今回は、アルミニウム製メカニカルキーボード「EPOMAKER Galaxy70」をレビューします。評価の高い前作「EPOMAKER x Feker Galaxy80」の75%レイアウト版で、本モデルにFakerというブランド名は付いていないようなので、Epomakerとして発売されているようです。前モデルGalaxy80は、サイドキーが3×2でノブ無しだったので、サイズ的に敬遠していた方も多いように思います。Galaxy70の場合は、2×2の変則的な配列となっていますが、Galaxy80と比較すると15mmほどスリムになり、ノブ付きになったことで、より実用的になったのではないでしょうか。
キーボードが届いてタイピングテストしてみたところ、打鍵感と打鍵音ともに素晴らしくて驚きました。スペック的にかなり音響性能が良さそうだと思っていましたが、その想像を上回っていました。タイトルのとおり、クリーミーで心地良い打鍵感とコトコト系の打鍵音を両立した「かなり出来る子」だと思います。
Epomakerでは、ここ最近アルミニウムキーボードを続々リリースしていて、今回レビューする際に「P75」や「MS68」、「CIDOO V98」など、レビューしたいキーボードが沢山ありましたが、MAST DESIGNでは、全部をレビューすることはできないので、公式YouTubeやXでタイピングサウンドを確認して、一番好みにあう打鍵音と、夏らしいブルーグラデーションのデザインが気に入って「Epomaker Galaxy70」を選択しました。また、打鍵音比較してみたかったので、別売りZebraスイッチも提供していただきました。
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※Galaxy70も技適認証取得済みになっていますので、安心してワイヤレス利用が出来るようになりました!
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EPOMAKER Galaxy70の特徴
- CNCアルミニウムケース(パウダーコーティング)
- メタルノブ付き 75%レイアウト(82キー)
- クリーミーで心地良い打鍵感と硬質なコトコト系の打鍵音
- サイドプリントのダブルショットPBTキーキャップ
- 高品質なキースイッチ(HUANO Blossom OdysseyとEpomaker Zebraスイッチ)
- ガスケットマウント、5層の音響フォーム(スペースバー下の静音フォームあり)
- フレックスカット PP (Polypropylene)プレート
- 3モード接続対応(有線、2.4GHzワイヤレス、Bluetooth)
- ライトバーの下にドングル収納あり
- ◎技適取得済み◎
- VIA/QMK非対応(Epomaker Driver対応 Windows/Mac)
外観デザイン・ケース素材
今回のレビューでは、本体カラーに夏らしいブルーで、HUANO Blossom Odysseyスイッチのモデルを選択しました。ブルーモデルのキーキャップは、サイドプリントのブルーグラデーションが映えていて、丸みのあるボディラインとマッチしていて、とてもキレイで可愛らしいデザインです。ケーブルやマウスもブルーでセットアップすると、さらに可愛らしくなるのでおススメです。
Galaxy70は、3モード接続(2.4G/BT/有線)対応で、2.4GHzのUSBレシーバー(ドングル)は、サイドキー下の開閉式のロゴプレートを開くと収納スペースがあります。この手のドングル収納の有無は大事だと思います。
ケース素材は、CNC加工とパウダーコーティング(静電粉体塗装)を施されているので、堅牢で耐久性があり、サラサラとした手触りで気兼ねなくボディを触ることができます。また、Epomakerロゴの入ったボトムプレートは、公式では素材を明記していませんが、実際に見てみたところ、プラスティック系樹脂だと思います。
本体サイズは、350.6 x 140.9 x 32.5mmとなっています。冒頭でも少し話しましたが、サイドキーが2×2の変則75%レイアウトなので、若干幅があるものの、特に使いづらいという事はありませんでした。普段から65%以上のレイアウトを使っている方であれば大丈夫だと思います。
内部構造(音響フォーム)
Galaxy70のプレートは、フレックスカット PP (Polypropylene)を採用しています。プレートを直接指で押し込むだけでも、柔らかく弾力のある仕上がりとなっています。また、音響フォーム類は5層となっています。最近は5層が標準化しているという状態ですが、とても質が高く、ノイズのない深く厚みのある音響が実現されています。また、スペースバー下には、静音フォームが埋め込まれています。
写真では少し見づらいかもしれませんが、ガスケットはシリコーン系の素材となっていて、こちらも弾力がありますが、少しスリムな形状で、両端に厚みがあるため、短めのリーフのようなガスケットになっています。柔らかいPP素材プレートとの相性が良く、一緒に衝撃を吸収するため、底打ちした際のシリコーン感は薄く、柔軟性のある打鍵感となっています。
キーキャップ
キーキャップは、モデルカラーによって形状・素材が違うので、好みに合わせて選ぶと良いと思います。
形状 | 素材 | |
---|---|---|
ブラックピンク | MDAプロファイル | ダブルショットPBT |
ブルー(サイドプリント) | Cherryプロファイル | ダブルショットPBT |
グレー | Cherryプロファイル | Dye-sub(昇華印刷)PBT |
今回のレビュー用のデモ機はブルーを選択しました。ブルーのみグラデーションデザインで、透過するサイドプリントとなっています。キーキャップ内側の2層目が乳白色になっていて透過仕様になっています。Tide75のキーキャップと同じようなタイプですが、Tide75は軽め打鍵感のために、少し薄くなっており、2層目が少し短くなって段が出来るような、特殊な形状になっていました。Galaxy70は、段もなく、厚さ1.6mm(実測)という、重厚感のあるPBTキーキャップとなっています。
また、サイドプリントは視認性が悪いという印象を持たれがちですが、バックライトが透過するタイプなので、そこまで気にならないと思います。
キースイッチ
Galaxy70のキースイッチオプションは、HUANO Blossom Odysseyスイッチ(AmazonではPetalスイッチという名称)とEpomaker Zebraスイッチから選択可能です。今回のレビューでは、両方のスイッチを使用して比較してみました。
