NuPhy Air75 V2に辿りつくまでの経緯(長いのでスキップ推奨)
いつも仕事ではMacを使っているんですが、自宅のPCはWindowsというバランスの悪い状態が半年くらい続いていて、何が慣れないのかというと、キーボードの配列の違いです。特にCommand、Option、Controlなどのキー配置と役割の違いで混乱を招くという事態に。。。結構煩わしくなります。しかも、会社のMacはUS配列、自宅のWindowsはJIS配列となっていて、もう収集つかない状態でした。試しに自宅のWindowsをUS配列にしたら結構使いやすくなりました。(その前にMacのキーボードをJIS配列にしてみたんですが、そもそもJIS配列が使いにくいので即却下)
もともとApple純正のUSキーボードやMacBook Proをメインで使っていたので、それに近いLogicoolのMX KEYSを使っていて、結構お気に入りだったんですが、1年くらいですぐに壊れてしまって、その代用でCRAFTを使ってたんですが、JIS配列なので使いづらいし、Mac/Winの両対応の印字が気になるというか慣れないので、これもすぐに使わなくなってしまいました。そんな時にMX MECHANICALが発売して、これにしようか迷っていたんですが、どうせならホットスワップ対応で長く使えるものにした方が良いという結論に至りました。
2年くらいキーボード難民になっていたんですが、ホットスワップ対応で、ロープロファイルでお洒落なキーボードを探していたら、「NuPhy Air75 V2」が2023年10月22日に通常販売されるという事で、光が見えてきた感じがしました。他にも、Keychronだったり、Akko・YUNZII・Epomaker・KBDFANSとか中国製のメカニカルキーボードを見ていると、通常プロファイルも良いのかなとか、目移りしてしまって結構な日数迷いました。ただ、私の場合は持ち運びもできる方が良いので、ロープロファイルの薄型テンキーレスモデルが良いかなと考えていて、Keychron K3等いくつか候補があったんですが、結局お洒落でカッコかわいいデザインに惹かれて「NuPhy Air75 V2」に決まりました。(Air60もコンパクトで最高に惹かれていたんですが、仕事で使うとなるとFnキー(F1~F12)がないと、効率が悪くなるのでAir75に決定)
- Mac/Windows対応
- メカニカル
- ホットスワップ
- ロープロファイル
- テンキーレス
- デザイン性
- カタカタ・コトコト系の打鍵感
NuPhy Air75 V2の特徴
特徴は公式サイトのNuPhy Air75 V2 プロダクトページに書かれているとおりですが、特に「Less is more(より少ないことはより豊かなこと)」を根幹としたシンプルデザインのが素晴らしい。このデザインが一番のお気に入りポイントで、お洒落なんだけどお洒落すぎず、カッコいいんだけどカッコよすぎず、ユニセックスで幅広い年齢層にマッチするデザインだと思います。また、本体カラーですが、V2からグレーに加えてホワイトとブラックが追加されました。ホワイトが綺麗で良いかなと思いましたが、グレーが一番落ち着いていて、汚れとかあまり気にしなくてもいいですし、NuPhyっぽさがあるかなと思います。それと、RGBライトなんですが、レインボーカラー以外でも好きな色にカスタマイズできるし、個人的にはRGBのゲーミング感はいらないのでオフにして使っています。
Air75はその名の通り、75%キーボードで、F1~F12までのfunctionキーやPrintScreenキー、日本語入力で必要になる「~(波線)キー」があるので、仕事で使うために最低限必要なキーが揃っています。65%キーボードだと仕事で使うには若干難ありだと思いますし、逆にテンキーがあると幅が広すぎてマウスが使いにくくなるので、テンキーレスの75%が最適かなと思います。メインで使っているノートPCもテンキーレスで、必要に応じてBluetoothテンキーを繋げて使っています。
打鍵感については、Double-shot PBTキーキャップで厚みがあって、幅が広めのタイプなので安定している感じです。別売りのDye-subキーキャップも音質が良いらしいので、そのうち購入して使ってみようと思います。それと、NUPHYスイッチとGATERONスイッチが用意されていて、私は若干クリック感のあるタクタイルが好きなので、その中でも軽めの押下圧のWisteria (Tactile 55gf)を選びました。赤軸も良いかなと思って、GATERON Redも購入してみました。そのうちレビューします。
- バッテリー容量が4000mAhに増加
- ワイヤレスパフォーマンスが向上して、無線接続でポーリングレート1000Hz
- キーマップ変更(QMK/VIAに対応)
- Double-shot PBTキーキャップ
- サウンドアブソーバーが進化
- チルトスタンド
NuPhy Air75 V2の仕様一覧
以下、公式サイトに記載されているものです。
パッケージ内容
1 × Air75 V2ワイヤレスメカニカルキーボード
1 x USB-C – USB-A ケーブル (1.5 m)
1 x 2.4G レシーバー
7 x 追加キーキャップ
4 x 追加スイッチ
1 x キーキャップ/スイッチプラー
1 x ステッカーセット
1 x クイックガイド/ポスター
1 × Q&A
仕様
スイッチタイプ: Gateron Low-profile Mechanical (KS-33)
レイアウト: ANSI 75%
キーの数: 84
ホットスワップ対応: はい
Nキーロールオーバーのサポート: はい
バックライト: RGB-LED
バックライトモード: 40
対応システム: macOS/Windows/Linux/Android/iOS
角度: 3.5°/6.5°/8.5°
動作環境:-10~50℃
MCU:STM32F072
RF: NRF52810
接続
モード:2.4GHz、Bluetooth 5.0または有線(USB-C)
2.4GHzポーリングレート: 1000Hz
Bluetooth 5.0 ポーリングレート: 125Hz
有線ポーリングレート: 1000Hz
バッテリー
