今回紹介するキーボードはEPOMAKERから新しく発売された「Tide75 QMK/VIA」です。公式リリースされたばかりですが、EPOMAKERから商品提供していただきましたのでレビューします。今回、発売直後のキーボードをレビューする機会をいただきありがとうございます。
Tide75は、アルミニウムキーボードの中では比較的安価な部類で高コスパモデルだと思います。アルミニウムキーボードを検討しているという方は、ぜひご覧ください。
現在、Epomakerでは6月7日~24日までMID-YEAR セールフェスティバルを開催しています。6月3日時点で記事にまとめているので、下記「あわせて読みたい」関連記事をチェックしてみてください。さらに、6月18日から大規模なセールを行うという情報があります。詳細はまだ不明ですが、割引対象キーボードが増えるという事だったので、期待して待ちたいと思います。追加情報があれば本記事に追記もしくはX(@MastDesign723)にてお知らせします。
※1…記事公開時点で、ブラックはEPOMAKER公式サイトで予約販売中となっています。
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EPOMAKER「Tide」シリーズについて
「Tide」シリーズは、Epomakerの新シリーズで、Tideとは「潮流」や「傾向」という意味があるので、ユーザーの声に応えるべく生まれたシリーズという事だと思います。
最近のユーザーの人気傾向として、「アルミニウムケース」「ガスケットマウントと音響性能」「ダブルショットPBTキーキャップ」「3モード接続」「QMK/VIAプログラマブル」など、ハイエンドスペックが当たり前のように求められているように思います。Epomakerは、それらの需要に応えるべく、Tide75とTide65をリリースしました。最近のアルミニウムキーボードに求められているものを、余すことなく詰め込んだモデルとなっています。
これからTide75を詳しく見ていきますが、カスタマイズ性、手頃な価格、高い基準というEpomakerの企業目標を達成しているメカニカルキーボードとなっています。
EPOMAKER Tide75の主な特徴
- 75%レイアウト(ノブ付き82キー)
- QMK/VIA プログラマブル
- 3モード接続: Bluetooth/2.4Ghz/USB-C有線
- 6063 アルミニウムケース
- ミラーPVDバックピース
- FR4 プレート
- 5層の音響フォーム
- OEM プロファイル ダブルショット PBT キーキャップ
- Lemonスイッチ
6063アルミニウムケース&ミラー PVD バックピース
ボディ素材は、6063アルミニウムを採用していて、重量はキースイッチ・キーキャップ含めて約1.8kgとなっていて、一般的なフルアルミキーボードと同等です。普通のキーボードは500g~1000g程度なので、かなり重く感じますが、この重さが安定したタイピングと音響のベースとなります。
ブラックだけゴールドの縁取り加工がされていて、デザインに高級感があります。ブルーは電気泳動、ブラック・パープル・ピンクは陽極酸化仕上げなので、耐摩耗性・耐久性が高くなっています。ブルーとブラックの値段が高くなっている理由としては、この縁取り加工と電気メッキシェルによるものという事です。
背面には、EPOMAKERのロゴの入ったミラーPVDコーティングされたボトムプレートが施されています。ボディ自体が少し反射しやすいので、ミラーPVDとの相性も良く、デザインがキレイにまとまっていると思います。
また、Tide75はEnterキーの横(pgup/pgdnなど)に隙間のあり、方向キーも独立したタイプの75%レイアウトで横幅330mmとなっています。小さいところかもしれませんが、隙間のあるモデルの方がタイプミスが減るというメリットがあります。隙間の無いモデルの方が横幅320mmとコンパクトになりますが、個人的にはタイピングの快適性を優先したほうが良いと思います。
FR4プレートと包括的なフォームキット(ガスケット)
FR4プレートはフレックスカットされていて、スペースバー下に当たる部分にシリコーンバーが設置されていました。また、音響フォームは5層になっていて、ハイエンドキーボードでよく見る構成となっています。
