今回は「EPOMAKER x AULA F65」ワイヤレスメカニカルキーボードを紹介します。AULA Fシリーズと言えば「F75」が有名で、公式サイトの方で2023年11月末くらいに発売し、$69.99と低価格帯でありながらも、打鍵感・打鍵音に定評のある人気モデルです。F75は現在もAmazonのゲーミングキーボードランキング で53位、F99が82位になっています(記事執筆時)。ちなみに、EPOMAKER CIDOO V75で98位、トップはLogicoolやRazer、e元素などが占める中、TOP100にランキング入りしていることが凄いことだと思います。
AULA F65は、Fシリーズの65%レイアウト67キー版として2024年9月末から発売しました。コンパクトなサイズ感で重さ約800gと取り回しの良いキーボード。F75ほどカラーバリエーションはなく、現在のところライトブルー(ホワイト)とブラックの2色展開です。(色々と調べていたら、あと2色くらいカラバリが出るようですが詳しくは不明です)
価格はカラーにより差があり、ライトブルーの方が安くなっています。海外公式サイトでは$59.99~$65.99(日本公式サイトで9400~10400円)、Amazon(JP)では10020円~11020円となっています。記事執筆時は、Amazonタイムセールで20%OFFとなり、最安8016円となっています。
また、価格だけでなく、カラーによってキーキャップも違っていたり、スイッチが3種類選択できたりと、少しややこしいことになっています。キースイッチについては、3種類全て手元にあるので、実際に交換してタイピングテストしてみました。打鍵音もそれぞれに特徴がありますので、本記事やYouTubeのレビュー動画をご覧いただければと思います。
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EPOMAKER x AULA F65
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EPOMAKER x AULA F65の特徴
- コンパクトな65%レイアウト
- ガスケットマウント構造
- 5層の音響フォーム
- フレックスカットPCプレート
- 4000mAhバッテリーで長時間使用可能
- 3モード接続(Bluetooth、2.4GHz ワイヤレス、有線)対応
- 技適認証取得済み
- AULA F65 Driverでカスタマイズ可能
- ドライバーソフトがAULA共通ではない(出来ればVIA対応して欲しかった!)
- 65%なので仕方ないですが、ESCにチルダ(~)がない
- Mac非対応
外観・デザイン
デザインはF75とほぼ同じで、至ってシンプルなミニマルデザイン。キーキャップのカラーリングもそのままで変わりなしです。メインキーがホワイト、装飾キーに2色カラーの3トーン配色は、定番感があり落ち着いてた雰囲気です。ボディデザインは全体的にクセがなく、キーキャップを変更する際の選択幅が広くカスタマイズしやすいデザインです。
ケース素材はABSプラスチック製で、寸法は325.09 x 115.62 x 43.81 mm(フロントの高さは実測約21.5mm)、重さ約800g、コンパクトな65%レイアウト67キーとなっています。ミニマルなデスクにも良いですし、持ち運びにも使用できるコンパクトなサイズ感です。ロープロで薄型の方が持ち運びに適していると思いますが、外出先でもノーマルプロファイルを使いたいとか、サイレントスイッチにして使いたい場合など、様々利用シーンがあると思います。そのような場合にも、ぎりぎりバックパックに入れて持ち運べるサイズ感かなと思います。
F65はバックライトが南向きになっています。更に側面にサイドライトが付いています。カラー設定も変更できるので、そこまで主張しているというわけではなく、むしろゲーミングっぽさというより、少し高級感が高まったように感じます。
また、F65にはキックスタンド無しとなっています。65%キーボードの場合は、結構付いていないことが多いです。タイピング角度を調べたところ未掲載だったので、実測してみたところ約6.5°ありました。タイピングチェックもしたところ、比較的手の小さい方でもキックスタンド無しで問題なくタイピングできると思います。
以前こちらの記事 で取り上げたとおり、Epomakerが遂に日本向けに国内電波法の技適認証を取得しております。まだ全ての端末について取得しているというわけではありませんが、このAULA F65も技適取得済みとなっています。F65は、Type-C有線・Bluetooth・2.4Gワイヤレスの3モード対応で、本体後部にドングル収納もあるので、持ち運びの際にも便利になっています。
キーキャップ
キーキャップは、定番のCherryプロファイルでダブルショットPBT素材となっています。手触りが良く、厚さ・重み・音のバランスも良いと感じました。高コスパモデルとは思えないクオリティだと思います。
