今回は打鍵感・打鍵音に定評のある「LOFREE Flow84」ロープロファイル メカニカルキーボードをレビューします。まずは、LOFREE Flow84が現在に至るまでの流れを紹介します。2023年5月からKICKSTARTER(海外クラウドファンディング)開始され、日本国内のクラウドファンディングは2023年9月から開始されました。その後、2023年12月末からAmazon(JP)で販売開始。そして、2024年6月25日「Lofree Japan」ECサイトがオープンし、国内代理店による販売・サポートが開始されました。
LOFREE Flow84は、ロープロファイル初のガスケットマウントを採用したモデル。高級感のあるフルアルミニウムボディで、全体的な完成度が非常に高くなっています。ロープロファイルと言えば、Keychron・NuPhy・LOFREEの3メーカーが有名ですが、その中でも、LOFREE Flow84は、スタイリッシュで美しい外観、滑らかな打鍵感とクリアで上品な打鍵音が特徴的です。YouTubeのレビュー動画も同時に公開していますので、ぜひ一度ご覧ください。
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「Lofree Japan」は、Shenzhen Lofree Culture社と代理店契約を締結した三陽合同会社が運営しています。MAST DESIGNは、三陽合同会社のアフィリエイトパートナーとなっているため、公式サイトで購入する場合は、クーポンコード「mastdesign」を入力して購入すると、商品価格が10%オフになります。ぜひご利用いただければと思います。
LOFREE JAPAN「Flow84」
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LOFREE Flow84のオススメポイント
- ロープロファイル初のガスケットマウント
- スタイリッシュなスリムデザイン
- 耐久性のあるアルミニウム合金設計
- 滑らかな打鍵感とクリアで綺麗な打鍵音
- Kailh社ロープロファイルFull POMスイッチ
- 技術基準適合証明(技適)取得済み「R-211-230707」
- 2.4Gワイヤレス接続未対応
- キーマップ変更(VIA/QMK)非対応
外観デザイン
デザインは、ホワイト・ブラックともにミニマル&シンプルで細部まで洗練されています。高級感のあるフルアルミニウムボディで、トップフレームにLOFREEロゴの入ったゴールドプレートがアクセントになっています。大きさは「316mm x 126mm x 24.5mm」でコンパクトでスリムなデザインです。フットパッド含めてトップフレームまでの高さを実測したところ、前方12.5mm、後方21.5mmとなっていました。
キックスタンドなしですが、傾斜角度3.9°となっており、特にタイピングしづらいという事はありません。背面もシンプルなデザインですが、フットパッド部分のゴールドプレートとサイドライトがお洒落です。
全体的に高級感があり、モダンな雰囲気のオフィスやデスクとの相性が良いと思いますが、シンプルなだけに何に合わせても似合うと思います。そのため、ナチュラルテイストやモノトーンデスクでのコーディネートにもオススメです。
内部構造
- ポジショニングプレート(ガスケットパッド)
- シリコンパッド
- PCBA
- Poronフォーム
レビュー動画撮影時に構造確認しようと思いましたが、ケーブル周りが外せないような感じになっていたので、トップフレームを外して、見えるところまでしか確認できませんでした。
Flow84の一番の特徴の、ロープロファイル初ガスケットマウントは、通常プロファイルのガスケットのように、大きくしなるようなものではなく、ガスケット本来の衝撃吸収を目的としているようなタイプです。また、シリコンパッドが少しだけはみ出すような形になっていて、プレートとボトムベースが直接当たらないように緩衝材としても働いていました。
内部構造もシンプルな構造になっていましたが、キレイな打鍵感・打鍵音を生み出ために、計算しつくされた構造設計でクオリティの高さがうかがえました。特に、スタビライザーの調子が良いと感じたので、プレートマウント部分を確認したところ、スタビライザーのバーが、プレートにキレイに埋め込まれるように設計されていました。
キーキャップ
キーキャップは昇華印刷PBT。PBT含有率は85%以上でサラサラした質感。昇華型印刷により耐久性・品質の高いキーキャップとなっています。キーキャップの刻印はクセがなく綺麗なフォント。WIN/Mac両対応デザインになっているので、キーキャップ交換しなくてもいいという利便性があります。