- ポロンPCBプレートフォーム
- IXPEスイッチフォーム
- PETノイズキャンセリングパッド
- ポロンケースフォーム
- PET絶縁パッド
QMK/VIA プログラマブル
Tide75は、QMK/VIA対応なので自由にキーカスタマイズしたり、ファームウェアアップデートを簡単に行う事ができます。Tide75を認識させるためのJSONファイルは公式サイトからダウンロードできるようになっています。商品ページ下部にダウンロード先リンクが掲載されています。
また、レビュー動画にも載せていますが、JSONファイルをLoadする際に、「Use V2」をオフにしないとエラーが出てしまいますので注意してください。それと、分割スペースとして認識される場合があるので、その際はレイアウトを変更しておく必要があります。
3モード接続対応
最近はこちらの3モード接続(Bluetooth/2.4GHz/USB Type-C有線)もデフォルトで対応していることが当たり前になってきています。もちろんTide75も3モード接続対応です。ポーリングレートは有線/2.4GHz接続で1000hz、Bluetoothで125hzとなっています。また、4000mAhのバッテリーを搭載しているので、長時間使用も安心です。
しかし、日本においては技適申請中とのことなので、現状は有線接続のみとなります。とは言え、どのような性能なのか確かめるため、「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」というものがあるので、申請してワイヤレス性能を確認しました。
前にYouTubeのコメントにも入っていたことがありますが、気になる部分はスリープからの復帰だと思います。1分ほどでスリープ状態に入り、その状態からキーを打って1文字目からきちんと入力できました。また、復帰にかかる時間もほとんど気にならないくらいでした。1分で消灯しただけでスリープに入っていないのかなと気になったので、10分くらい放置して試してみましたが、結果は同じでした。
キーキャップ
キーキャップは、ダブルショットPBTキーキャップ(OEMプロファイル)で、サイドプリントはシャインスルー仕様なので、バックライトが点いていると透過して刻印が見やすくなっています。
下の写真からもわかりますが、2色成型が途中で切れているような形になっています。トップ側の2色成型になっている部分は厚さ1.4mmで、ボトム側の1色になっている部分は1.2mmとなっています。通常のダブルショットPBTキーキャップは1.5mmや1.6mmの物が多いので、若干薄く軽いキーキャップになっています。
そのため、打鍵感・打鍵音も軽くなっていて、カタカタ系の打鍵音になっています。レビュー動画の中にタイピングしているシーンがありますので、そちらで確認してみてください。
OEMプロファイルは一般的な形状で、Cherryより少し背が高く、傾斜が若干ついています。クセがなく打ちやすい形状だと思います。私自身はいつもCherryプロファイルを好んで使っていますが、特に違和感なくタイピングできています。SA系のキーキャップを使う事も多くなってきているからかもしれません。
一点だけちょっと気になった部分があります。それは、Spaceバーの打鍵音が高く(ハイピッチに)なっています。動画ではわかりにくいかもしれませんが、実際に初めてタイピングした時、すぐに気になりました。普通はあまり気にならないかもしれませんが。。。そういう場合は、スペースバーの裏側に滑り止めスポンジや養生テープなどを貼り付けることで緩和できます。この方法は他のキーボードでも使えますし、材料はホームセンターで数百円で売っているので、結構オススメです。
※AmazonでSpaceバー用のフォームも売っていますので、気になった方はこちらからどうぞ。
キースイッチ
Tide75のキースイッチは、Epomaker Lemonスイッチ(リニアタイプ)です。このLemonスイッチはEPOMAKERの新しいキースイッチで、現在、TideシリーズだけがLemonスイッチが選択できます。
タイプ:リニア
ピン: 5ピン
上部ハウジング材質:Pa6
下部ハウジング材質:Pa66
ステム材質:POM
スプリング:22 mm
作動フォース:40g±2g
アクチュエーショントラベル:1.6mm
ボトムアウトトラベル:3.5mm
