今回のレビューは、ロープロファイル磁気スイッチゲーミングキーボード「NuPhy Air60 HE」です。NuPhyの磁気スイッチ対応モデル「HE(Hall Effect)シリーズ」として第2弾になります。「ラピッドトリガー 0.01mmステップ、アクチュエーションポイント 0.02mmステップ」で設定可能、「レイテンシー 0.125ms」となり、第1弾のField75 HEからゲーミング性能がアップグレードしています。
磁気スイッチの選択肢は「Magnetic Jade」と「Magnetic Jade Pro」の2種類です。そして、今回のデモ機は「Magnetic Jade Pro」を使用していて、動画撮影しながらタイピングしてみたところ、予想を超えた打鍵感・打鍵音で驚きました。
ロープロファイルという薄型モデル、60%レイアウトでコンパクト、持ち運びにも最適、進化したゲーミング性能に加えてタイピング性能も高い、そんな「NuPhy Air60 HE」をレビューしていきます。
記事を昨日公開しましたが、コンビネーションキーでの範囲選択やチルダ「~」の入力について確認したい部分があったため、一部内容を取り下げていました。本日、NuPhy Japanの方にも状況確認していただきましたので追記公開します。
⇒コンビネーションキーについてはこちら
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NuPhy Air60 HE
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主な特徴
- 世界初のロープロファイル磁気スイッチキーボード
- 60%レイアウト 61キー(方向キーなし)
- 297.2 x 107.2 mm(背面高さ 18.8 mm、前面高さ 13.2 mm)重さ 534g
- トップケース: アルミニウム、ボトムケース: ABS
- キックスタンドあり(タイプ角度 3.1º/ 7.0º / 10.0º)
- TRUE 8000Hzポーリングレート(PCBスキャンレート: 8000Hz)
- 0.125msの超低遅延
- アクチュエーションポイント(AP) 0.1~3.3mm
- デッドゾーン0.00~0.50mm
- ラピッドトリガー(RT)感度 0.01mm、アクチュエーションポイント(AP)感度0.02mm
- Dynamic Keystroke、Mod Tap、Toggle Key、Rapid Shift、SOCD、Hyper Tap
- 2種類のGateron磁気スイッチ(Low-Profile Magnetic Jade、 Low-Profile Magnetic Jade Pro)
- five-sided dye-sub nSA キーキャップ
- 内部構造はPCBフォーム、プレートフォーム、ボトムシリコンの3層
- キーストロークがノーマルプロファイル(Field75 HE)と同じ3.3mm
NuPhyはラインナップが少ないため、基本的にフラグシップ揃いとなっています。今後廉価版が出る可能性はあるものの「これを買っとけば間違いない」というゲーミングキーボードとなっています。
キーストロークについては、もう少し浅いキーストロークだったら良いのにという声がX(Twitter)で多く見られたため挙げています。とは言え、通常のMagnetic Jadeが3.3mmと浅いキーストロークになっているためだと思います。他のスイッチを見ると3.4mm~4.0mmまでのキースイッチが存在しているため、それと比べれば十分浅いと思いますが…やはり1.9mmとか2.5mmのロープロが出てきているからでしょうか。
外観・デザイン
NuPhy Air60 HEの外観デザインはメカニカル版のAirシリーズとは異なり、HEシリーズとしてゲーミングらしいデザインでありつつもNuPhyイムズが継承されたデザインにまとまっています。また、Air75 HEが発表されていて同じようなデザインを採用しています。アルミニウムフレームのメタリックなシルバーに、グレー・ブラック・パープルという洗練されたスタイリッシュさとオリジナリティが融合されたバランスの良い配色で、幅広いユーザーにマッチするのではと思います。
サイズ感はメカニカル版のAir60 V2とほぼ同じになっています。公式サイトのサイズを確認しましたが、キーキャップの高さを含めていたりと比較しづらくなっていますが、実物を2つを並べて比較するとタイピングアングルも含めてほぼ同じサイズのようです。
右側の記号キーが透明なPC素材のキーキャップになっていて、デザインとしても特徴的な部分となっています。こちらについては、タイピング向けに記号が印字されたDye-sub PBTキーキャップも付属しています。3枚目の画像のグレーの英数キーをよく見ると、バックライトがうっすらと透過しているのが分るでしょうか。はじめは気づかなかったのですが、照明のない自然光で使っている時に気づきました。また、キーキャップについて詳しくは後述します。
NuPhy Air60 HEは磁気スイッチゲーミングキーボードのため、USBケーブルによる有線接続のみで、本体左側にコネクターがあります。付属のケーブルがL字になっているため、取り回しも良く見た目としても最適です。また、TRUE8000Hzポーリングレート・レイテンシー0.125msだったり、マグネティックスイッチの正確なタイピング性能を引き出すためにも、付属のケーブルを使用することをオススメします。