キーキャップの高さはフラット形状(LOFREE Flow プロファイル)となっていて、ノートパソコンやApple Magic Keyboardなどの薄型のフラット形状を使用している方は、違和感なくタイピングできると思います。キーキャップ(ESCキー)の高さは実測で5mm(ステム接合部分含めると5.6mm※1)、サイドの厚さが1.3mmとなっています。
どの列も高さは同じですが、角のとれた丸みを帯びていて、微妙にスフェリカル(球状の窪み)なキートップ形状になっているため、安定したタイピング感覚が得られます。個人的にはノートパソコン等より断然タイピングしやすく感じています。
ロープロファイルをオススメする際に、いつも言っていることなんですが、通常プロファイルで背の高いSAプロファイル系のキーキャップに慣れている方は、違和感を感じてしまうかもしれないので、一旦フラットなキーキャップを試してみることをオススメします。
※1…スペースキーの高さはステム接合部分含めて6.3mm
キースイッチ
Flow84のキースイッチは、Kailh社製のフルPOMスイッチで、Ghost(リニア)とPhantom(タクタイル)から選択可能です。スイッチセットが別売りされているので、スイッチを変uえることも可能ですが、記事執筆時は予約注文となっています。Wizard(クリッキー)も存在しますが、現在Lofree Japanでの取り扱いはありません。(※海外公式サイトでは販売中です)
今回提供していただいたデモ機は、ホワイトモデル/Ghost(リニア)で、開封してすぐにタイピングしてみたところ、軸ブレが少なく非常に滑らかな打鍵感で、クオリティの高いスイッチだと感じました。ファクトリールブ済みで、Kailh製のフルPOM素材は、自己潤滑性があるため、時間が経つにつれてに滑らかな感覚になるようです。スプリングの金属音を感じることはなく、跳ね返りもスムーズだと思いますが、人によっては少し戻りが遅いと感じることがあるかもしれません。
また、打鍵音については、比較的静かな方で、少しハイピッチのコトコト系なので、カタカタ系に近いような音に聞こえます。カタカタ系と言うと語弊があるかもしれませんが、反響音やノイズがほとんどなく、上品で心地良い打鍵音だと感じました。一日中タイピングしていても飽きないほど、ストレスフリーなタイピングで楽しめると思います。
商品名 | Ghost Low-profile POM Switches | Phantom Low-profile POM Switches | Wizard Low-profile POM Switches |
---|---|---|---|
タイプ | リニア | タクタイル | クリッキー |
ピン | 3ピン | 3ピン | 3ピン |
作動力 | 50±15gF | 45±15gF | 50±10gF |
総トラベル | 2.8±0.25mm | 2.8±0.25mm | 2.8±0.25mm |
作動トラベル | 1.2±0.3mm | 1.6±0.3mm | 1.2±0.3mm |
スプリング長 | 15.5mm | 15.5mm | 15.5mm |
耐久性 | 5000万回 | 5000万回 | 5000万回 |
ファクトリールブ | あり | あり | ー |
素材 | Full POM (ハウジング・ステム) | Full POM (ハウジング・ステム) | Full POM (ハウジング・ステム) |
URL | Ghost商品ページ | Phantom商品ページ |
↓ Amazon(JP)で通常販売されていてます。 ↓
こちらではクリッキーのWizardも取り扱いしているようです。
※現在、タクタイルのPHANTOMは在庫切れのようです。
LOFREE Flow84 スペック一覧
NuPhy Air75 V2と比較できるようにしましたので参考までに。
スペック的にはキーマップ変更と、2.4G無線に対応しているかどうか。という部分が気になるところですが、この2機種については、優劣をつけることができないと言うか、デザインや打鍵感・打鍵音が違いすぎるため、比較対象にならないかもしれません。
商品名 | LOFREE Flow84 | NuPhy Air75 V2 |
---|---|---|
キー数 | 84個(75%) | 84個(75%) |
ホットスワップ対応 | はい | はい |
Nキーロールオーバー サポート | はい | はい |