寿命:5000万回
作動フォースが40g±2gと、かなり軽めのスイッチとなっています。試打してみたところ、実際にはスプリングの跳ね返りも適度にあるので、軽すぎるという訳ではなく、軽快なタイピング感覚が得られると思います。ファクトリールブはされていますが、薄めになっていました。
Lemonスイッチは、ボックスステムを採用しています。軸ブレをチェックしたところ、平均的な感じですが、若干タイトといったところです。
打鍵音は、MulanスイッチやLeobog Reaperスイッチと比較してみましたが、この2つの中間という感じです。アルミ製キーボードではコトコト系が多くなっていますが、Tide75はキーキャップ・キースイッチ共に軽いので、とても軽快なタイピングができます。
スペック一覧
キー数 | 82キー + ノブ |
---|---|
アンチゴースト | NKRO |
ケース素材 | 6063 アルミニウム |
アルミケース仕上げ | ブルー:電気泳動/Electrophoretic ブラック・ピンク・パープル:陽極酸化処理/Anodized |
接続方式 | Bluetooth, 2.4GHz Wireless, Type-C有線 |
RGB | 南向き RGB LEDs |
ホットスワップ | 可 |
プレート素材 | FR4 |
スタビライザー・タイプ | プレートマウント |
ソフトウェアの互換性 | VIA, QMK |
バッテリー | 4000mAh |
キーキャップ | ダブルショットPBT(OEMプロファイル) シャインスルー・サイドプリント |
重さ | 1.8 kg |
寸法 | 330 x 146 x 21.5 mm |
フロントの高さ | 21.5 mm |
同梱物 | キーボード マニュアル Keycap/Switchプラー 2.4GHzレシーバー(ドングル) Type-Cケーブル 六角レンチ |
まとめ
今回、Tide75をレビューしてみましたが、Epomakerブランドのフルアルミのキーボードは珍しく、スペック的にもフルスペックのハイエンドキーボードで、Epomakerの勢いが垣間見えるキーボードだと感じました。また、Spaceバー下の吸音シリコーンや、Enterキーの横に隙間をのあるタイプの75%レイアウトなど、随所にユーザーの声を取り入れているなと感じられる部分があります。
Tide75は、フルアルミニウムで本体はずっしりしていますが、打鍵感・打鍵音は軽快なキーボードとなっています。また、上から見ると無刻印のように見えますが、シャインスルーのサイドプリントが特徴的です。大抵のキーボードが通常刻印版を出してから、サイドプリント版をリリースする流れですが、Tide75/Tide65は始めからサイドプリントのみとなっています。サイドプリントのみだと一般ユーザーは選択しづらいと思いますが、そこで勝負してくるEpomakerには潔さを感じます。
ここ最近、他キーボードメーカーでも75%フルアルミニウムが続々と発売されていて、どれが良いのか正直わからなくなってしまいます。一般的な価格帯は、17,000円から40,000円くらいまでなので、アルミニウムキーボードの中では比較的安価な部類で高コスパモデルだと思います。それでいて、ユーザーニーズをしっかり反映していて、とてもバランス感の良いキーボードだと思います。
現在、Epomakerでは6月7日~24日までMID-YEAR セールフェスティバルを開催しています。6月3日時点で記事にまとめているので、下記「あわせて読みたい」関連記事をチェックしてみてください。さらに、6月18日から大規模なセールを行うという情報があります。詳細はまだ不明ですが、割引対象キーボードが増えるという事だったので、期待して待ちたいと思います。追加情報があれば本記事に追記もしくはX(@MastDesign723)にてお知らせします。
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※ワイヤレス性能の確認は、総務省に技適未取得機器を用いた実験等の特例申請しております。Tide75は技適未取得のため有線接続での使用となります。(2024年6月12日現在の情報では、技適申請中とのこと)
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