレイアウトが美しいです。
    日本語JIS配列とUS ANSI配列を比べると、キー数や配置にいくつか違いがあります。
    JIS配列ユーザーにとっては当たり前と言えば当たり前なんですが、US配列ユーザーにとっては新鮮に映る部分かもしれません。

    • スペースバーの両隣に「無変換・変換・かな」キー
    • 「半角/全角(E/J)」キー
    • 逆L字型のEnterキーやキーサイズの違い
    • 「¥」キーなど、日本語特有の記号キー
    • その他の記号も“いつもの位置” にある

    75%レイアウトゆえの制約

    このコンパクトな75%レイアウトは、80%TKLほど余裕がなく、日本語配列の場合はどうしても以下のような無理が出てしまいます。

    • 左Shiftキーが2uサイズ(Z行が0.25uずれる)
    • 右Shiftキーが1uサイズ
    • Backspaceキーが1uサイズ
    • Enterは大きいが遠く感じる(特にUS配列ユーザーにとって)

    Lofree Flow Lite JISやLogicool MX Mechanical Mini JISでも同じような問題点がありました。そのため、Logicool Gシリーズは、80%TKLとフルサイズをメインしているのだと思います。
    規格やメンテナンス性、生産コストなど諸々考慮すると、特殊配列仕様にすることはできないと思うので、このAir75 V3 JISの配列が75%レイアウトにおいてベストだと感じています。

    「iPadは使いこなしているけどPCには疎い妻」にJISとUSの両方を使ってみてもらったところ…
    「何が違うか分からない。逆にUS配列って何?日本語が入力できない。」との返答が。
    あまり参考にはなりませんでしたが、深く考えすぎず、自分に合う方を選ぶのが一番かもしれませんね!

    内部構造(静音フォーム・ガスケットマウント)

    内部のフォーム構成については、公式サイトの画像で確認しました。
    5層フォーム仕様で、プレートフォーム、IXPEスイッチパッド、PET吸音フィルム、PCBフォーム、ボトムシリコンという構成になっているようです。

    スペースバー下の溝にはプレートフォームが見えています
    スタビライザーはたっぷりと潤滑されています

    Air75 V3ではマウント構造が一新され、ガスケットマウントを採用しています。さらにプレート素材も従来のアルミからPC(ポリカーボネート)に変更されました。シリコンガスケットが装着されたPCプレートをケースに固定(マウント)することで、打鍵時の衝撃を効率よく吸収し、よりしなやかで柔らかい打鍵感を実現しています。

    GATERON×NuPhy Nanoスイッチ

    スイッチについては、Kick75と同じ「GATERON×NuPhy Nanoスイッチ(Gateron LP 3.0)」を採用しています。
    ただ、Air75 V3に関しては「 Red、Brown、Blush」の3種類から選択できます。Silver Nanoが外されているということからも、Air75 V3はゲーミングというよりも、やはりタイピングメインで開発されたということでしょうか。

    Kick75のレビューでリニアタイプのRed nanoスイッチと静音リニアのBlushを使用していたので、今回はタクタイルのBrown nanoを使ってみたいなと思っていましたが、Brown nanoは在庫が無く「入荷待ち(予約可)」になっていたため、今回もRed nanoでのレビューになります。だったらBrown nanoスイッチ単体で購入しようと思い、DIGIARTを覗いてみたらスイッチ単体もSilver以外は「入荷待ち(予約可)」になっていました…。

    スペック一覧

    スクロールできます
    スイッチ名Red nanoBrown nanoBlush nano
    スイッチタイプリニアタクタイル静音リニア
    作動フォース45±15gf50±15gf42±15gf
    エンドフォース60±15gf65±15gf55±15gf
    作動トラベル1.7±0.4mm1.7±0.4mm1.7±0.4mm
    総トラベル3.5mm Max3.5mm Max3.2±0.2mm
    ステムPOMPOMPOM
    トップハウジングPOMPOMPC
    ボトムハウジングPOMPOMPA66
    スプリング16.5mm
    Single-stage
    16.5mm
    Single-stage
    16.5mm
    Double-stage

    ※Nanoスイッチ(Gateron LP 3.0)は、Air V1,V2,HEシリーズと互換性がありません。

    Red nanoスイッチ

    Red nanoはフルPOM素材のスムーズなクリーミー系のリニアタイプとなっています。
    打鍵音はキレイなコトコト系(Thocky)。ノイズの少ない滑らかなサウンドで、いつまでも聞いていたいと思ってしまうほど。
    Air V2のGateron LP 2.0系はスイッチタイプによりますが、ドライな感じのカタカタ・コトコト系だったので、Nanoシリーズでは全く異なる方向性に仕上がっています。

