以前の記事でも紹介していたKeychronのメカニカルキーボードについて、本記事で少し詳しく紹介したいと思います。
キーボードに興味を持っている方は、Keychronというブランド名を一度は聞いたことがあると思いますが、そもそも聞いたこともないし、どこの国のメーカー?品質は大丈夫なのか?という疑問を持っている方もいると思います。実際に私の住んでいるエリアにKeychronを取り扱っているお店は無いです。一番近くて仙台のヨドバシかな。。。
Keychronは2017年にキーボード製造に豊富な経験を持つキーボード愛好家のグループによって結成されました。本社は香港にあるようです。20年の経験を持つ工場と提携していて、品質も申し分ないものとなっています。
2023年11月からV1 Maxが追加されて、今も続々とMaxモデルがリリースされています。Keychronのキーボードは、現在90以上のラインナップとなっています(2024年2月時点、海外公式サイトAll Keyboardsより)。Keychronのデザインも特徴的で、他のキーボードメーカーとは一線を画すものとなっています。ブラック系はシックな感じで男性に人気がありそうですが、ホワイトモデルをリリースしているモデルもあり、こちらはナチュラルな雰囲気で女性にもおすすめです。
Keychronには、主にQ・V・K・Cというシリーズがあり、さらにMax・Pro・無印モデルでグレードが分かれています。ちなみに、Max・Pro・無印の違いはMaxの各キーボードの紹介ページの下部に比較表が掲載されています。
キーボードメーカーとして、ラインナップがかなり豊富なので、初めてKeychronに興味を持った方は、それぞれのシリーズの違いが分かりづらいと思うので、シリーズの特徴を紹介したいと思います。
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【追記2024年5月18日】Keychron Q1 Max / V1 Max比較レビュー
Makuakeで日本語配列対応のQ1 Maxが1500万円達成して話題になっているようです。サポーター数が現時点で446人。Rainy75が308人だったので、約1.5倍のサポーターに支持されているようです。Keychronは無印のK3やQ1の頃から日本語配列を出していますし、Mac対応キーボードとしても創設時から取り組んでいるので、ユーザーの認知度の高さがうかがえます。そう言った意味でも、ユーザーにとって選択肢が多いKeychronは、自分に合ったキーボードを見つけるけることができるので、安定的にオススメできるメカニカルキーボードです。
本記事や動画でQ1 MaxとV1 Maxを取り上げていて、要は75%配列をオススメしていますが、個人的に65~75%配列が丁度良いというだけの理由です。上の説明でもあったように、自分に合ったサイズ・性能を選択することができれば一番良いと思います。
KeychronのQ・V・K・Cシリーズについて
価格帯で比べると、Q > K > V > Cとなっていますが、同サイズのキーボードを比較した際に、以下のバージョンの組み合わせによっては、価格帯順が前後するものもあります。
- ボディ:ABS、フルアルミ
- LED:White、RGB
- ホットスワップ対応:有無
Kシリーズ
Keychronは初期モデルK1から始まりました。Keychronを代表するKシリーズのラインナップは、K1からK17までと異常なまでのラインナップ数です。キーボードのサイズによってナンバーが変わり、奇数はロープロファイル、偶数は通常プロファイルに分けられています。
Qシリーズ
Qシリーズは、Keychronのフラッグシップモデルです。フルメタルボディにダブルガスケット構造、ねじ込み式スタビライザー、アコースティックフォームなど、Keychronの技術が詰まった最上位モデルとなっています。「Quintessential(本質的な、最上位、必要不可欠なもの)」からきているのでしょうか?
Vシリーズ
Vシリーズは、フラッグシップのQシリーズの廉価版モデルです。ABS樹脂製ボディにして、シングルガスケット構造に変更されています。廉価版というよりも、手頃な価格でありながらも、Qシリーズの高機能性を残したという高コスパモデルです。英語で「Good Value」という言葉がありますが、ValueのVなのかなと推測。違ったらごめんなさい。
Cシリーズ
Cシリーズは、ABS樹脂ボディ、無線接続なしとなっていて、いわゆる廉価版モデルです。Cシリーズの「C」は、「Low Cost」や「Cheap」という意味合いだと思いますが、Keychronはシリーズの頭文字の意味を公表していないので、Keychronの公式サイトに掲載してほしいです。
シリーズまとめ
最上位の「Qシリーズ」が一番良いのは確かですが、価格が高いのでなかなか手が出ないかなと思います。そのため、「K Max」「K Pro」「V Max」シリーズが手の届きやすい価格帯で、品質も間違いないところになっています。
Q・V・K・Cシリーズの違いは、Max・Pro・無印を抜きに考えると、とてもシンプルにまとまります。また、Max>Pro>無印の順にスペックアップします。キーボードを実際に選んでいく場合は、基本的にProかMaxを選択することをオススメします。特にMaxの強化されたアコースティックフォームによる静音性だったり、長く使うことを考えると、ダブルショットPBTキーキャップのほうが、圧倒的に質が高くなっています。ただ、無印や廉価版がダメという訳ではありません。手頃な価格で購入して、自分でカスタマイズしたいユーザーであれば、無印モデルやCシリーズも案外おすすめです。
最終的には、通常プロファイル・ロープロファイルどちらかを選んで、自分に合ったサイズ(65%・75%・80%など)を選択して、その中でグレードを比較して選ぶと良いと思います。
おすすめキーボードの比較
75%キーボード | Q1 Max | Q1 Pro | V1 Max | K2 Pro K8 Pro(80%) |