注意点としては、カラーバリエーションによってキーキャップの種類が異なるということ。ホワイトモデルは3トーン配色のフロントプリント、ブラックモデルはグラデーショングレーの透過サイドプリントとなっています。グラデーショングレーの方は、Epomakerで単品販売しているSmokey Grayキーキャップだと思います。こちらは以前購入して他のキーボードで使っているので比較してみたところ、スモーキーグレーの内側素材が透過するため、少し材質や厚みに違いがあります。また、デフォルトキースイッチなら大丈夫ですが、スイッチを違うものに交換する場合は、素材によってはバックライトが少し弱くなって刻印が見づらい場合があるので、そこは注意したほうが良さそうです。
ホワイトモデルのキーキャップは、F75で採用されているキーキャップと同様のものになっています。キーの厚さを実測したところ、Jキーで1.5mm、ESCキーで1.7mmとしっかりした厚み。刻印は少し丸みを帯びたフォントで視認性にも優れています。ただ、グラデーショングレーモデルと違い非透過なので、暗い場所ではモニターライト等が必要です。
キーキャップのクオリティをどのように伝えたら良いのか難しいところですが、LEOBOG Hi75やWOBKEY Rainy75で使用されているキーキャップの品質がとても良く、厚さ・重み・音のバランスが良いと思います。AULA Fシリーズで採用されているキーキャップは、それを基準としても遜色ないクオリティだと感じました。
キースイッチ
キースイッチオプションは、LEOBOG Reaper、LEOBOG Greywood V3、Epomaker Flamingoの3種類から選択できるようになっています。3種類のキースイッチはいずれもリニアタイプですが、少しずつ特徴が違うので、比較表にまとめてみました。また、レビュー動画では3種類のスイッチに加えて、F75で採用されているLEOBOG Ice Veinと他キーボードで採用されているEpomaker Zebraスイッチを合わせて、合計5種類のサウンドテストしているので、ぜひご覧ください。
商品名 | LEOBOG Reaper スイッチ | LEOBOG Greywood V3 スイッチ | Epomaker Flamingo スイッチ |
---|---|---|---|
タイプ | リニア | リニア | リニア |
素材 ステム/トップ/ボトム | POM, PC, Nylon | POM, PC, Nylon | POM, PC, PC |
初動フォース | 36gf | 30gf min | 35gf min |
作動フォース | 45±3g | 40±3gf | 47±5gf |
ボトムアウト フォース | 55±3gf | 53±3gf | 60gf max |
総トラベル | 3.6±0.3mm | 3.6±0.3mm | 3.80mm |
作動トラベル | 1.8±0.3mm | 1.5±0.3mm | 1.50-2.00mm |
スプリング (実測) | 約19mm Single-stage | 約20mm Single-stage | 約21.5mm dual spring |
ピン | 5ピン | 3ピン | 5ピン |
ファクトリールブ | あり | あり | あり |
耐用回数 | 6000万ストローク | 6000万ストローク | 1億ストローク |
その他 | ライトディフューザー |
スイッチの使用感もまとめてみましたが、あくまで個人的な感覚ですので参考までに。
- 打鍵音はスムーズで柔らかい音、Graywoodと比べると少しハイピッチ
- 打鍵感はフワッとしていて滑らか
- 作動フォース 45±3gですが、数値ほど重くない
- 打鍵音は鮮明でキレイなコトコト系
- 打鍵感は軽く浅めだけど、意外とフワッとしていて心地良い
- 打鍵音は3つの中で一番ハッキリした音
- デュアルスプリングで明確な押し心地(跳ね返りがしっかりしている)
3つともステムの噛み合わせがしっかりしていて、軸ブレも少なくタイピングしやすいスイッチです。
音の大きさは、Reaper < Graywood V3 < Flamingo
打鍵感の重さは、Graywood V3 < Reaper < Flamingo
底打ち後の戻り、Graywood V3 < Reaper < Flamingo
ファクトリールブは3つともされていて、Graywoodのステムが少し薄いように感じました。タイピングしていて気になるほどではありませんが、もし気になる方はハンドルブで自分好みにに調整してみてください。ただ、くれぐれも塗りすぎには注意してください。私のオススメとしては、リニア軸の場合はステムのレール部分だけ薄塗り、スプリングはジップロックなどの密閉できる袋に全てのスプリングを入れて、オイルを満遍なく馴染ませる。この2つだけでもかなり変わると思います。