    作動フォース(押下圧)45gfなので標準的な重さで、しっとりとした滑らかな打ち心地です。クリーミー系だと素早いタイピングをした際に戻りが追いついてこない感覚になってしまうスイッチもありますが、Red nanoは底打ち後の戻りも丁度良く高速タイピングにも対応できると感じました。

    また、Kick75のレビューでも書きましたが、Red nanoは総トラベルがノーマルプロファイル並みの3.5mmです。Red Maxの総トラベルが3.4mmなので、Red nanoはそれを越してしまっています。プリトラベルも0.1mmしか変わらないので、ノーマルプロファイルのストロークはそのままに薄型化したということです。
    ただ実際には、やはりロープロファイルということで、ケースやキーキャップの高さも含め、ロープロファイルらしく全体的に低く設計されていると感じました。

    ちなみに前モデル(Gateron LP 2.0)では総トラベルが3.2mm
    Lofree Flow2(Cloudシリーズ)やIQUNIX(Gold Red)はKailh系で総トラベルが2.8mm

    静音リニア Blush nanoもおすすめ!

    Kick75で使用したBlush nanoは、ステムの静音機構により打鍵時のショックを吸収しつつも、底打ち感はしっかり残っているため、静音スイッチとしては鮮明な打鍵感です。
    指先への反応がしっかり返ってくるタイプで「打ってる感じ」が掴みやすく、静音スイッチが初めての方にも扱いやすいスイッチだと思います。
    打鍵音は完全な静音ではなく「軽めのコツコツ音」がほんのり残っています。静かすぎず絶妙なライン。
    静音ながらもメリハリのあるタイピングができるのがこのスイッチの魅力だと感じました。

    NuPhyIO 2.0(キーカスタマイズ等の設定方法)

    NuPhyIOを開く

    NuPhyIOはPCにインストールすることなく、Webブラウザで使える設定ツールです。キーマップやマクロ、ライティングの調整、ファームウェアアップデートまで一通りの設定が可能です。上のリンクボタンからNuPhyIOページを開き「NuPhyIO 2.0」をクリックすると、上記スライド画像のようなコンソール画面が立ち上がります。画面左下から言語切り替えることで日本語表示にも対応しているので、初めてでも直感的に分かりやすいかと思います。

    Air75 V3を使い始める際にまず確認しておきたいのが、画面左下の「設定」です。ここに進むとスライドの最後にある画面が表示され、「アクセサリー切り替え」や「キーボードレイアウト」を使用環境に合わせて設定しておきましょう。さらに、同じ画面右下にはファームウェアアップデートの項目もあり、バグがあった場合には最新の状態にアップデートすることができます。

    キーマップ設定

    キーマップ変更する場合は、画面上部のキーボードから変更したいキーを選択し、下のキーマップからキーを選択するだけです。
    日本語配列の場合は、「半角/全角」や「無変換・変換」キーがあるので、US配列のように日本語入力切替を設定する必要がありません。そのため、そこまでリマップの必要はありませんが、上記2枚の画像のように右端のナビゲーションキーをレイヤー5に移して、Fnとのコンビネーションで機能するようにしておくと、Enterや方向キーを押した際のミスが減ると思います。ついでにDeleteとPrintScreenもノブの周りに設定しました。

    個人的には75%レイアウトを活かして、F1~F12キーによく使うソフトウェアのショートカットを設定しておくのがオススメです。
    と言いたいところですが、VIAのようにキーコードでコンビネーションキー(Ctrl+Shift+Sのような複数のキーを同時に押す操作、組み合わせキー)をキーコードで設定することができないので、マクロで代用することになります。
    ノブ設定の箇所でマクロも紹介しますが、マクロだと少し手間がかかるので、コンビネーションキーが使えるようになることを期待しています!

    NuPhy IOとは関係ありませんが、Windowsの場合「半角/全角」で入力切替をする方が多いと思います。ですが、「半角/全角」キーはトグル切替になっているため使いづらいです。無変換・変換キーにIMEオン/オフを割り当てておくことで、直感的に切り替えることができるようになります。
    設定方法も簡単なので「無変換・変換」キーの設定をそれぞれ確認しておきましょう。
    上記画像では「無変換=IMEオフ(半角英数字)」、「変換=IMEオン(ひらがな)」に設定しています。

    高度なキー(TGL・SOCD・Tap Dance)

    「高度なキー」では、TGL・SOCD・Tap Dance(多機能クリック)などの拡張機能を設定でき、より細かく自分好みの操作感にカスタマイズ可能です。こうしたオプションによって、Air75 V3は単なるロープロファイルキーボードと言うだけではなく、自分のワークフローやプレイスタイルに合わせてカスタマイズすることも可能です。

     TGL(トグルキー)

    キーを1回押しするとトリガーが持続的にオン/オフされ、キーを長押しすると通常のトリガー動作が行われます。

     SOCD

    2つのキーをバインドし、設定に応じてトリガー動作を決定します。

     Tap Dance(多機能クリック)