バッテリー容量: 4000mAh
稼働時間 (すべてのライトがオン): 35 ~ 57 時間 (ラボテストの結果)
稼働時間 (すべてのライトがオフ): 最大 220 時間 (ラボテストの結果)
素材
フレーム: アルミニウム
ボトムケース: ABS
キーキャップ:Double-shot PBT
サイズと重量
316.4mm×132.5mm×13.5mm
598グラム
Low-Profileキースイッチ一覧
NuPhyはオリジナルのキースイッチもあって、購入時に選択できるようになっています。ただ、種類が多くてどれにしていいか迷ってしまいます。。。サイトを見ても一覧表がなくて選びづらいので、テーブル形式でまとめておきます。NuPhyスイッチとGateronスイッチの規格表記が統一されていなくて、若干迷ってしまいますが、海外のNuPhy公式サイトを確認すると、英語では同じ規格表記になっています。そのほかにも、日本語サイトでは、リニアを線形と表現していたり、Wisteriaはタクタイルのはずなんですが、線形と書かれていて、翻訳をミスっている感じです。きちんとした情報を知りたい場合は、本家海外公式サイトを確認したほうが良さそうです。
全て3ピンとなっています。十字のステム(軸部分)の周りに丸いカバーがされているフラワーシリーズというものらしく、安定性のある打鍵感になっています。ちなみに、全てファクトリールブ済みです。
名称 | タイプ | プリトラベル | 総移動量 | 作動 フォース | エンド フォース | スプリング |
---|---|---|---|---|---|---|
NuPhy Aloe | Linear | 1.7±0.4mm | 3.2+0.2mm | 37±15gf | 40±5gf | 16.5mm 二段スプリング |
NuPhy Cowberry | Linear | 1.2±0.3mm | 3.0+0.2mm | 45±15gf | 55±5gf | 16.5mm 一段スプリング |
NuPhy Daisy | Linear | 1.7±0.4mm | 3.2+0.2mm | 48±15gf | 55±5gf | 16.5mm 二段スプリング |
NuPhy Wisteria | Tactile | 1.7±0.4mm | 3.2+0.2mm | 55±15gf | 50±5gf | 16.5mm 二段スプリング |
NuPhy Moss | Tactile | 1.7±0.4mm | 3.2+0.2mm | 60±15gf | 55±5gf | 16.5mm 一段スプリング |
Gateron Red 2.0 | Linear | 1.7±0.4mm | 3.2+0.2mm | 50±15gf | 60±5gf | 13.5mm Double-stage |
Gateron Brown 2.0 | Tactile | 1.7±0.4mm | 3.2+0.2mm | 55±15g | 60±5gf | 13.5mm Double-stage |
Gateron Blue 2.0 | Clicky | 1.7±0.4mm | 3.2+0.2mm | 65±15gf | 70±5gf | 13.5mm Double-stage |
※キースイッチの画像はNuPhy公式サイトより
今回新しく追加されたのは、「Cowberry」と「Moss」の2つ。「Cowberry」はDaisyのリニューアルで、プリトラベルが1.1mmに短縮され、ゲーム及びそれ以外の目的でハイスピードタイピングが可能に。「Moss」は、GateronのBaby Kangarooから一部を取り入れたもので、ロープロファイルキーボード用の初のアーリーバンプタクタイルスイッチです。特徴から察するに結構クセが強いのかなと思いますが、どちらも面白いキースイッチだと思います。
それと、通常プロファイルになりますが、NuPhyの中では、「Night Breeze」が一番お気に入りです。ロープロファイルには使えませんが、Halo65やHalo75を使っている方は一度試してみるのもありだと思います。ちなみにHaloシリーズに専用パームレストがありますが、こちらはサイズがぴったりなのでおすすめです。Halo65が幅31.8cm、Halo75が319.5mmなので、既製品を探そうとすると30cmか36cmなので、若干サイズが合わないので微妙なんです。
Nuphy Halo65 / Halo75 ツートンカラー リストレスト (イオンホワイト)はこちらです。
使ってみた感想(まとめ)
開封して最初に感じたのは、想像通りポップでカッコかわいいデザインにテンションが上がりました。デスクに存在しているだけでお洒落な雰囲気に。実際に使ってみた感想としては、フラットなロープロファイル(nSAプロファイルなのかな?)だけどしっかりとした打鍵感で、カタカタ・コトコト系の打鍵音も心地良く、デスクに向かうモチベーションも上がり、いつまでもタイピングしていたい気持ちに。
もしかすると、通常プロファイルのキーボードでDSAやXDAが苦手な方は合わない(打ちづらい)かもしれないです。私は元々パンタグラフキーボードを使っていたので、2、3日ですぐに慣れました。とは言え、個人差があるので実機を置いている店舗で試打してみたほうが確実だと思います。私の住んでいる八戸市含め、近隣エリアに実機を置いているショップは無いので(泣)
このYouTube動画で使われているNuphy Air75 リストレスト (アクリルノワール)ですが、普通の男性であれば無くても不便はしないかなと思いますが、私は手が小さめなので使っています。アクセサリー類で他にも、専用折りたたみケースのNuphy NuFolio V3 Air75 専用折りたたみケース (グレー)も購入したので、安心して持ち運びできるし、iPadなどのスタンド替わりにもなるので便利です。
NuPhy Air75 V2は、持ち運び用のサブで使おうと思っていましたが、デスク周りもすっきりコンパクトに収まるし、結果メインにもなり得るくらい総合的にバランス良く出来たキーボードだと思います。これ一つあれば間違いないキーボードだと思います。
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