メカニカル版のAirシリーズと同じケース素材構成で、トップケースにアルミニウム、背面にABS素材を採用しています。また、2段階のキックスタンドが付いているためタイピングアングルの調整も可能です。閉じている状態で3.1º、キックスタンド1段目で7.0º、2段目で10.0ºとなっています。使用してみた感覚としては、ロープロファイルなので閉じた状態でも問題なくタイピング可能で、1段目の7.0°で十分なところだと感じました。
内部構造
内部構造はPCBフォーム、プレートフォーム、ボトムシリコーンの3層構造。メカニカル版のAirシリーズは、アルミニウムのトップケースとポジショニングプレートが一体型になっていたので、Air60 HEも同じく一体型になっています。そのため、Field75 HEのようなフレームとプレートの接触部分のシリコーンパッドは無いようです。
スタビライザーはプレートマウントとなっていて、アルミプレートにしっかりと固定されているため高い安定感があります。写真で見ても分かるように、しっかりと潤滑剤が塗布されているため摩擦音がほとんどなく、金属特有の反響音も抑えられていて、打鍵時に不快な音が鳴ることはありませんでした。
スペースバー配下には、お馴染みのスペースバーシリコーンがはめ込まれているため、反響音が抑えられています。通常プロファイルであればGhostBarが採用されていので、更に静音性が高められています。ロープロファイルでもGhostbarを採用して欲しいところです。そのため私の場合は「スペースバー用のコットンパッド 」だったり、ホームセンターで購入できる「滑り止めスポンジ 」を使っています。GhostBarほどの効果はありませんが、代用策としてオススメです。
キーキャップ
キーキャップ素材は、5面Dye-Sub(昇華印刷)PBTをベースにしていて、右側の記号キーやBackspace・Shiftに透過PCが採用されています。プロファイルはメカニカル版Airシリーズと同じくnSAとなっています。
Dye-Sub PBTとPCの厚さと重さを実測してみたところ、厚さは共に1.6mmで、重さはDye-Sub PBTのESCキーで1.2g、PC素材の記号キーで1.06gとなっていました。PBT含有量にもよると思いますが、メカニカル版のダブルショットPBTと比較しても引けを取らないクオリティだと感じました。
透過PC素材のキーキャップはデザインテーマとして独自性が高く新しいNuPhyらしさがあります。ただ、キー配置を覚えていないと何のキーか分からないため、実用性の面で少し不安があります。そのような場合は、一番右側のBackspaceとShiftと|キーだけPCキーキャップにして、記号キーは同梱されているDye-Sub PBTキーキャップにすると、デザイン性と実用性のどちらも保たれると思います。また、PCはツルツルした手触りでDye-Sub PBTとの違いがはっきりしていて、ミスタイプも減るかなと思います。
コンビネーションキーによる入力
Air60 HEには上下左右の方向キーだったりDELETEキーやチルダ(~)が無いため、Fn + ●キーというようなコンビネーションキーで入力します。その他、バックライトの変更方法など、詳しくはマニュアルに上記画像のような形で掲載されています。また、後述するドライバーソフトウェアのNuPhyIOのキーバインディングのレイヤー(各モード2つ目のレイヤー)から確認することも出来ます。
▼ 2024/12/12 追記 ▼
色々と使って試してみたところ注意点があったので、ここではその部分をお伝えします。
通常60%レイアウトキーボードで、チルダ(~)を入力する際「FN+SHIFT+ESC」という順番で入力できるはずだと思ったのですが、この押下順だと入力できずに焦ってしまいました。何度か試してみたところ順番が違うようで「Shiftを先に押した状態でFn+ESC」で入力できました。こちらはマニュアルに記載されていないので、初めて60%レイアウトのキーボードを使う方は戸惑ってしまうかもしれません。
方向キーについても同じような仕様になっているようです。ファイルの複数選択やテキストの範囲選択をする場合に「FN+SHIFT+方向キー」の順では範囲選択できませんでした。こちらもチルダと同じくSHIFTを先に押してからになります。ただ、こちらについてはFn+方向キーで移動している途中で範囲選択に切り替えたい場合があり、そうするとFnを離さずにShift+方向キーという使い方になると思います。そのため非常に使いづらいと感じました。
何か解決策はないかと様々試した結果、解決方法が見つかり「FN+SHIFT+ESC」や「FN+SHIFT+方向キー」の順で問題なく使用できるようになりました。
解決方法
NuPhyIOで2つ目のレイヤー(M1モード: レイヤー1、M2モード: レイヤー5、M3モード: レイヤー9)のShiftキーに該当する部分に、デフォルトやリセット後だと何も割り当てられていないので、そこに「Shiftキー」を割り当てることで解決します。
上のスクショの赤枠部分のように設定するだけでOKです。NuPhy Japanの担当の方にも確認していただき本当に助かりました。解決して良かったです!