---|---|---|---|---|
接続方法 | 2.4GHz, Bluetooth, 有線 | Bluetooth, 有線 | 2.4GHz, Bluetooth, 有線 | Bluetooth, 有線 |
ハウジング | アルミニウムボディ | アルミニウムボディ | ABS プラスチックボディ | ABS / ABS+アルミ |
フォーム | Sound absorbing foam, IXPE foam, PET foam, latex bottom pad, bottom case acoustic foam, bottom case PET foam | Sound absorbing foam, bottom case acoustic foam | Sound absorbing foam, PET foam, bottom case foam | Sound absorbing foam, Silicone bottom pad |
スイッチ | Gateron Jupiter | Keychron K Pro | Gateron Jupiter | Keychron K Pro |
キーキャップ | KSAプロファイル ダブルショットPBT | KSAプロファイル ダブルショットPBT | OSAプロファイル ダブルショットPBT | OSAプロファイル ダブルショットPBT |
プレート | PC(ポリカーボネート) | PC(ポリカーボネート) | PC(ポリカーボネート) | スチール |
マウント構造 | ダブルガスケット構造 | ダブルガスケット構造 | ガスケット構造 | トレイ |
MCUストレージ | 256KB | 128KB | 256KB | 128KB |
価格 | ¥35,500 | ¥31,220 | ¥16,830 | K2 Pro ¥17,930 – ¥20,900 K8 Pro ¥16,800 – ¥20,900 |
上記4機種の主な違いをまとめましたが、吸音フォーム・キーキャップ・マウント構造について、別途以下まとめていますのでご参考ください。
吸音フォームについて
上の比較表にまとめていて、吸音フォームが分かりにくいというか、イメージしづらかったので、画像で比較できるようにしました。Q1 MaxのIXPE、PET、ラテックスなどのプレミアムアコースティックフォームの組み合わせが素晴らしいと思いますが、V1 Maxの構成でも十分満足するものだと思います。
キーキャップについて
Keychronのキーキャップは、通常のCherryプロファイルとは違い、Keychron独自の人間工学に基づいた形状になっています。「KSAプロファイル」と「OSAプロファイル」は、現在のKeychronを代表するキープロファイルです。また、PBT素材をダブルショット製法で製造しており、耐油性、耐久性、長寿命に優れています。特殊な製法により、キーキャップに描かれた刻印は、一般的なキーキャップ素材よりもはるかに長くオリジナルの状態を維持することができます。
KSAプロファイル ダブルショットPBT
Keychron独自のKSAプロファイルは、SAプロファイルをベースにしながら、より人間工学に基づいた形状となっています。キーの高さはSAプロファイルと同様の16.3mmとなっており、Cherryプロファイルと比べると、かなり高めとなっています。
OSAプロファイル ダブルショットPBT
OSAプロファイルは、OEMプロファイルと同じような高さで、SAのような傾きのある形状となっています。KSAよりは低めになっています。こちらは、Akkoなどでも採用されているプロファイルです。
マウント構造について
Q1 MaxとQ1 Proはダブルガスケット構造になっています。普通のガスケットマウントは、V1 Maxのようにプレートに対して、クッションが入っていますが、ダブルガスケット構造は、さらにトップケースとボトムケースの間にシリコンパッドが入っています。そうすることで、アルミニウムボディの金属反響音が低減する効果があります。
まとめ
フラグシップなのでド定番ではありますが、「Keychron Q1 Max」が一番おススメです。価格が35,500円で高価なキーボードですが、この1台で壊れるまでずっと使っていこうとか、自分へのご褒美や大切な人へのプレゼントだったりする場合は、「Keychron Q1 Max」で決まりだと思います。
初めてメカニカルキーボードを使うという方や、Keychronを使ってみたいという方は、「Keychron V1 Max」であれば16,830円なので、ちょっと買ってみようかなというラインだと思います。ちなみに、K Maxシリーズは今のところロープロファイルしか出ていないため、通常プロファイルのK Maxを待っても良いのかなと思います。
結局、最終的におすすめするのは、「Keychron V1 Max」が価格と性能面のバランスが良いのではないでしょうか。無線接続でUSBドングルの2.4GHzワイヤレス対応している点も嬉しいです。また、キーキャップについては、KSAプロファイルに変更したい場合は、キーキャップとキースイッチ無しのベアボーン版(¥13,750)を購入して、別途KSAキーキャップセット(6,669円)と、自分の好きなキースイッチを購入して遊ぶのも良いかなと思います。
もちろん、キーボードサイズによってはV1 Maxではなく、V2 Max (65%)、V3 Max (80%)、V5 Max (96%)もオススメです。
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アルミニウムボディで1万円台のものを探している場合は、他メーカーになりますが、EPOMAKER x LEOBOG Hi75、Feker Galaxy80、Cidoo V65 V2、YUNZII AL71あたりになるかと思います。
※画像はKeychron公式サイトより
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