WordPressでWebサイトを構築して運用していると、突如サイトが表示されなくなったり、管理パネルにログインできなくなったり、トラブルに遭遇することがあります。そのような時は一旦落ち着いて状況把握しましょう。状況によって対処も変わります。
- レンタルサーバーで障害が起きていないか?
- 誤操作で削除してしまっていないか?
- 管理パネルにログインできるか?
- バックアッププラグインが使える状態か?
・いつ取ったバックアップなのか?
・データベースまでバックアップができているか? - レンタルサーバー側でWeb領域のバックアップは取れているのか?
- レンタルサーバー側でデータベースのバックアップは取れているのか?
- ハッキングされていないか?
また、WordPressのバージョンやアップデート、使用テーマのバージョンや要件、PHPバージョン等も不具合の要因になることがありますので、この辺りの環境要因も一度整理しておきましょう。
レンタルサーバーで障害が起きている場合
こちらに関しては、バックアップをローカルに保存しているかどうか確認するくらいで、後はどうすることもできないので、各レンタルサーバーの障害・メンテナンス情報やお知らせ、メールをチェックして、あとはお祈りするしかありません。
- 「ロリポップ!レンタルサーバー」の障害情報
- 「エックスサーバー」の障害・メンテナンス情報
- 「さくらレンタルサーバー」のメンテナンス・障害情報
- 「ConoHa」はログインもしくは登録メールアドレス宛にお知らせ
All-in-One WP Migrationを使ってバックアップ・復元
私はいつも以下の「All-in-One WP Migration」を使って、バックアップ/復元を行っています。サーバー移転やテストサイトを準備する時にも簡単にデータ移行できるので、無くてはならない必須プラグインの一つです。
ただし、無料版は復元する際の容量に制限があり、2024年1月時点では100MBまでしかアップロードできないです。100MBでは全く足りないので容量を増やすための「Unlimited Extension」を購入しましょう。容量制限に関しては、裏技があるみたいですが、エクステンションは一度購入すると、「所有している任意の数の Web サイトで使用」できるので、私はおとなしく有料版を使用しています。また、定期的に自動バックアップスケジュールを設定する場合も有料版が必要です。
バックアップ方法
バックアップ方法はいたってシンプルです。必要に応じてチェックを入れてエクスポートするだけです。
エクスポート先は基本的に「ファイル」を使って、サーバーとローカルに保存しています。
復元方法
インポートメニューから簡単に復元できます。バックアップファイルをドラッグ&ドロップするだけです。もしくは、バックアップ一覧から復元したい日付の横の3点メニューを開いて、「復元」をクリックして進めるというシンプルな操作になっています。
ただし、1つだけ注意点があって、バックアップ時のチェック項目によりますが、「All-in-One WP Migration」で復元できるのは、メディアライブラリ・テーマ・プラグイン・データベースなので、WordPressのバージョンをまたぐような復元の場合には、WordPressのバージョンも復元ポイントに合わせる必要があります。
WP DowngradeでWordPressをダウングレード
「WP Downgrade」は、バージョンを指定してダウングレードできます。
- 「設定」>「WP Downgrade」
- ダウングレードしたいバージョンを指定して「保存」
- 「Up-Downgrade Core」をクリック
- 更新画面に移るので、「再インストール」
WP Rollbackでプラグインのダウングレード
場合によっては、プラグインのダウングレードが必要になることもあるので、こちらの「WP Rollback」も紹介します。
WP Rollbackの使い方もとても簡単で、プラグイン画面でロールバックしたいプラグイン名の下の「ロールバック」をクリックして、バージョンを選択してロールバックします。
エックスサーバーで自動バックアップから復元
エックスサーバーの場合は、「sv12301.xserver.jp 以降のサーバー」は14日間、自動バックアップが取られています。バックアップ処理は、深夜から実行されるということで、詳しい時間は分かりません。サーバーの使用容量によって完了する時間が変わってくるからだと思います。
こちらの手順については、エックスサーバーのマニュアルから確認できるので、そちらを参考に進めてください。
エックスサーバーでデータベースを自動バックアップからの復元
こちらも「sv12301.xserver.jp 以降のサーバー」は14日間、自動バックアップが取られています。復元方法も難しいことは無く、簡単に復元できるのでとても安心です。ロリポップ!サーバーの場合は、「7世代バックアップ」オプションに加入していないと、データベース復元が少し面倒な流れになっています。
こちらの手順については、エックスサーバーのマニュアルから確認できるので、そちらを参考に進めてください。
まとめ
プラグインやサーバー機能でのバックアップと復元を紹介しましたが、もちろん状況に応じて、手動で復元・ダウングレード・ロールバックしなければならない場合もありますし、スキルのある方であればそれも可能ですが、なかなかハードルが高いので、プラグインやサーバー機能で可能な場合は、そちらを使うことをオススメします。