⇒NuPhyIOについてはこちら
また、現在はVIAでいうところの「▽」にあたる1つ前のレイヤー設定を引き継ぐ機能は実装されていないとのことでした。将来的には対応予定とのことです。(2つ目のレイヤーを見た時に、随分見やすいなと思ってはいたのですが…)
磁気スイッチ
磁気スイッチはロープロファイルの「Magnetic Jade」と「Magnetic Jade Pro」の2種類あり、今回のデモ機はMagnetic Jade Proを使用しています。磁気スイッチの性能はゲーミングに大きく影響するため、重要なパーツだと思います。
上の3枚は「Magnetic Jade Pro」で、下の公式サイトに掲載されている画像は「Magnetic Jade」の画像になっています。素材は違うものの、どちらもダブルレール構造になっていて、その他も同じ構造となっているのが分かります。
2種類の磁気スイッチのスペックを比較すると押下圧と素材の違いがあります。Magnetic Jadeの方が30gfと軽い押し心地で、Magnetic Jade Proの方がFull POM素材のため打鍵感・打鍵音が良いという特徴があります。
- Magnetic Jade…軽さを優先するため、よりゲーミング向け
- Magnetic Jade Pro…タイピング感覚が優れているため、普段使い~ゲーミングまで
打鍵感・打鍵音
開封してすぐにタイピングをしてみたところ、打鍵感・打鍵音の良さに驚きました。ロープロファイルの磁気スイッチとキーキャップ、それに加えて筐体性能のバランスが絶妙だと感じました。
磁気スイッチは無接点方式となっているので、メカニカルスイッチのようなリーフとステムレッグの接触がありません。そのため、タクタイル感が全くないスムーズな打鍵感が特徴になります。様々な磁気スイッチがありますが、その中でも圧倒的にスムーズだと感じました。磁気スイッチの精度を高めるため、ガスケット構造など柔軟性のある構造ではなく、アルミニウムプレートと3層フォームというシンプルな構成。そのため、底打ち感はガッチリとした硬さがあり、ダイレクトなフィードバックが感じられます。
打鍵音はとても透明度が高く、クリアでキレイなコトコトとした音で心地良い音です。少しカタカタ系のコトコト音になっています。というのも、通常プロファイルのMagnetic Jadeのコンセプトが、麻雀牌同士が当たる音をモチーフにしているからだと思います。音量は控えめなので、オフィスで使用する場合も気にならないレベルだと思います。ゲーミングでの使用を想定しても控えめな音の方がベストだと思います。
また、ドライバーソフトウェア(NuPhyIO)で、アクチュエーションレンジを0.1~3.3mm(0.02mmステップ)で自由に設定できます。デフォルトでは全キー1.5mmに設定されています。こちらを浅く設定するとゲーミングでの反応が早くなり、タイピングも早く感じるというメリットがあります。逆に深めの2.0mm以上に設定すると、タイピングのレスポンスと底打ちが近くなるため、ダイレクトなタイピングがしたいという場合にむいていると思います。ちなみに、メカニカル版のAirシリーズ用のCowberryが1.2mmで、AloeやRed2.0などが1.7mmのプレトラベルになっています。
NuPhy Air60・Air60 V2との違い
ゲーミングのAir60 HEとメカニカルのAir60・Air60 V2では、もちろんゲーミングとメカニカルなので基盤自体が全く違うものになっています。細々と見ていくと様々な違いがあったので、比較表にしてまとめてみました。もっと細かく見ると他にもあるのですが、Air60 HEをメインに考えて必要ない部分は省いています。
NuPhy Air60 HE | NuPhy Air60 V2 | NuPhy Air60 | |
---|---|---|---|
キー数 | 61キー 方向キー・Deleteキーなし Menuキーあり | 64キー 方向キー・Deleteキーあり Menuキーなし | 64キー 方向キー、Deleteあり Menuキーなし |
キーキャップ 素材 | Dye-Sub PBT (厚さ1.6mm) | ダブルショットPBT (厚さ1.4mm) | Dye-Sub PBT (厚さ1.4mm) |
音響フォーム | 3層 (PCBフォーム, プレートフォーム ボトムシリコン) | 3層 (プレートPoron, PCB IXPE) ※PETサウンドパッドのようなものも入っています | — |
スイッチタイプ | Low-Profile Magnetic スイッチ | Gateron Low-profile メカニカル (KS-33) | Gateron Low-profile メカニカル |
接続方式 | 有線接続 | 2.4GHz, Bluetooth 5.1, 有線接続 | 2.4GHz, Bluetooth 5.0, 有線接続 |