HUANO Blossom Odysseyスイッチは、滑らかなクリーミータッチで音も柔らかい印象です。いわゆるコトコト系の打鍵音です。どちらも作動フォース40gfですが、Blossomスイッチの方が軽く感じました。HUANOはマウス用のスイッチでよく見かけるメーカーですが、キーボードのスイッチとしてもクオリティが高いので、他のスイッチも試してみたくなりますね。
Epomaker Zebraスイッチの方は、PC素材のトップハウジングやボックスステムを採用しているため、少しトーンが高く、ハッキリとした鮮明なサウンドとなっています。打鍵感は、クリアでレスポンスが良く、非常にタイピングしやすいです。公式としては、クリーミースイッチと表現されていますが、使用してみたところBlossomスイッチの方が、よりクリーミーだと感じました。
どちらも特徴がはっきりしているスイッチので、好みもはっきりと分かれるのではないでしょうか。Galaxy70に関して、個人的にはHUANO Blossom Odysseyスイッチをオススメしたいです。Epomaker Zebraスイッチの方は、100個セットで3500円程度とコスパの良いキースイッチなので、「迷ったら、とりあえずコレ」というような汎用性重視で1セット持っておくと良いと思います。
スイッチ名 | HUANO Blossom Odysseyスイッチ | Epomaker Zebraスイッチ |
---|---|---|
タイプ | リニア | リニア |
ピン | 5ピン | 5ピン |
作動フォース | 40gf±5gf | 40±5gf |
ボトムフォース | 50gf±5gf | 45±5gf |
総トラベル | 3.6±0.2mm | 3.8mm |
作動トラベル | 2.0±0.2mm | 1.8±0.3mm |
スプリング長 | 22mm single stage | 21mm single stage |
耐久性 | 1000 million times | 約5000万ストローク |
ファクトリールブ | あり | あり |
素材 トップハウジング ボトムハウジング ステム | POK PA66 POK | PC Nylon POM |
スペック一覧
商品名 | Epomaker Galaxy70 |
---|---|
レイアウト | 75%(82キー + ノブ) |
ケース素材 | CNCアルミニウム |
仕上げ加工 | パウダーコーティング |
プレート | フレックスカット PP (Polypropylene) |
マウント方式 | ガスケットマウント |
スタビライザー | プレートマウント(ルブ済み) |
接続方式 | 有線、2.4GHzワイヤレス、Bluetooth |
バッテリー | 4000mAh ライト無点灯:約160時間 ライト点灯:約15.6時間 |
ソフトウェアの互換性 | Epomaker Driver(Windows/Mac対応) |
RGB | 南向きRGB |
アンチゴースト | NKRO |
レイテンシー | 2.8ms (有線)、5ms (2.4GHzワイヤレス)、22ms (Bluetooth) |
ポーリングレート | 1000Hz (2.4G/有線接続時)、125Hz (Bluetooth接続時) |
キーキャップ形状 | Cherry(Blue/Gray) / MDA(Black Pink) |
キーキャップ素材 | Double-shot PBT(Blue/Black Pink) / Dye-sub(Gray) |
寸法 | 350.6 x 140.9 x 32.5mm |
フロントの高さ | 23mm |
タイピング角度 | 7° |
重さ | 約1.79kg |
同梱物 | キーボード USB Type-C ケーブル Keycap/Switchプラー マニュアル |
Epomaker Driver(設定ソフト)
Glaxy70は、VIA/QMK非対応ですが、Win/Mac対応のEpomaker Driverでキーリマップやマクロなど設定可能です。Webアプリではなく、インストールするタイプです。公式サイトの商品詳細ページからソフトウェアをダウンロードできます。現在は英語と中国語のみの対応となっています。言語設定は、左メニューの一番下のシステムセッティングから変更可能です。
スリープに入る時間はデフォルト5分になっていて、Epomaker Driverの設定でスリープなし/1分/5分/30分に設定変更可能です。また、Bluetooth接続時のスリープ復帰からのラグもなく、復帰後の打鍵も1文字目から入力可能となっていました。
※スリープの挙動が少し変わっていて、電源を入れてBluetoothでPCに接続された後、何もしていないと20秒くらいで一旦スリープに入ってしまいます。ちょっとよくわからないのですが、その後は設定時間どおりにスリープに入っていました。
まとめ
Epomaker Galaxy70は、クリーミーで滑らかなタッチで、深く厚みのあるコトコト系サウンドが一番の推しポイントです。しばらく使い込んでみましたが、サイドキーも使いやすく、本当に完成度の高いキーボードだと感じました。
- 厚みのあるCNCアルミニウムケースとキーキャップ
- 高品質な2種類のキースイッチと5層の音響フォーム
- ガスケットマウントのフレックスカットPPプレート
- ノイズのない深く厚みのあるコトコト系サウンド
- クリーミーで滑らかなタッチ、柔らかい押し心地
そのほか、3モード(有線、2.4GHzワイヤレス、Bluetooth)接続、レイテンシーなど、その他機能・性能面も抜かりなくという具合です。VIA/QMK非対応ですが、Win/Mac対応のEpomaker Driverがあるので補えます。
- 75%レイアウト(82キー + ノブ)
- キーキャップ、キースイッチの刷新
- より丸みを帯びたデザイン
- カラーラインナップ
冒頭にも書きましたが、これだけハイクオリティなキーボードで、Amazon(JP) 18020円と価格もかなり安価な設定になっています。記事公開時は、Amazonで15%OFFのクーポン割引が入っているため15317円となっています。
コトコト系アルミニウムキーボードを探している方は、筆頭候補になるのではないでしょうか。
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