    単一ボタンで3つの操作モードを実現:シングルクリック、ダブルクリック、長押しでそれぞれ異なる機能を実行します。

    特にTap Danceは、US ANSIモデルの左右ALTキーに日本語入力切替(漢字・한영を使用したIME切替)をするためにも使います。
    US ANSIモデルを使用して、Windows/Macの両方で設定してみたところ、Windowsだけ上手く機能しませんでした。
    実はこの症状、Air75 V3だけでなくKick75でも同じでした。現在NuPhyに確認をとっているところですが、ファームウェアアップデートで改善されることを願っています。

    ※Windowsはメイン機とサブ機(ほぼデフォルト状態)の2台で確認したので大丈夫だと思いますが、ブログやSNSで検索しても言及している方がいないので不安です。もしWindowsでも使えてるって方いたらXのほうで教えてください。

     US ANSIモデルではマクロでトグル切替を設定するか、現状こちらのソフトウェアで代用するしかなさそうです 

    alt-ime-ahkのダウンロード(GitHub)

    ノブの設定

    右上のキーをノブに交換した場合は、「設定」>「アクセサリー切り替え」でノブに切り替えることで、キーマップ設定の画面が切り替わります。
    ノブクリック(押す)のミュートはそのまま残して、左右に回転した場合に「Photoshopのズームイン・アウト」を設定してみました。面白い試みだと思うので、もっと色々なアプリケーションキーが増えてくれると嬉しいです。

    その他にもマクロを使うことでコンビネーションキーを設定することも可能です。
    ここではノブの左右回転にタブ切替を設定してみました。「 Ctrl + Tab 」で次のタブに、「 Ctrl + Shift + Tab 」で前のタブに切り替えるという動作です。私の場合はボリュームコントロールより使用頻度が高くなるので、こちらを設定しておきました。

     マクロ設定手順

    1. 「レコーディング開始」をクリック(オレンジに反転してタイマーが進みます)
    2. 入力したいキーを押していくと記録されます
    3. オレンジのタイマーをクリックでレコーディング停止
    4. 順番を入れ替える(左側のポインターアイコンでドラッグ&ドロップ)
    5. 間違って入力したキーは右側の×アイコンで削除
    6. 最後に割り当てたいキーを選択(予め割り当ててからレコーディングしても大丈夫)

    ※タブ切替をレコーディングをする際にタブが切り替わってしまってレコーディングできませんでした。なので、CtrlとTabを1つずつ入力して、番号左側にあるダイヤルみたいなポインターアイコンをクリックすると掴めるようになるので、ドラッグ&ドロップで並び順を入れ替えました。

    まとめ

     メリット
    スタイリッシュなデザイン、全体的な質感アップ
    日本語JIS配列展開
    柔軟性のあるスムーズな打鍵感
    コトコト系の心地よい打鍵音
    交換可能なノブ、2.4Gレシーバー収納
    NuPhyIOで設定が簡単に
    最大1200時間のバッテリー持ち
     デメリット
     75% JISゆえのキーのズレ・キーサイズ制約
    VIAに慣れている方は使いにくいかも?
    打鍵感・安定感と引き換えに重量アップ

    今回はNuPhy Air75 V3 日本語JIS配列モデルをレビューしました。
    やはりJIS配列ユーザーにとっては、「無変換・変換」「半角/全角」キーで入力切り替えが直感的にできて、さらに「¥」などの記号キーが「いつもの位置」に揃っているため、日本語入力がしやすいと感じることができます。
    一方でキー数が多い分、Z行の配置ズレやキーサイズに無理が出やすいと言った部分はありますが、それでもコンパクトでスタイリッシュな75%レイアウトを使うメリットの方が大きいと感じました。

    そしてAir75 V3は、「Nanoスイッチ+PCプレート+ガスケット+5層フォーム」でコトコト系の心地よさが際立ち、Air V2とは異なる「柔軟性のあるスムーズ系」に進化したロープロファイルキーボードでした。
    デザインも一新されたがNuPhyらしいミニマルさを保ちつつ、交換可能なノブや2.4Gレシーバー収納など日常の使い勝手も着実に改善。NuPhyIO 2.0はブラウザで完結し、日本語対応しているため導入も簡単です。

    こんな方にオススメ!
    • ロープロファイルでも打鍵感・打鍵音にこだわりたい
    • 日本語JIS配列でデザイン&完成度の高い一本を探している

    今回のレビューが、Air75 V3を検討している方の参考になれば嬉しいです。ロープロファイルらしいスマートさに加えて、しっかりした打鍵感と実用性が詰まった一台に仕上がっているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

    NuPhy Air75 V3 価格情報まとめ

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     NuPhyグローバルサイト …
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