バックライト モード | 20 | 40 | 20 |
MCU | Nu2-8K-D-2407 | STM32F072 | — |
ポーリング レート | 有線: 8000Hz | 2.4GHz: 1000Hz Bluetooth 5.1: 125Hz 有線: 1000Hz | 2.4GHz: 500Hz |
バッテリー容量 | — | 2500mAh※2 | 2500mAh※2 |
サイズ (寸法) ※1 | 297.2 mm x 107.2 mm x 13.2 mm 後方高さ: 18.8 mm | 297.3 mm x 107.2 mm x 13.5 mm | 297.3 mm x 107.2 mm x 17.0 mm |
重さ | 534g | 463g | 453g |
タイピング角度 | 3.1º/ 7.0º / 10.0º | 3.2º/ 7.0º / 10.0º | 3.5º/ 6.5º (Air Feet) |
コンソール | NuPhyIO | QMK/VIA | NuPhyコンソール |
実寸としては全て同サイズと言っても良いくらいのサイズで、ゴム足を含めるかどうで若干の違いがあるという程度です。
※2…バッテリー容量は同じですが、省電力性能はV2の方が良いため動作時間も長くなっています。
大きな違いは、キースイッチやキー配列・キー数、キーキャップ素材、内部構造、接続方式といったところです。特に、Air60 HEは方向キーとDeleteキーが無いため、Fnとのコンビネーションに慣れないと、ちょっと使いづらいと感じるかもしれません。ただ、それはデメリットだけでなくメリットもあり、Air60 HEのキー配列の方が余裕のある形となっています。
単純なことで、プレートの大きさが同じであれば、キー数が少ない方が1キーあたりの面積が広くなります。アルファベットや数字キーは基本的に1uサイズなのでそれ以外の装飾キーのサイズで調整されています。
Air60 HEを見ると、左右のShiftキーのサイズが異なっていて「ZXC~,./」までが右に少しだけズレています。Air60 V2の方が詰め込みすぎて狭くなっていると言った方が適切かもしれません。Air60 HEの左Shiftキーの大きさはメカニカルのAir75 V2と同サイズ(一般的な2.25uサイズ)、Air60 V2の左Shiftキーの大きさは2.00uになっています。そのため、普段ノーマルプロファイルを使用している方は、Air60 HEの方が違和感なくタイピングできるかなと思います。
ゲーミングで使うならAir60 HEの方が良いというのは言うまでもないことですが、それ以外のビジネス用途や普段使いなどでは、ちょっと迷ってしまいますよね。なので、以下のポイントで自分に合う方を選択すると良いと思います。
- 方向キーやDeleteキーなど有無
- キーサイズの違いによるズレ、タイピング感覚の違い
- ワイヤレス接続の有無
- キースイッチの違い
- 打鍵感・打鍵音の違い
- デザインの違い
ドライバーソフトウェア(NuPhyIO)
NuPhy HEシリーズでは、下記リンクのNuPhyIOというドライバーソフトウェアが準備されています。WebアプリなのでPCへのインストール不要でChromeやSafari等のWebブラウザで使用できます。そして画面上で変更した設定は、リアルタイムで反映されるので保存する必要はありません。別途設定をエクスポートしておきたい場合は、右上の歯車アイコンの設定から保存しておくことも可能です。
記事執筆時にNuPhyIOを確認していたところ、色々とリニューアルされていて、NuPhyIOの使い方や各機種のマニュアルが整備されていました。ただ、現在の日本語には対応しておらず、英語/中国語のみとなっています。
X(Twitter)で先出ししてお知らせいていましたが、Mod-Tap設定時に「Special Characters」が活性化されていない件について、NuPhy Japanさんの公式アカウントで11月中に開放されるという情報のとおり、現在は解放されているのでALTキーに「無変換・変換」「한영・漢字」が設定できるようになっています。
NuPhyIOを開いたトップページに「Demo mode」「Start NuPhyIO」というリンクボタンがあるので、「Start NuPhyIO」をクリックすると上のようにモード選択画面が表示されます。
キー割り当て
次にKey Bindings画面が表示されます。こちらではキーマップ変更して各キーを自由に割り当てできます。
キーを選択して右クリックするとDynamic KeystrokeやMod Tap、Toggle Key、Rapid Shift、SOCD、Hyper Tapが設定可能です。NuPhy HEシリーズはこの辺りのゲーミング機能が充実していて、他のゲーミングキーボードよりもかなり便利にできていると感じました。