内部構造
内部構造はF75と同じ構成になっています。Poronフォーム×2、IXPEスイッチパッド、PETサウンドパッド、ボトムシリコーンパッドの5層音響フォームで構成されています。また、柔らかいフレックスカットPCプレートにガスケットマウント構造になっているため、非常に柔らかいタイピング感覚になっています。そして、ABS筐体ながらも反響音やノイズがしっかりと抑えられています。
打鍵音・打鍵感
- ケース素材 ABSプラスチック
- キーキャップ Cherryプロファイル、ダブルショットPBT
- キースイッチ 3種類のリニアスイッチ(LEOBOG Reaper、LEOBOG Graywood V3、EPOMAKER Flamingo)
- 内部構造 5層音響フォーム、フレックスカットPCプレート、ガスケットマウント構造
F65はF75と同様に、少しトーンが軽めでキレイなコトコト系の打鍵音となっています。もちろん、アルミニウムキーボードの深みのあるコトコト系とは違いますが、しっかりと反響音やノイズが抑えれれていて、コトコトとカタカタの中間くらいの打鍵音と言えばいいのでしょうか、ABS筐体独特の心地良さがあります。また、キースイッチによって若干変わり、Graywood V3とFlamingoはクリアな音ですが、Reaperは柔らかい音(少しこもった感じ)になっています。それぞれに特徴はありますが、どのスイッチでも満足いくものとなっていると思います。実際の打鍵音は、3種類全て収録したので、レビュー動画をチェックしてみてください。
打鍵感は、5層音響フォームやフレックスカットPCプレート、ガスケットマウント構造により、かなり柔らかめに設計されていて、衝撃もしっかりと吸収されています。キーキャップは、定番のCharryプロファイルということもあり、万人受けするタイプだと思います。また、キースイッチによっても変わってきます。それぞれの特徴としては、Reaperは滑らかで柔らかく、そしてバランスのとれた打鍵感、Graywood V3は軽くて浅いので軽快な打鍵感、Flamingoはデュアルスプリングにより底打ち後の戻りもしっかりして、鮮明なタイピング感覚が得られます。
技術仕様(スペック)
ブランド | EPOMAKER x AULA |
---|---|
モデル | F65 |
キー数 | 67キー |
レイアウト | 65% |
接続方式 | Type-C有線, Bluetooth, 2.4Gワイヤレス |
Nキーロールオーバー (NKRO) | 対応 |
ポーリングレート | 有線・2.4G接続時:1000hz Bluetooth接続時:125hz |
バックライト | 1680万 RGB (南向き) 15種類のバックライト効果 8色のバックライトカラー |
サイドライト | RGB(7色カラー) |
ケース素材 | ABSプラスチック |
構造 | ガスケットマウント |
ポジショニング プレート | フレックスカットPCプレート |
スタビライザー | プレートマウント(ルブ済み) |
ホットスワップ | 対応 |
キーキャップ | Cherryプロファイル ダブルショットPBT |
寸法(サイズ) | 325.09 x 115.62 x 43.81 mm |
重さ | 約0.8kg |
バッテリー容量 | 4000mAh |
対応OS | Windows & Android |
ソフトウェア | Epomaker x AULA F65 Driver(Windowsのみ) キーリマップ、RBGエフェクト調整、マクロ作成、その他機能 |
パッケージ | キーボード本体*1 USB Type-A to Cケーブル*1 交換用キースイッチ*2 ダストカバー*1 キーキャップ/キースイッチプーラー*1 取扱説明書*1 |
まとめ
AULA F65は、コンパクトなABS筐体キーボードで、F75と同様に打鍵感・打鍵音ともに素晴らしいです。クセのないシンプルなデザインで、ミニマルなデスクにおすすめ。持ち運びも可能なサイズ・重量感なので、サイレントスイッチにして外出先やシェアオフィスでの使用もおすすめです。様々なシチュエーションで活躍する1台ではないでしょうか。
AULA FシリーズがこれでQMK/VIA対応していたら神キーボード決定なんですが… そこは、AULAドライバーという専用ソフトでのカスタマイズとなっています。
そして、価格はAmazonで10020円~となっており、タイムセール20%OFFの場合は、最安8016円~とかなりお手頃な価格になっています。3モード対応でワイヤレス通信の技適認証取得もされているので、カスタマイズベースとしてもおすすめですし、1台持っておいて間違いないキーボードです。
EPOMAKER x AULA F65
価格:$59.99~$65.99
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