キーマップ変更 | 非対応 | VIA/QMK対応 |
スイッチタイプ | リニア(ホワイト)/ タクタイル(ブラック) | Gateron Low-profile Mechanical (KS-33) |
スイッチステム形状 | MX互換 | 記載無し |
ファクトリールブ | はい | はい |
バックライトカラー | ホワイト | RGB-LED, 40モード |
サイドライトカラー | 8色 RGB, 3モード | RGB |
寸法 | 316mm x 126mm x 24.5mm 高さ: 前12.5mm, 後21.5mm※1 | 横幅316.4mm×奥行132.5mm 高さ: 前13.5mm, 後21.0mm |
重量 | 568g | 598g |
フレーム素材 | アルミニウム合金 | トップ: アルミニウム ボトム: ABS |
キーキャップ素材 | 昇華印刷 PBT | Double-shot PBT |
キースイッチ素材 | Full POM | ステム: POM トップハウジング: PC ボトムハウジング: ナイロン pa66 |
技適認証 | はい | はい |
接続モード | Bluetooth 5.0 & 有線USB-C | 2.4GHz、Bluetooth 5.1 または有線(USB-C) |
動作OS | Windows, Android, macOS, iPadOS, iOS | macOS/Windows/Linux/Android/iOS |
バッテリー容量 | 2,000mAh | 4000mAh |
充電端子 | USB-C | USB-C |
最大動作時間 | 約40 時間 | 全てのライトON: 35~57時間 全てのライトOFF: 最大220時間 |
パッケージ | 1 × Lofree Flow84 Keyboard 1 × USB-C Cable 1 × User Guide | 1 × Air75 V2ワイヤレスメカニカルキーボード 1 × USB-C – USB-A ケーブル (1.5 m) 1 × 2.4G レシーバー 7 × 追加キーキャップ 4 × 追加スイッチ 1 × キーキャップ/スイッチプラー 1 × ステッカーセット 1 × クイックガイド/ポスター 1 × Q&A |
まとめ
LOFREE Flow84の推しポイントは、ロープロファイル初のガスケットマウント、スタイリッシュで美しい外観デザイン、滑らかな打鍵感とクリアで上品な打鍵音です。特に、自己潤滑性のKailh製フルPOMスイッチのクオリティが高く、打鍵音が他とは比べものにならないくらい滑らかで綺麗です。打鍵感も非常にスムーズで、長時間タイピングしていても疲れることはありませんでした。本記事ではGhost(リニア)のみ使用しましたが、Phantom(タクタイル)も使ってみたいと思いました。また、ガスケット構造やスタビライザーなど、細部まで洗練されたLOFREE独自の構造デザインで、シンプルながらも完成度が非常に高いキーボードです。
2.4Ghzワイヤレスとキーマップ変更(VIA/QMK)に非対応という2点のネガティブポイントはありますが、技適認証取得されたBluetooth接続がありますし、75%レイアウトで84キーあり、標準的なキー配列なので、一般的な用途としてはそのままで十分使いやすいと思います。
私自身、メカニカルキーボードを使うようになったきっかけが、ロープロファイルを使ってみたところからだったのですが、LOFREE Flow84を使用したことがありませんでした。今回のレビューで初めて使ってみましたが、この打鍵感・打鍵音には驚きでした。他とは一線を画すというか、LOFREEイムズを確立したロープロファイルキーボードだと思います。ロープロファイルは、外出時用にと考えていましたが、職場や自宅などいつでもどこでもメインとして使いたくなるキーボードです。
LOFREE Flow84は、Keychron・NuPhyのロープロファイルキーボードと比較されると思いますが、NuPhy Airシリーズはコトコト系、Keychronはカタカタ系でそれぞれに良さがあります。機能・性能・デザインも三者三様に良さがあるため、自分好みのキーボードを選択することをオススメします。
次回のLOFREEのレビューは、Edgeの予定となっています。かなり個性的なモデルですが、進化している部分もありますのでお楽しみに!
LOFREE JAPAN「Flow84」
通常価格:¥29,700 JPY
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