また、NuPhyIOのアップデートとともに機能も随時拡張されているようです。ユーザーフィードバックの受け入れもしているため安心感・信頼度の高いものになっていると思います。
入力切替用のMod Tap設定例です。Mod TapでTapの方に「無変換・変換」or「한영・漢字」を設定することで、スペースバ両サイドのALT短押しで日本語入力切替が可能になります。WindowsはIME設定も要確認なので、関連記事を参考にしてください。また、Mod Tapを設定していてたところ、上下のキーの間に「Hold Time」がありました。些細な部分ではありますが、メカニカル版でVIAを使って設定している時に「あるといいな」と思っていたので嬉しいですね。
トリガー設定
こちらはTrigger Settingです。Air60 HEの目玉と言っても良い部分です。特にラピッドトリガー0.01mmというのは現在のラピトリキーボードの中でもトップクラスです。
- アクチュエーションポイント 0.1mm-3.3mm(APステップ0.02mm)
- デッドゾーン 0.00mm~
- ラピッドトリガー0.01mm~2.20mm(RTステップ0.01mm)
現在仕様できるキースイッチは2種類のMagnetic Jadeとなっています。キースイッチを換装した際には「トリガー設定 > スイッチセレクション」から変更してリキャリブレーションする必要があります。
マクロ、ライティング、モード設定
モード設定にはポーリングレートの設定やキーロックの設定があります。
キーボード設定
右上の歯車アイコンからキーボード設定やファームウェアアップデートができます。最新アップデート後のスクショのためアップデートボタンが表示されていませんが、アップデートがある場合は表示されますので、そこから最新バージョンにアップデート可能です。
スペック一覧
NuPhy Air60 HE | |
---|---|
レイアウト | ANSI 60% |
キー数 | 61キー |
キーキャップ | 5面 Dye-Sub(昇華印刷)PBT 透過PC nSAプロファイル |
スイッチタイプ | ロープロファイル磁気スイッチ ・Low-Profile Magnetic Jade ・Low-Profile Magnetic Jade Pro |
スタビライザー | プレートマウント |
マウントタイプ | トップマウント |
ホットスワップ対応 | はい |
Nキーロールオーバー対応 | はい |
バックライト | RGB-LED(南向き) |
バックライトモード | 20 |
対応OS | macOS/Windows/Linux/Android/iOS |
動作環境 | -10~50℃ |
MCU | Nu2-8K-D-2407 |
接続方式 | 有線(キーボード本体端子:USB Type-C)のみ |
有線ポーリングレート | 8000Hz |
PCBスキャンレート | 8000Hz |
レイテンシー | 0.125ms |
ケース素材 | トップケース:アルミニウム ボトムケース: ABS |
プレート素材 | アルミニウム(トップケース一体型) |
寸法 | 297.2 mm x 107.2 mm 前側高さ: 13.2 mm 後側高さ: 18.8 mm |
重量 | 534g |
タイピング角度 | 3.1º/7.0º/10.0º |
パッケージ | 1 x Air60 HE キーボード 1 x 1.5mケーブル 1 x キーキャップ/スイッチプラー 6 x 追加 PBT キーキャップ 12 x 追加 PC キーキャップ 1 x ステッカーセット クイックガイド/ポスター Download |
まとめ
NuPhy Air60 HEは、ロープロファイル60%コンパクトレイアウトの決定版と言ってもいいほどに完成度の高い磁気スイッチゲーミングキーボードだと感じました。トップクラスのゲーミング性能・機能に加えて、ロープロファイルで薄型のため長時間使っていても疲れにくく、タイピング性能が非常に高く、打鍵感・打鍵音も最高です。コンパクトなロープロファイルで普段使いからゲーミングまで使い倒したいという方には間違いなくオススメです。他にも、現状で方向キー無しの60%レイアウトを使っている方にもオススメです。
私個人としては、方向キー無しの60%レイアウトや40%レイアウトも使っているため、そこまでデメリットと感じてはいないのですが、方向キーが無いと使いづらいというユーザーも多いのでは?と思います。そんな時は「DOIO KB16」のような片手デバイスと併用しても良いと思います。もしくは、サイズアップしてしまいますが「NuPhy Air75 HE」が海外公式サイトでプレオーダー開始されていて、NuPhy Japanでも近いうちに発売すると思いますので、そちらを検討するのもアリだと思います。
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